映画『美人が婚活してみたら』(ネタバレあり)
ストレス発散法四天王の全員を呆気なく封じられてしまった田舎の主婦は、家に居ながらにして気分転換できる術を一生懸命考えました。
エジプトのヒエログリフで手紙を書くとかケンタッキ◯のキッズセットについてきたトントン相撲に興じるとかも楽しかったけれど、予想外にハマりそうなのは映画鑑賞。
先日はこれを観ました。
『美人が婚活してみたら』(2019)
終始ぎこちない奥手の男性と女の扱いを心得ている遊び人の男性。
結婚するならどちらでもなく「そこそこ」女慣れしてる人がいいなーと夫に言うと「そういう丁度いい人は完売してます」だって。
翌日、2回目を夫と鑑賞。
2回観て初めて意味がわかるシーンもたくさんあって、主人公・タカコと遊び人男性とのLINEのやりとりが画面に映るシーンでは、わざわざ一時停止して遊び人から返信が来た日付を確認してしまったよ(これがまた絶妙な2日後とかなんだよね…)。
リモコンを握りしめて中腰でテレビの前で目を光らせ夫に向かって「2日後!」と叫ぶ自分の姿は、競馬チャンネルを身を乗り出しつつギラギラした眼差しで食い入るように見つめて「当たった!」と叫ぶおじさんのそれと大差ないことを悟りました。
この映画の中で「結婚とは?」という問いが出てきたけれど、こういうことだと思います。
真面目な感想を書くと、身体ではなく手を繋ぐ(この行為はおそらくタカコにとって、それだけでお互いの気持ちが通じ合っていることが確認できる高度な信頼関係の象徴)関係性を築きたいのに、過去3回の不倫関係と同様にやっぱり安易に体を繋ぐ展開にしてしまうタカコが哀しかった。
歳を取ると自分の繰り返してきたパターンに縛られてしまいがちなのかな?
たとえそれで過去に同じ失敗を何度もしていたとしても。
私「それなりに女性慣れしててー、連絡はそこそこマメに返してくれてー、女遊びに関心ないか若い頃十分遊んだからもういいっていう人がいいな!」
夫「震え声で言いますが、今あなたがサラッと言った条件だけで対象が激減します」
わかってる。
今作のように真逆の人のうちどちらかを選ばなきゃならないとしたら、マメで女遊びに関心がない奥手な人に場数を踏んでもらってある程度女性慣れしてもらうのがいいのかもしれない。
女遊びが好きな人はもう病気みたいなものでそれを治すのは無理だと思うけれど、奥手な男性が女性慣れすることは場数を踏むことである程度なんとかなると思うから。