尾崎に会ったママ友さんの話
岡村ちゃんの春ツアーが終わったりオリジナル・ラブのバンドツアーが盛り上がってきたりと書きたいことは盛りだくさんなこの頃。ですが、今日は初めて尾崎豊のことを書きたいと思います。
最近いろいろ話をするようになった、かつて尾崎の熱狂的ファンだったママ友さんに聞いた話。
ママ友さんをA子さん(仮名)とします。
尾崎が亡くなった直後、自宅マンションまで行ってマスコミにインタビューされたほどの熱心なファンだったA子さん。(「君たち尾崎のファン?今どういう気持ち?」と聞かれて「うるせえな、あっち行けよ馬鹿野郎!!」と激怒したそうです。)
尾崎が亡くなった翌年のお盆のこと。
高校を卒業して働いていたA子さんは、当時の彼氏・B助と一緒に尾崎のお墓参りに行きました。尾崎がそこに戻ってきていると考えたのです。ふたり並んで墓石の前で静かに手を合わせ、その場を後にしました。
翌日、A子さんはまた尾崎のお墓に行きました。その時は前日一緒に行ったB助が先輩を誘いましたが、その先輩は音楽には全く関心がなく、尾崎豊のことは名前しか知らない人でした。そして、亡くなった人の姿が見えるタイプの人でした。
尾崎のお墓に着き、A子さんはB助、そして先輩と一緒に手を合わせました。前日同様、何も起こりません。何回もこうやって現れて尾崎は迷惑しているだろうか。そうA子さんが思ったとき。
先輩「あっ、そこに座ってる人がいるよ。」
A子さん「えっ?」
先輩が墓石を指さしながら続けました。
先輩「ジーンズ履いて、白いTシャツ着てる。脚を組んで空を見上げてる。」
A子さんはまさかと思いました。そんな漫画みたいなことがあるだろうか。でもお盆だし、尾崎かもしれない。そう思っていると、先輩が「消えた」と小さな声でつぶやきました。
ーーやっぱり二日連続で来て怒っちゃったのかな、静かに休みたいのかな。もう帰ろう。尾崎、ごめんなさい。
そう思ったA子さんがそこから立ち去ろうとすると、先輩が言いました。
先輩「あっまた出てきた。そこに立ってるよ。『お前たち昨日も来てくれたよな』って言ってる。」
A子さんとB助は顔を見合わせました。嘘でしょ。でも、尾崎かもしれない。A子さんは興奮して言いました。
A子「先輩、きっと尾崎です!私尾崎に伝えたいことがあるんです!」
けれど、A子さんには見えません。何を言っているのかもわかりません。
先輩「…わかった、じゃあ俺が伝えてみる。B助、ちょっとA子ちゃんの背中借りるな。A子ちゃん、伝えたいことを口には出さないで念じて。」
そう言って先輩はA子さんの背中に両手を押し当てました。A子さんは目を閉じました。
尾崎。ありがとう。ありがとう。ありがとう。
目を固く閉じたA子さんは心の中で何度も何度も強く念じました。背中に押し当てられた先輩の両手がどんどん熱くなり、呼吸が荒くなっているのがわかりました。
先輩「…A子ちゃん…『俺“も”ありがとう』って言ってるよ。」
「ありがとう」というのは、口に出して言ったわけではなく心の中だけで念じた言葉でした。本当に伝わっているのだと、A子さんはこのときに思ったそうです。
しかし、そうはいってもやっぱりA子さんには姿が見えない。
ーー本当にいるんだよね?
そう思ったとき、どこからともなく犬が現れました。夜中だし野犬だったら怖いなと思って警戒していると、その犬は人懐っこくてA子さんたちにじゃれついてきました。そしてふと何かに気がついたように顔を上げて墓石の近くに駆け寄ると、ある一点の周りをぐるぐる回ったり匂いを嗅いだりし始めました。それは、先輩が「そこに立ってるよ」と指さした場所でした。
A子さん「私も尾崎の姿を見たい!」
A子さんは言いましたが、ぐったり疲れた様子の先輩は「『見えないほうがいい』って。」と答えました。その時、B助が叫びました。「あっすごい!七色に光ってる!!ねえ先輩、七色に光ってますよね!?」。
あまりにいろいろな出来事が起こり、放心状態のA子さんに先輩が声をかけました。
先輩「A子ちゃん、俺たちのこと見送ってくれるって。車に乗れって言ってる。」
A子さんはうなずくとB助、先輩と一緒に車に戻りました。先ほどの犬が後ろをついてきていましたが、いつの間にか消えていました。
車が走り出しました。B助がハンドルを握り、A子さんは助手席に座って後ろを見つめています。先輩も後ろを振り返り、そして言いました。
先輩「A子ちゃん、B助、本当に見送ってくれてるよ。
こうやって、手をものすごく大きく振ってくれてる。」
それを聞いた瞬間、A子さんは泣き崩れました。
それは、ライブの後で出待ちしているファンたちを見送ってくれるときの尾崎の姿そのものだったそうです。
それから15年後。
結婚し、図書館で働いていたA子さんは、返却されてきた雑誌のチェックをしていました。その中に興味をそそられるものがあったので、パラパラとページをめくってみると、有名人のお墓を訪れる特集が組まれていたそうです。歴史上の人物から最近の有名人までいろいろな人のお墓が取り上げられており、その中には尾崎のお墓もありました。そして、取材には霊能力者のような人も同行していて、その人のコメントが載っていました。
「ジーンズを履いて白いTシャツを着た尾崎が脚を組み、空を見上げて座っていました。」
以上が、ママ友さんから聞いた話です。
ママ友さんは「オカルト的だし、頭がおかしいと思われるのも嫌だからほとんど人には話したことがなかったんだよね」と言っていました。私自身は霊は見えないのですが、自分が知覚できない=存在しない、という風には思いません。
こんなことがあったらとても素敵だなと思ったお話。
岡村ちゃんと初DATEした話・考察編その参(完結)
前回、前々回と「考察編」と称して岡村ちゃんの魅力に迫ってきました。
以下、ネタバレ的要素があります。
嫌な方はここで閉じてください。
いいですか?
今回でDATEレポは最終回だよ!!
オゲッ!!
岡村ちゃんと初❤DATE~考察編その参(完結)
今日もさっそく続きを書いていきたいと思います。
6.休憩が…
オリジナル・ラブのライブには休憩はありません。2時間半以上ぶっ通しです。
一方、岡村ちゃんのDATEには休憩があります。ただし、観客のベイベではなく岡村ちゃんだけが休憩する時間です。
岡村ちゃんはシンガーソングライターダンサーなので、歌いながらデンスしています。したがって当然疲れます。そのためDATEの途中で休憩する時間が入るのですが、一度はステージから去っていった(バンドメンバーのみがステージに残り、歌なしの演奏タイムになる)ものの、その後はステージのど真ん中で休憩していました。(ちょうど下の画像でスタッフさんがかがんでいるあたりの位置に腰掛けていましたね。内股で。膝をぴったりくっつけて。)
しかもそのときは不思議なことに、
ステージのど真ん中に岡村ちゃんが座って休んでいるのに、そこにはスポットライトを当てないようにしているし、話を振ることもないのです。
バンドメンバーだけが今回のツアーで販売されているグッズの紹介をしたり、札幌に着いてからのエピソードを話したりしています。岡村ちゃん、暗い中でひたすら無言。
小さい頃お父さんとお母さんに「人が話しているときにはその人の方を見なさい。」と教わりましたが、ごめんなさい、今だけは岡村ちゃんを見ることをお赦しください。ということで岡村ちゃんがいったい何をしているのか観察してみました。
どんな顔をしているのか、他のメンバーに当たったスポットライトが微妙に岡村ちゃんを照らした隙に凝視してみると、
無。
バンドメンバーのMCに笑うとか、あるいは「札幌ベイベは俺を見ているんだろう?」的な雰囲気を出してくることはありません。
真顔。
そして、後ろにある長テーブル上に置かれた白いタオルをむんずと手に取り、眼鏡を外してレンズをワシワシ拭く
→眼鏡をかけてみて、ライトのある天井の方を見上げて汚れ落ちをチェック
→納得していないらしくまたタオルでワシワシ拭く
→再度かけてみる
→また眼鏡を外して白いタオルをむんずと手に取り、今度は顔面をワシワシ拭く
→汗を拭いても暑いらしく、長テーブル上に置かれた扇子を手に取って広げパタパタと素早くあおぎ始める…
平たく言うと落ち着きがない。
でもその落ち着きのなさがかえってよかったです。もう岡村ちゃんならなんでもいいのな。
7.MCが…
オリジナル・ラブのライブでは田島貴男さんによるMCが入ります。
若い頃にはMCを全くしないで曲だけ演奏して終わりという時期もあったようなのですが、今は面白い小話をけっこう挟みます。『接吻』だけだと思われてますがほかにもいい曲たくさんありますよーとか、最近カメラにハマっていてとうとうフィルムを自分で現像するようになってしまい、インスタにあげている写真にいいねがついたらとてもうれしいですとか。
一方岡村ちゃんはMCをしません。
休憩のときに話をしないのは上の6で述べたとおりですが、休憩とは呼べないくらいの曲間のちょっとした時間にもまったくしゃべりません。
といっても歌の歌詞以外は言葉を発しないという意味ではなくて、曲を歌っている最中と弾き語りのときにメッセージを伝えてくれるのです。
今回のDATEではこんなことを歌っていました。
「札幌ベイベ、札幌ベイベ、
北海道といってもいろいろあるけど
今日だけじゃなくて、君とふたりで北海道を歩きたいぜ」
「札幌、札幌、ぽろぽろぽろぽろ(なんかこぼれ落ちてきてる感すごいですけど…)
俺にセクシーな北海道を、君だけのセクシーな北海道を
俺に教えてくれ」
セクシーな北海道。
道産子歴30年を超えましたが、北海道にセクシーという形容詞を付けたことは未だかつてありません。さすが岡村ちゃんです。とりあえず、セクシーな北海道というのがいったい何を指すのか逆に私に教えてほしいです。
初DATEの前までは、生の岡村ちゃんをこの目で見られることを楽しみにしている反面、ただのおじさんにしか見えなかったらどうしようとすごく心配していました。
そしてDATEを終えてわかったこと。
岡村ちゃんはたしかに厚みのあるおじさんです。
だけど、ただのおじさんじゃない。
岡村ちゃんは誰にも真似できないものを、今まで聴いたこともない音楽を作っているし、それを体中で全身全霊で表現している人なのだとわかったのです。
(若かりし頃の岡村ちゃんの語りを聴いてみてください。)
岡村ちゃんはDATEの最中にしゃべらないと書きましたが、たったひとことだけ話してくれました。
最後の曲が終わった時のこと。
「ありがとうございました。」
早口でぶっきらぼうで愛想笑いもなくて、まるで中学生の男子みたい。
でも
ありがとう岡村ちゃん。
また私とDATEしてください。
岡村ちゃんと初DATEした話・考察編その弐
前回からの続きです。
以下、ネタバレ的要素があります。
嫌な方はここで閉じてください。
いいですか?
もうすぐ終わるから勘弁してつかあさい…。
オゲッ!!
岡村ちゃんと初❤DATE~考察編その弐
昨日からオリジナル・ラブやジャニーズ、韓流アイドルと岡村ちゃんを比較してみるという謎企画を始めましたが、今日はその続きを書きたいと思います。
4.煽りが…
オリジナル・ラブのライブでも田島貴男さんが観客を煽るシーンはあります。
その際は大抵
「札幌のみなさーん!!」
とか、
「男性のみなさーん!!歌ってくださーい!!」(男性の観客がシャイで声が小さいとき)
といったような台詞です。基本的に敬語だったと思います。
一方岡村ちゃんは
「札幌ベイベ?札幌ベイベ!」。
ベイベってなんじゃそらと思いますか?
私もそう思っていた時期がありました!
もう慣れてしまったのでなんとも思わないのですが、冷静に考えると完全になんじゃそら案件ですね。ベイベと呼ばれているのが私を含めほとんどが中高年男女というのもシュールでスッバラシイと思います。ベイベには年齢も性別も関係ないんだよ?
観客に一緒に歌うよう求めるときも、
「歌ってみて?」
「一緒に歌って?」
「百点満点!やるね!」
「ひゃ、く、てん!」
やさしいんだよなあ。
5.ファンサービスが…
オリジナル・ラブのライブでは田島貴男さんのテンションが高まると投げキッスします。
The Rover (LIVE) ORIGINAL LOVE - YouTube
(8:27~。手裏剣みたいにして飛ばしていますね。謎すぎて好きです。)
ジャニーズや韓流アイドルももちろん華麗に投げキッスしていました。
岡村ちゃんもすごい投げキッスをしてくれます。何がすごいって、
ステージを客席から見て4つに分け、向かって一番右で立ち止まってぶちゅー、中央に移動して右から二番めでぶちゅー、また移動して左から二番めでぶちゅー、最後に一番左でぶちゅーといった具合に、上手側下手側で不公平が生じないように均等にサービスしているのではと思わされます。さらに、ステージから去る前に振り返ってダメ押しのぶちゅーをしてくれました。アイドルか。
方法も独特で、最初は唇に両手の人差し指を当てて客席に向かって投げるような仕草をしていたのですが、
最後には舌を思いっきりベーって出して、それを両手でねっとり触って投げつけてきたよ。
ベイベ「キャー!!!」
私「ぎゃはははは!!!」
いや、きったなっ!!!
投げキッスの他にエアキッス(「ぶちゅー顔」)もしていましたが、そのときの顔がまたすごいんだ。
潔いですね。
(ベイベの皆さんすみません。)
ジャニーズや韓流アイドルはこんな顔しませんでした。かっこよく見えるところでやめておくというか。でも岡村ちゃんにはそういうリミッターがないのですね。全身全霊で、全力でぶちゅー顔です。ちなみに私は岡村ちゃんが好きですが、この顔で迫ってこられたらすいません、キッスは拒みます。
全力といえば、泣き真似も全力でした。
とある曲で「ナミダ、ナミダ」という歌詞を歌う時に右手、左手で交互に涙を拭う動作をするのですが、
(2:48~)この動きからして昭和の女性アイドル的で52歳男性がしちゃうと強烈なインパクトがあるのに、
DATEで見た時、めっちゃ鼻の下伸びてましたからね。
かわいい泣き顔とかではなく全力で悲しそうな顔をしているものだから、母性がほとばしって抱きしめたくなりました。
今回で終わる予定だったのに終わらなかった。次回、DATEレポ最終回です。
岡村ちゃんと初DATEした話・考察編その壱
前回まで三回に渡って岡村ちゃんとの初DATEの模様・感じたことについて書いてきました。
以下、ネタバレ的要素があるかもしれません。
嫌な方はここで閉じてください。
いいですか?
ちなみに今日は下ネタはないぞよ?
オゲッ!!
岡村ちゃんと初❤DATE~考察編その壱
DATEでの岡村ちゃん、口を「むんっっ!!」と突き出したドヤ顔(キメ顔?)で変なポーズを次々繰り出してくるし、いきなりすごい形相で自分の指を噛んだりするし、ドヤ顔じゃなくて変な顔をしてきたりするのにベイベたちからはそのたびに「キャー!!!」とか言われています。正直に言おう。私も「キャー!!!」と叫んでいた。しかしながら、
自分でもなんで「キャー!!!」なんて言ってしまったのかよくわからないのです。
そこで今日は、私の推しミュージシャンであるオリジナル・ラブや、以前ライブに行ったことのある某ジャニーズ&某韓流アイドルとの比較という方法で岡村ちゃんの特徴や魅力をあぶり出していきたいと思います。
それでは早速ひとつめの項目から。
1.ファンクラブが…
現在、オリジナル・ラブのオフィシャルファンクラブに入っています。名前は『Prime Tune』。6thアルバムの『Desire』に収録されている『プライマル』と『Hum a Tune』からとったと言われています。文句のつけようがない由来です。まさに王道。いずれも名曲なのも素晴らしい。
一方、岡村ちゃんのオフィシャルファンクラブの名前は『DATE』。
ライブのみならずファンクラブがDATE。
ファンクラブに入っていることがもはやDATE。
毎日DATE。年中DATE。
2.グッズが…
ミュージシャンのライブで販売されるグッズといえば、半袖Tシャツや首に巻けるような長いタオルが定番だと思います。
オリジナル・ラブのTシャツ・タオルはこんな感じです(あくまで一例です)。
私服で着られそうなオシャレなデザインですね。というか実際着ています。子どもの運動会もこれで参加するつもりです。
一方、岡村ちゃんのTシャツ・タオルはこんな感じです(あくまで一例です)。
なんなんすかこれ?
欲しいんですけど?
もはやフルネームですらないですからね。(漢字でフルネームのバージョンもあります。)
今回のDATEに一緒に行ったベイベさんの家では、旦那さんが
「なんで50すぎのオッサンの名前のタオルを…」
と言いながら洗濯済みの岡村ちゃんタオルを哀愁漂う背中で干してくれているそうです。
ちなみに岡村ちゃんのグッズといえば、
岡村ちゃんの顔面のドアップが模様になっているセーター
という若干狂気じみた&高価な代物があるのですが(画像はこちら→ 岡村靖幸 通信販売)、興味のある方はぜひ購入されるとよろしいかと思います。と思ったら売り切れとるわ。
ジャニーズや韓流アイドルのグッズで顔写真がプリントされたクリアファイルなんかはあったけど、そして買ったけど、さすがにセーターというのは…ハイリスクですよね。売り切れてるから勝負に勝ってますけどね。
3.デンスが…
オリジナル・ラブのライブでは、当然ですが田島貴男さんによるダンスはありません。
テンションが高まってきた時には私がひそかに「たじ舞」と呼んでいる面白い動きをされるのですが、あくまでもそれは音楽にノッてきて身体が動いてしまうという範囲の踊りです。
The Rover (LIVE) ORIGINAL LOVE - YouTube
(2:34~の動きです。タコ踊りなどと呼ばれてもいますがとても好きです…!)
一方岡村ちゃんは、1曲目からデンス(=岡村ちゃんのダンスのこと)しまくります。紫色のカーテンが開いたら岡村ちゃんが独特のポーズで立っていて、デンスし始めるのです。それはそれはオリジナリティあふれる動きです。
(上の動画の1:00~の動き、真似しようと思ってもできません。)
ちなみに今回のDATEで一番印象に残っているデンスは、前々回の記事にも書きましたが唐突に繰り出された側転ですね。
側転…それは遠い昔、体育館の冷たい床に敷かれた臭いマットの上で細身の男子が繰り出していた華麗な技。大人になってからはジャニーズのアイドルたちとEテレの体操のおにいさんくらいしかしない動きだと、そう思っていた頃が私にもあったのだよ。
まさかスーツを着た肉厚なおじさん(52歳)が汗だくで側転する(しかも伸び切っていない)姿を見せられる日が、そしてそれを見て叫び声をあげた挙げ句「か、かわいい…♡」とときめく日が来るなんて思いもしなかったよ…。
この側転、目の当たりにすると心に明かりが灯ったようなやさしい気持ちになります。必見。
またしても長くなりました。後半へ続く。
岡村ちゃんと初DATEした話・その参
前々回・前回からの続きです。
以下、ネタバレ的要素があるかもしれません。また、岡村ちゃんのライブレポですから下ネタもあります。
嫌な方はここで閉じてください。
いいですか?
読んでからネタバレガーとかシモネタガーとか言われてもワシャ苦情は受け付けんぞ?
オゲッ!!
岡村ちゃんと初❤DATE~その参
岡村ちゃんのかわいい・面白いエピソードばかり書いてしまった前回の記事。今回はカッコいいと思った瞬間・色気を感じた瞬間について語りたいと思います。岡村ちゃん=ハンドマイクを両足の付け根に持ってきて恍惚の表情でこねくり回す芸が得意な人、みたいな認識を持たれたら困る!!
で、カッコいいと思った・色気を感じたのはどういう瞬間なのかというと。
ある曲のときに、岡村ちゃんが手をくねくね動かしていたのです。手というのは、手首より先の部位です。そこをくねくねと。あーーー文字で表現すると難しいなあ…ちょっとやってみるね…こう……こう……くっダメだ、
実演することすらできません。
例えて言うなら、「手首から先の部分で波を表現しているような動き」。
どういうわけかこれを見てドキッとしましたね。お主…なかなかの手練よのう…と。
これは是非本人の動きを見ていただきたいのです。びっくりするほどスムーズだから。
あとは、ネクタイを緩めてはだけた胸元を見せつけるという演出があったんです。序盤から既にかなりの汗をかいている岡村ちゃん。胸元は当然汗でぬらぬらと光っています。ベイベからは「キャー!!!」もしくは「ギャワー!!!」という黄色い歓声・悲鳴が。
ちなみに私は、その時も笑ってしまいました。岡村ちゃんごめんなさい。
でも。
でもね。
そうやってセクシーなパフォーマンスをするために緩めたネクタイ、それをすばやく締め直す動きにエロスを感じました。
ええ…エロスを感じましたね。(大事なことなので二回言う。)
そのときだけは全く笑いませんでした。
真顔でガン見。
二十歳くらいの頃は、ネクタイを外す動きが好きだったんです。
けれど三十過ぎた今はネクタイを締める動きの方が好きですね。こっちの方があれこれ妄想する余地がある気がするからでしょうか。
ねえ、なんでネクタイしてなかったの?
ネクタイ緩めてどんなことしてたの?
とか。
ネクタイを緩める岡村ちゃんは、表情も動きもベイベ・メンベイに見られることを意識している完璧な「岡村ちゃん」。でもネクタイを締め直す岡村ちゃんは特に見られるために用意された表情をしていなくて(次の動きに移るための僅かな時間のことなので当然なのですが)、ほんの一瞬だけ素の岡村ちゃんが垣間見えたような気がしたんです。そのときに一番色気を感じました。
という風に岡村ちゃんをカッコいいと感じた瞬間・色気を感じた瞬間についてできるだけエキサイトしないように細心の注意を払いつつ無駄に長々と語ってしまいましたが、実は、岡村ちゃんのスゴいところは次に述べるエピソードにこそあるのではと思っているのです。
昨日の記事でご紹介した、マイクスタンドをいやらしく触る場面でのこと。
岡村ちゃん「(マイクスタンドを女体に見立てて)触っていい?触っていい?(手を滑らせながら)もっと下の方?
(いやらしく手を動かしながら)触ってるよ?」
周りのベイベ「キャー!!!」
私「ダーッハッハッハ!!!」
(「触ってるよ?」ってなんだよ!?見りゃわかるよ!!)
そう思いました。ここまでは昨日書いたとおりです。
おそらくベイベたちは「キャーやらしーーーっ!!」とか「靖幸抱いてーーーっ!!」と思うんですよね?
私はというと、突如として、
あーもういいからさっさと触らせろ!!!
と思いました。
雄々しい。
猛々しい。
どうも岡村ちゃんを見ていると、心に住んでる猛々しい男が育つんだ。
あのシンガーソングライターダンサー、最前近くにいたベイベが主婦の皮をかぶった猛々しい男だと知ったらどんな顔するだろう。
ベイベたちを女にしてしまったかと思えば猛々しい男にもしてしまう魔性の男・岡村ちゃんがだいすっき♪
初DATEを総括したまとめは次回。
岡村ちゃんと初DATEした話・その弐
前回からの続きです。
以下、ネタバレ的要素があるかもしれません。また、岡村ちゃんのライブレポですから下ネタもあります。特に今回は下ネタが多いと思います。ダメな人はダメだと思います。
嫌な方はここで閉じてください。
いいですか?
読んで嫌な気持ちになってもオラ知らねえよ?
オゲッ!!
岡村ちゃんと初❤DATE~その弐
岡村ちゃんがある曲で繰り出したポーズ。それは、
何してんの!?
どうしたの!!??
私の父に孫ができておじいちゃんになった年齢、56歳。
そういう年齢でこのポーズをしちゃうの?しちゃうの?ねえしちゃうの?しちゃうの?
かわいかったですね。
悔しいです。
このポーズを見て何かのスイッチが入ってしまったのか、私の中の母性が一気に最大出力で噴出され始めました。
岡村ちゃんが側転を繰り出す。
ちょうど真横から見えましたが、これがすんごいんだまた。
周りのベイベ「キャー!!!」
私「キャー!!」(身体が伸び切っていないところがたまらねえーーー!)
岡村ちゃんが観客に向かってキス顔を見せつけてくる。
否、キス顔ではなく「ぶちゅー顔」です。ぶちゅー顔のお手本のような顔です。
周りのベイベ「キャー!!!」
私「ぎゃはははは!!!」(どう贔屓目に見てもかわいくないところがかわいいーーー!)←もはや意味不明
ほかにも、
ステージの端っこで歌っている時に、戻ってくるタイミングが遅れて歌い出しに間に合わなくなったりとか、
何かを飲んでマイクの位置に戻って、何故かまたくるっと後ろに戻っていってごにょごにょ何かしてからもう一度マイクのところに戻ってきたりとか、
突然低い位置でドリブルしたと思うと客席に向かってシュートしてきたりとか(もちろんエアバスケットボール)。
いちいちかわいいですね。
肝心の「ベイベもメンベイ(=メンズのベイベ、男性ファンのこと)も妊娠する」というエロパフォーマンスはこんなかんじでした。
岡村ちゃん「(マイクスタンドを女体に見立てて)触っていい?触っていい?(手を滑らせながら)もっと下の方?
(いやらしく手を動かしながら)触ってるよ?」
周りのベイベ「キャー!!!」
私「ダーッハッハッハ!!!」
「触ってるよ?」ってなんだよ!?見りゃわかるよ!!
岡村ちゃんはマイクスタンドにまたがり、いやらしい手付きで触り続けています。私の脳裏には先日実家で見た『魔女の宅急便』のキキの姿が浮かんでいます。岡村ちゃんがほうきにまたがる見習い魔法使いにしか見えません。
その後もハンドマイクを両足の付け根付近に持っていくというパフォーマンスをする岡村ちゃん。あのそれはあのー、あれかい?マイクを岡村ちゃんの岡村ちゃんに見立てているのかい?
岡村ちゃんは、岡村ちゃんの岡村ちゃんを手でいやらしく撫で回します。こねくり回します。そして次の瞬間、撫で回している手をパーの形にして広げました。なんということでしょう。君主様がお果てになられ候………。
もうゲッラゲラ笑ってしまいましたね。
どうして笑ってしまったのか考えてみたのですが、今現在2歳男児の育児をしておりまして。早い話が人生で一番母性が充実している時期であり、同時に「シンボル慣れ」している時期であることが原因かもしれません。
上のマイクのパフォーマンスも、うちのにくまる(息子2歳)が
「おかあさーん、ちんち◯だよーん!」
と言って見せてくるのと同じように見えてしまい。
岡村ちゃん「見て見てー、ちん◯ん触っちゃうよ~ん!」
私「こーら、やーすーゆーき。みんな見てるからやめなさい!」(お説教 with LOVE)
みたいな気持ちになってしまったんですね。
母性よ頼む…今度のDATEのときにはちょっと自宅でお留守番していてくれないか…?
って、岡村ちゃんのかわいい・面白いエピソードばかり書いてしまいましたが、もちろんカッコいい瞬間もたくさんありました。
カッコいい瞬間、私が色気を感じた瞬間については、次回へ続く。
岡村ちゃんと初DATEした話・その壱
ちょうど去年の今頃、たまたまTwitterのタイムラインで岡村ちゃんのファンの方=ベイベのツイートを目にしました。それを読んで何の気なしにつぶやいたところ、
岡村靖幸さんのファンの方たちのツイートを読ませてもらうとどの方からもほとばしる岡村ちゃん愛を感じて、驚くと同時に楽しそうだし何より幸せそうでいいなあとあたたかい気持ちになった。今度岡村ちゃんのライブに行ってみようかなあ…。
— にくまる (@nikumaru29o) 2017年5月28日
フォローしていないベイベさんたちからものすごく熱心に岡村ちゃんを勧められ、あれよあれよという間に気づけば私も新米ベイベに。
そして昨日、岡村ちゃんと念願の初DATEしてきました!(DATE=岡村ちゃんのライブ。)
以下、ネタバレ的要素があるかもしれません。また、岡村ちゃんのライブレポですから下ネタもあります。
嫌な方はここで閉じてください。
いいですか?
オゲッ!!
岡村ちゃんと初❤DATE~その壱
せっかくなのでと「たぶん23歳」の時に実際にデートに着ていた洋服を押し入れから引っ張り出してきて着用。着るのが久しぶりで緊張するけれど初DATEにふさわしいはず!
今回の整理番号は45番でした。会場はZepp Sapporo。キャパは約2000人です。
気温が低い日なのにさらに強い風もビュービュー吹き付けてきてものすごく寒い中、建物の外で20分以上待ちました。風邪をひいてしまったので辛い。鼻水が出てきます。さらに、ただでさえトイレが近くて心配だというのに、こんな寒いところにいたらまたトイレに行きたくなってしまうじゃないか!!!
開演時刻の40分前になり、やっと入場できました。急ぎ足で2列目・下手寄りのセンターを確保します。スタンディングなので1列目との差はほとんどありません。むしろ顎を上げる角度がわずかに緩やかになるので楽かも。
ドキドキしながら待っていると開演前のアナウンスが流れました。
「DATEに先立ちまして…」
「会場内の撮影は禁止ですが、終演後、ピーチのみ撮影していただけます。…」
「それでは、DATEまで今しばらくお待ちください。」
ライブではなくてきちんと『DATE』。ステージではなくあえて『ピーチ』。
かわいいし粋な計らいだなと思いました。(ピーチというのは下の画像中央にいるにっこり笑ったハート形のマークのことで、岡村ちゃんのシンボルマークです。この画像は終演後に撮ったものです。)
気の利いたアナウンスのおかげでテンションもさらに高まります。
身を乗り出して手を伸ばせば届きそうなところにふんわりとした透ける素材のカーテンがかかっており、目を凝らして見るとピーチマークやスタッフさん、メンバーとおぼしき人たちの影が。一緒に行ったベイベ仲間と会話をしてはいるもののお互い気もそぞろです。
そうこうしている間に開演時刻の17時半に。
ステージを凝視していると、見えました。カーテンの向こうには、懐中電灯のような灯りでステージ中央に案内されてきたおそらく
岡村ちゃんと思しき人。
そして
カーテンが左右に開きました。隙間からスーツ姿のがっしりした体格の男の人が見えて…
「きゃあああああ!!!!」
思わず叫んでいました。自分史上かなり上位に入るであろう黄色い声で叫びながら思いました。
ああ
そうか
岡村ちゃんって実在したのか。
初めて生で見る岡村ちゃんは、イメージ通りの口を「むんっっ!」と突き出した顔をしてデンスし始めました。
うわーー生でみるとますます動きが独特!!
でもこれ、真似しようと思ってもできないんですよね。
岡村ちゃん、2曲目にして既に顔面にすごい汗をかいています。それでも素早くて切れのあるデンスを続けます。
生の岡村ちゃん…かっこいい!岡村ちゃんかっこいいよ!!岡村ちゃん頑張ってるよ!!
しみじみそう思いました。
そのまま「岡村ちゃんかっこいい!!」という気持ちでDATEし続けられるものと、そう思っていました。
が、しかし。
ある曲の前奏で、謎のポーズが繰り出されました。
えっどしたーーーー!?
なんだよそれ!?
キョトン顔から大笑いしてしまいました。
このポーズが繰り出されたことによって、私の中の何かが変わってしまったのです。
ポーズの説明を含め残りの感想はその弐につづく。