どこまでも果てなく堕落の道を歩みたい二児の母のブログ

ああでもないこうでもないと考えたいろんなことをちょこちょこ記録します。

夏休みの出来事・その二

前回からの続きです。

butakosan.hatenablog.com

問題点を整理して考えてみます。

 

1.2歳の誕生日を迎えた直後の幼児に飴玉を与えることの危険性

まずはここから考えてみようと思います。

こちらの「2. 家庭用品等に係る小児の誤飲事故に関する報告」の中の「(3)原因製品別考察」のうち「4) 食品」の部分を読んでみますと、

厚生労働省:平成17年度家庭用品に係る健康被害病院モニター報告について

 

飴やこんにゃくゼリー等は、大きさや形状、硬さのために誤飲事故の原因となりやすいため、特に注意する必要がある。このような食品は、気道に入ってしまうと摘出が困難であり、重篤な呼吸器障害につながるおそれがあり、乳幼児にそのまま食べさせること自体禁忌である。(一部抜粋)

 

アウトです。

念のため、乳幼児とは0歳から小学校入学前まで(=6歳まで。6歳の途中で小学校に入学します。)の子どものことを指します。幼稚園の年長児でも危ないのですから、2歳になった直後の子どもなら極めて危険だというのがわかっていただけると思います。我が家にも2歳男児がいるのですが、この時期の子どもはちゃんと歯で噛んでねという指示に従えないことや、指示に従えたとしても思った通りに体を動かせない(今回のケースならば、きちんと飴を噛めない)ことも少なくないのです。(ちなみにうちの2歳男児は、2歳の誕生日当日にバースデーケーキに立てられたロウソクの火を吹き消すことができませんでした。「ふ~して」と指示すると「ふー!」と声に出して言っていたのです。息がロウソクに届く前に四方八方に拡散しまくり。)

 

それでは、上記のような危険性を指摘したことが原因で何故今回のように過剰反応する方が現れるのかというと。

 

2.2歳児のリアルを知る人と、そうでない人との間の埋められない大きな溝

端的に言うと、上記のことを指摘したのは2歳児のリアルを知る人その指摘を神経質だと感じたのはそうでない人なのだと思います。

2歳児のリアルを知る人とは、2歳児を日常的に世話している人に限りません。お年寄りでも、子連れの私に「飴あげてもいい?もう食べられるかしら?」と確認してくれる方がいますし、乳幼児に飴は危険だという認識を持っている方は一定数いるのだと思います。

一方で、私の知人でも、子どもが1歳のときから飴を日常的に食べさせている方がいます(そのことの是非は置いておいて)。

そのため簡単には分類できないのですが、大まかに言って、子の安全に比較的配慮して育てている親と、そういった状況にない人とが対立するかたちになってしまったという部分はあるのではないかと思います。

 

そして、もうひとつ気になったことがあります。

 

3.善意で行動してくれて、さらに良い結果をもたらしてくれた人の言動について批判してはいけないという風潮

「助けてくれたんだから水を差すようなことを言うな」

「無事に見つかったんだからいいじゃん」

こういった考え方をする方も見られました。

気持ちはわかるのですが、個人的には賛成できません。

仮に今回の件で、2歳の男の子がボランティアの男性によって発見され、その男性とふたりきりという状況で、男性からもらった飴を口に入れたところ喉に詰まらせてしまい、その結果命を落とすようなことになっていたとすると。

ボランティアの男性が重過失致死罪(刑法211条後段)に問われるおそれもあるのです。

男の子も、その家族も、見つけてあげた男性も、すべての人が不幸になります。

 

今回の男の子が飴を噛み砕いて食べることができたのはたまたまです。もし我が家の2歳男児だったら丸呑みしてしまったかもしれません。彼は生まれてこのかた飴を食べたことが一度もないからです。目の前にいる子どもが飴を食べられるのか否か、それは事前の情報がなければわかりませんし、仮に事前にその子の親に確認して親が「食べられる」と答えていたとしても、1.で述べた通りそもそも大人は幼児に飴を食べさせるべきではないのです。

せっかく奇跡的に生きている状態で見つけることができたからこそ、その後の行動が原因で安全を損ねることがあってはいけないと思います。

「終わりよければすべて良し」とはならないのではないでしょうか。

 

 

以上、1.から3.まで長々と書いてきましたが、最も書いておきたいことに到達できませんでした…。

それについては次回書きたいと思います。

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