どこまでも果てなく堕落の道を歩みたい二児の母のブログ

ああでもないこうでもないと考えたいろんなことをちょこちょこ記録します。

騙される人の話

ある話を聞いた時の反応として、

(1)鵜呑みにする人

(2)鵜呑みにはしないが、根拠を示されると納得する人

(3)鵜呑みにしない上に、根拠を示されてもそれが信頼に値するものかどうか疑う人

というパターンがあると思います。

 

 

例:「最近日本は好景気である」とニュースでアナウンサーが発言している。

「ふーん、景気いいんだー」と思う人→(1)

「え、そうかなあ?」と思ったところでアナウンサーがグラフを示し、専門家へのインタビュー映像が流れる。それを見て「なるほど、景気良くなってるんだ」と思う人→(2)

「景気はよくないでしょ」と思い、グラフには「どのように取ったデータなのかわからない」、インタビュー映像には「御用学者なのではないか」と疑いを持ち、自分が納得できる証拠が出てくるまで「最近日本は好景気である」ということを信じない人→(3)

 

今日は、この(1)と(2)の中間くらいにいる人の話をします。

 

最近、ある自然食品のお店で新しい調理器具を使用しての実演料理教室のチラシをもらったのですが、そこにはこう書かれていました。(調理器具の商品名は私が適当につけていますが、太字・フォント・下線などはできるだけ本物に忠実に再現しました。)

 

電子レンジをやめて、

安全で美味しい料理を求める全ての方にこそ!◯◯オーブン“おぶん丸”

何はともあれ安全、ハイパワーで省エネです!△△ヒーター“ひた五郎”

 

電子レンジの加熱に伴うマイクロ波の危険性は様々なメディアによって取り上げられていますが、最大の問題は、電子レンジのマイクロ波が食べ物のエネルギーを熱に変えて調理しているということです。

本来、料理というものは、エネルギーは外から食べ物に加わるのが当たり前です。

エネルギーが外から加えられずに食べ物が内に持つエネルギーを利用するというのは、食べ物のエネルギーがゼロになってしまうということなのです。

すなわち、エネルギーが枯渇した燃えカスのような食べ物を摂取することになり、我々の体にはエネルギーが補給されず、食べれば食べるほど栄養失調状態に陥るのです。

実は、現在太っているのに栄養失調状態の人が増加しているのです。

電子レンジを利用する暮らしを見直しませんか?

これからの時代においては、健康を守るため手作りの料理を!

昔ながらの“蒸す、ふかす”で料理を手軽に楽しめる◯◯オーブン、食卓で天ぷらなどみんなで楽しみながら調理できる△△ヒーター。(以下略)」

 

一読して違和感を覚えた私は帰宅した夫に「これ読んでみて」と手渡すと同時に写真を撮って弟にもLINEしました。私は文系なので、科学っぽい話が出ると現役理系大学生である弟にいちいちLINEするのです。(全然情けなくない。)

以下、弟とのLINEがのやりとりです。

私「なんかすごい文書もらったw(チラシの写真を添付)これ理系の学生から見てどう?」

当然弟から「なんだよこれwww」といった内容の返信があるものと思っていた私は、実際に返ってきた弟からのLINEを読んで驚愕します。

「電子レンジによる加熱で食品のエネルギーが失われるというのは有名な話」

「それを食べても必要な栄養素を摂取できないというのは理にかなっている」

なんということでしょう。あの理系の弟がこんな風に言うなんて。

私「マジか」

ああ大変だ大変だ!慌てて夫に言いました。

私「ねえ、弟がこういう風に言ってるんだけど!どうしよう!怖くない?」

夫「ハハッ、弟また嘘ついてんだろ

私「えー?」

すぐに弟にLINEしました。

私「また嘘ついてんだろww by義兄」

「姉をまた騙そうとしていると疑われてるよw」

この時点で私は完全に弟のことを信用していて、夫がこんな風に言っているということを伝えることで弟が気を悪くしないかと心配すらしていたのですが、

「m9(^Д^)」

「嘘に決まってるしょ」

「・・・・」

「ひでえ」

2歳違いの弟が私と対等に話をできるようになって以降幾度となく騙されている姉ですが、またしても騙されました。夫の言うとおりでした。けれど、騙して終わらずにちゃんと説明してくれる優しい弟です。(姉バカではない。)

弟「電子レンジはマイクロ波が食品中の水分子にエネルギーを与えることで振動させて熱を生み出しているのに、食品が内に持っているエネルギーを熱に変えるなどという説明は矛盾している

「そもそも食品の内部エネルギーを熱に変える技術があったら、ノーベル賞どころか世界中の資源問題が全て片付くよ」

私「ぐぬぬ

ここまでですでに残りのHPが3くらいになっていた私ですが、次の弟の言葉でとどめをさされてしまいました。

弟「自然食品を売りたくて店開くぐらいだから、自然派という概念を盲信してしまうんだろうね。たぶん店の人がメーカーに騙されてるよ

私「泣ける」

今日は自分のために泣きました。

 

いろいろと思うところはあるのですが、まず言いたいのは「脅しのような宣伝方法は好きじゃないな」ということです。

「◯◯しないとこんなひどいことが起こります!」というような宣伝文句を使われると咄嗟に拒絶反応が出てしまうのです。子どもを叱るときも「はやく着替えないと遅刻するよ!」と言うよりも「遅刻しないようにはやく着替えよう!」と言った方が急ぎますが、それはやはり言葉の印象だと思うのですね。

次に言いたいのは、根拠を示されてもそれが信頼に値するものかどうかきちんと検討することが大切だということです。

今回の話では、弟からのLINEがチラシに書かれていることを信じる根拠となってしまったわけですが、ここでもう一度弟の書いた内容を見てみます。

 

「電子レンジによる加熱で食品のエネルギーが失われるというのは有名な話」

「それを食べても必要な栄養素を摂取できないというのは理にかなっている」

 

いかがでしょうか。

何も言っていないに等しいですね。チラシで言われていることを繰り返しているだけです。

それなのになぜ信じてしまったのか。それは「有名な話」「理にかなっている」という文言が原因です。(私がすぐ他人を信用するアホだからというのは一旦置いておきます。)それらしい言葉で権威づけされてしまったのです。

これはテレビのニュースでも起こりうることで、権威のある機関による発表だからといってそこで思考放棄して内容を精査しないというのは危険なことなのですね。

 

長々書きましたが、まとめると、ときには疑ってみることも必要だということです。

 

ところで、冒頭で書いた(1)と(2)の中間くらいにいる人というのはもちろん、

 

 

俺だ俺だ俺だ!!!

タカアンドトシを応援しています。) 

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食事の話

8月最後の週末がやってきました。

明日は久しぶりに美容室に行きます。

約2ヶ月前のこの日以来初です!

butakosan.hatenablog.com

ちなみにこの日は美容師さん(小学生のときからの友人)と、

美・友人「長さどうする?」

私「えーと…全体的に伸ばす方向で!」

美・友人「あなたは今日何をしに来たんだよ(笑)」

私「ヒャー(笑)」

というやりとりをして慌てて前髪を切ることに決めたので、今回も敢えて「全体的に伸ばす方向で!」「あなたは今日何をしに来たんだよ(笑)」「ヒャー(笑)」というパターンを再現したいと思います。

 

明日は、実はもうひとつ特別な予定があるのです。

なんと髪を切った後でひとりでお昼を食べに行きます!

これがもう、今晩眠れないんじゃないかと思うくらい楽しみなのです。

「はい、いただきまあっにくまる!ごはん指で押さない!!アチチだよ!おかあさんのごはんアチチ!!

はい、じゃあちゃんとお行儀よく座って。せーの、いただきます!はーい、食べましょう。

こーれにくまる、口に詰め込みすぎない。ちゃんとゴックンしてから。一口ずつゴックンしてから。ね、ゆきまるは上手に食べててすごいね。

ほらにくまる、おねえちゃん見て、こんなカッコいい食べ方あっにーくーまーる!ニコニコしながらほうれん草吐き出さないの。食べなさい。ちっ、もう、卵焼きと一緒に口に入れてやる。

そうだよね、ゆきまるはほうれん草食べるもんね。うん、好き嫌いないもんね。ん?にくまるが遊んでにーくーまーる!!人参は車じゃないの。ブーブじゃないね。ブーブじゃない。テーブルの上走らせないの。

そうだね、ゆきまるは食べ物で遊んだりしないもんね、昔からそういうことしなかったね。にくまるおねえちゃん見て、カッコいいよ。おおーそうそう、にくまる上手に食べたね!上手に食べてる!!さすが!

え、おしっこ行きたいの?今度からはご飯の前に行こうね。はいエプロンとって。急いで戻ってくるんだよ。あっにくまる!ひざを椅子の上に立てない!はい脚下ろして。…脚下ろして。…どーうーしーてーそんなニコニコしてるの。脚を、下ろしな、さい。はい上手。パチパチ?拍手してほしいの。はい上手にできました。(パチパチ)にーくーまーる!お皿は電話じゃないの。もしもししないの!

これがいつもの食事です。自分が食べること、落ち着きのないにくまるに注意しいたずらをやめさせること、合間合間でゆきまるを見て褒めること(見て褒めないと拗ねるのです)、これらをすべて並行して行います。

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このように味わって食べることとは程遠い慌ただしい食事が今のスタンダードなので、自分だけのために作られたお料理を、自分の好きな順番で、自分の好きなペースで食べることができるというのがとてつもなく幸せに思えるのです。

さあ何食べようかな!

今はたとえば韓国料理屋さんに行った際、石焼ビビンバや焼肉定食(お肉on鉄板)が食べたくても、子どもが石の器を触って火傷したら大変だという理由で特に食べたくもない冷麺を食べたりしています。冷麺好きだけどね?ご飯を混ぜ混ぜしたい日もあれば、肉を喰らいたい日もあるんだよ!

明日はめちゃくちゃ熱い石に入った石焼ビビンバ食べちゃおうかな~。「こちら器たいへんお熱いのでお気をつけください」とか言われちゃおうかな~~。

それともお好み焼き定食(お好み焼きon鉄板)にしようかな。

いや、熱いシリーズから離れて、子どもを連れていけないおしゃれなカッフェなんて行っちゃおうかな。

グフフ。

 

妄想が膨らんだまま夜は更けてゆきます。

パヤオの話

(前回までのあらすじ)

毎年恒例となっている学生時代の仲間との旅行で、ひどい酔い方をしたメンバー(我が国が誇るアニメ界の超大御所映画監督に似ていると言われて怒ったことがあるので、以下、パヤオ」という。)に絡まれたわたくし。パヤオに対して激怒する一方で、パヤオは酔っぱらいの類型ではどのタイプに該当するのか考えてみたところ、「バイオレンス型」「スケベおやじ型」でもなく「ユートピア型」がエスカレートした結果なのではという結論に達する。そして「バイレオンス型」の特徴を考えている中で、12年ほど前に当時の同級生・綿井が「バイオレンス型」のお手本のような酔い方をしてひどい目に遭わされたこと、それをイケメン同級生・ダビデが助けてくれたことを思い出したのであった。ダビデ…惚れてまうやろ。

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ダビデのかっこいいところを紹介します。
実家に帰るたびに「もみじまんじゅう」を買ってきて、クラスのみんなが食べられるように自習室にそっと置いておいてくれるダビデ。それがとても美味しいので、ついついこらえきれず20個入りのうち5個くらいを(少なめに申告しています。)食べてしまいました。もちろん、いけないとは思ったのですが。しかしダビデはそんなどうしようもない私に対して怒ったり文句を言ったりせず、「ぶたちゃんはほんとにもみじまんじゅう好きなんじゃな~!」と笑って、次に帰省したときには5個入りを一箱特別に買ってきてくれたのです。

また、バレンタインの日にチョコレートケーキを作って男女問わず近くにいる人に配ったときのこと。1ヶ月後のある日、ダビデが「ぶたちゃん」と声をかけてくれました。振り返るとダビデはオシャレな紙袋を持っていて、「これ、バレンタインのお返しじゃけえ。」とすこし照れくさそうに渡してくれました。お返しをくれるなんて全く期待していなかったので驚きつつ中身を開けてみると、ヴィタメールの生チョコでした。

 

ダビデ

惚れてまうやろ!!


ところで、私の夫は、学生時代の同級生です。

 

そう、
そんな優しいダビデが今の夫です♡

 

 

…なんていう出来過ぎたいい話はどこにもなくて。

 

夫は、先日カラオケにてパヤオが乱心している間、同じ部屋の端っこで「ユートピア型」の酔っ払いとしてL'Arc~en~Cielの『flower』を熱唱していました。妻がパヤオに絡まれていることに全く気づかずに。

 

…。

 

冷めてまうやろ!!

 

 

今日はダビデのかっこいいところを紹介したかったのですが、ただの私の食いしん坊エピソードに終わってしまったのが残念です。

 

そして、パヤオ

酔って誰かに悪質な絡み方をするというのは、酔ったその時だけが台無しになるのではなく、絡んだ相手とのそれまでの関係性をも台無しにしてしまうくらいの破壊力を持つ行為だと思います。

パヤオに恋していた瞬間はないのですが、友だちとしてはとても好きだったので、それらの思い出に傷をつけられたような気さえするのです。

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さらば、パヤオとの楽しい思い出(泣)。

 

粗相してしまった側の人はどのように感じるのでしょう。自分の記憶が失われているその間に、古い友人との関係がギクシャクしてしまうようなことをしでかしたというのを知って、一体どう思うのでしょうか。

 

酒は飲んでも飲まれるなという言葉があまりにもピッタリな出来事でした。

いつかまたパヤオと飲みに行く機会があったら、そのときには彼がどのような酔い方をするのか注目したいと思います。(粗相シーンを後で証拠として提出するため、撮影の準備はぬかりなく。

がんばれ、パヤオ。引退するのはまだ早いぜ。

酔っぱらい類型別の要件事実

前回、タチの悪い酔い方をする人の話をしました。

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今日は私がこれまでに出会った酔っぱらいたちを類型化してみようと思います。

1.とにかく楽しくて幸せになっちゃう♡「ユートピア型」危険度★、不快度★★
お酒を飲むとテンションが上がりご機嫌になるタイプ。最も害がないタイプではあるが、何が愉しいのかずっとエヘラエヘラしており、そのテンションの高さが鬱陶しさにつながりやすい。

2.周りのみんなを攻撃します。「バイオレンス型」危険度★★★、不快度★★★
突然頭を叩いてきたり、マラカスで殴ってきたりするとにかく粗暴なタイプ(実話)。シラフの時は大人しい人であることも少なくない。鬱積した感情を爆発させる機会を伺っている最もタチが悪いタイプ。

3.オジサン鼻の下伸びきってますよ~。「スケベおやじ型」危険度★★、不快度★★★

普段社会生活を営む上で抑圧している欲望をお酒の力を借りて剥き出しにしてくるタイプ。露骨なボディタッチと下ネタが多い。猿なの?スマホで道順検索してあげるからしかるべきお店に行って発散せよ。


4.俺の伝説を聴いてくれ!「昔はやんちゃしてた型」危険度★、不快度★★

誰からも何も聞かれていないのにも関わらず「いやあオレも若い頃は悪い仲間と随分無茶やったよ~」という「だから何?」としか言えないような話を繰り返すタイプ。武勇伝と自慢話はセット。大抵話盛ってる。お家でノートに書いといて自叙伝でも自費出版すれば?


5.俺の愚痴だって聴いてくれ~。「ネガティブ後ろ向き型」危険度★★、不快度★★★

仕事の愚痴、家庭の愚痴、社会への愚痴、そして人生に対する愚痴を撒き散らすタイプ。程度をわきまえてください。カウンセラーさんに話してくれる?これが同じように鬱憤を溜め込んでいる2と組み合わさるととても怖い。


6.お前はこれだからだめなんだ。「上から目線でお説教型」危険度★、不快度★★★

俺の若い頃は◯◯だったんだが~と大抵セットで繰り出してくる、「どっから物言ってんの?」と言いたくなる上から目線のお説教タイプ。そのお説教聞かされて大喜びする人見たことある?帰ってペットのお魚にでもに聞いてもらったらいいと思うよ。


7.ハンカチ洗って返してくださいね。「涙腺決壊型」危険度★、不快度★

感情が昂ぶってつらいことを思い出してしまうのか、涙もろくなるタイプ。1と同じくらい害がないので日頃の行い次第では優しくされることも多いけれど、毎度のことになると「(ハァ~)またかよ…」とうんざりされてしまうので注意。

 


前回書いた酔っぱらい男については2と3のようにも見えますが、実は1だったのではないかと思うのです。
中年なので3の要素もなくもないでしょうけれど。



かつてまだ学生の頃に、「バイオレンス型」の見本のような酔い方の人による被害に遭ったことがあります。
加害者(綿井・仮名)は普段は目立たず、人と目を合わせないようなタイプでした。しかし、飲み会で酔った途端に豹変したのです。
綿井と私はかなり遠くの席に座っていたのですが、綿井が突然席を立ってこちらへ向かってきました。そして、頭をバシンと叩いてきたのです。確か「おいバーカ!」とか何とか言いながら。突然の出来事で何が起きたのか把握できていない私。一緒に飲んでいたメンバーもポカンとしています。明らかに普段とは違う綿井の様子に、みんなちょっと怯んでしまっているような空気も漂っています。それと、楽しく飲んでいるのだからその空気を壊したくないという空気。
そんなとき、ひとりの同級生が言いました。

「おい、やめろってー綿井。」

彼の名前は今井くん(仮名)。
パーマをかけた後の仕上がりがダビデ像のようだったのでひそかに「ダビデ」と呼んでいたのですが、彼だけが綿井を止めてくれたのです。綿井の暴挙を真剣に止めようという気持ちと、飲み会の空気を壊さないでおこうという気持ち、それらが絶妙なさじ加減で。

綿井はダビデに注意されてアッサリと自分の席に戻っていきました。


ダビデ
惚れてまうやろ!!

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酔っぱらいの類型について語りすぎて長くなったので続きます。

旅行にまつわるエトセトラ(後編)

前回からの続きです。

butakosan.hatenablog.com

今回の旅行で最大の事件が勃発したのは初日の夜のことでした。

 

一次会はビール園で飲み放題付きプランにしたため、二次会のお店に移動するときにはみんなかなり酔っていました。

そして二次会のカラオケに到着。持ち込みOKのお店なのでたくさん買い込んだお酒をテーブルに並べます。乾杯してからそれぞれが持ち歌を順番に入れてテンション高く歌い、どんどん盛り上がってゆきます。

そんな中、ひとりのメンバーに話しかけられました。けれどカラオケのボリュームが大きいので、かなり近づかないと声が聞こえません。そのためそちらに近づいていくと、

突然腕ひしぎ十字固めをしてきたのです。

 

いやいや。

私毎日一生懸命生きているんですけどね、一体どういう悪事を働いたらおじさんの股間に腕を押し付けられるという罰が与えられるのでしょう?

 

その後も、

話している最中に突如手刀で喉を突いてくる(やめなさいと言っても繰り返す)

意味不明なタイミングで握手を求めてくるが力が強すぎて痛い

ハイタッチをしてくるが力が強すぎて痛い

といった具合にエスカレートしていったのですが。

私がお手洗いに立って部屋に戻ったとき、ちょうどそのメンバーが隣の席の人と肩を組んで歌いながら左右に揺れていました。そして「ぶた子ちゃんもこっち来てよ」と言われ、すでにそのメンバーにネガティブな感情が芽生えていた私は断ったのですが、腕を無理やり引っ張られて、ソファーとテーブルの間の狭いスペースに転ばされてしまいました。

もうみんな酔っ払っていて手元もおぼつかないので、お酒やスナック菓子の食べかすが落ちている床にです。母に借りて着ていたワンピースが汚れました。

 

さすがにここで怒りが頂点に。

 

せっかくの年に一度の旅行なのでその場で爆発するのだけは回避しましたが、

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翌日になっても腸は煮えくり返っていました。

 

旅の2日目は問題のメンバーは参加せずほかのメンバーだけで観光して、無事札幌駅にて解散。解散してから、みんなが順にグループLINEにメッセージを投稿しました。概ね「楽しかったね」といった内容なのですが、そんな中、投稿されたのがこちらです。

 

「ぶた子ちゃんに腕ひしぎ十字固めを決めようとして怒られたような気がするのですが、夢でしょうか?自分もカラオケからほとんど記憶がありません。

色々とご迷惑をお掛けしました。」

 

お酒を飲みすぎて記憶がなくなる人、いますよね。

それで「記憶にないのですが、もし何かしていたらすみません。」と言う人、いますよね。

いつも思うんですけど、それって、全然謝ってないよね?

「飲みすぎて覚えていないので、何かしていても大目に見てくださいね」って言ってるだけだよね?

なにそれ。

飲みすぎたのは自己管理ができてないからでしょ?それをどうして害を被った側が大人になって許してあげないといけないの?

本当に謝るなら、

「飲みすぎて覚えていないので、私が昨日一体何をしでかしたのか、思い出すのも不愉快かとは存じますがもれなく教えていただけますでしょうか?」

って聞いて全部教えてもらって、自分の行いをきちんと把握した上でごめんなさいしないといけないんじゃないの?

 

お酒自体はそこまで好きではないけれど、友だちと飲む雰囲気は好き。そう思っていたのですが、今回のメンバーのような酔い方をする人とは飲みたくないなと思いました。

 

 

ちなみにその後の展開はというと、

・グループLINEでそのメンバーを公開処刑する

・グループLINEに沈黙が訪れる

個別LINEで謝罪される

・一応今回は赦すことにする(二度目はないと釘を刺す

というものです。

以前はこんな酔い方はしない人だったので、今回のことだけで見捨てるというのはやめておきました。

 

次に一緒に飲むときにはどうなっているのか楽しみです。

彼の自制心に期待しています。

旅行にまつわるエトセトラ(前編)

直前の記事に、学生時代の友人たちと旅行した話を書きました。

butakosan.hatenablog.com

これを読んで、いい仲間に恵まれましたねと言ってくれた方がいらっしゃいました。

私もそう思います。そういった仲間たちに出会えたのはとても幸運なことだと心から思っています。

 

ただ、ひとつだけ書いておかなくてはいけないことがあるのです。

 

このブログは当たり障りのない話しか書かない場所にしたいとは思っていません。残念ながら、いい話だけして、「毎日充実してます!」的なオーラを放って、SNS笑顔の集合写真をアップして「#最高の仲間 #出会いに感謝 #ずっと親友 #これからもよろしくね #みんな大好き」といったハッシュタグなんかをつけられるタイプの人間ではないのです。 

端的に言えば、旅の間にはモヤモヤしたこと、気に入らなかったこと、腹が立ったこともあったということです。

 

今日は旅行前・旅行中のネガティブな出来事について書きたいと思います。

 

まず、計画を立てている段階でのレスポンスが遅い、あるいは無いということ。

例えばこのような投稿をしたときのことです。

「旅行まで2か月となりました。仮のプランをLINEノートに記載しておいたので、時間のあるときに目を通しておいてください(^^)プランに入っていない場所へ行きたいとか希望があればどうぞ。」

私以外のメンバーは5人いるのですが、1人か2人からしか返信がないのです。

ほかのメンバー、ノーリアクション。しかもこのようなことが何度か起こるわけです。

 

なあに?

図に乗って君はまたノーリアクションなの?

「ありがとう」というたったの5文字を打つ時間もないの?忙しさスティーブ・ジョブズ並みなの?親しき仲にも礼儀ありって聞いたことないの?

 

でもこれは我慢することにしています。

私が比較的マメにリアクションする方なのでしない人にモヤモヤしてしまうのですが、モヤモヤする気持ちを否定する必要はないにしても、「だからあなたもマメにレスしなさい。」とまで思ってしまうのは私ルールの押しつけになりかねないためです。

押し付け、ダメ、ゼッタイ。

 

そうして旅行が始まったのですが、次に気になったのは、

みんな時間とスケジュールの管理、甘すぎない?

その時間に札幌駅を出る電車に乗らないと飛行機の時間ギリギリになるのは旅程表に書いてあるからわかっているはずなのに、どうしてみんなのんびりしてるの?ソフトクリーム食べ終わったんだから早足で車に移動できるよね?さては旅程表読んでない?

 

なあに?

みんなもれなく30すぎてるよね?

特に、旅行メンバーのトニセン!年齢が上の3人のことです。)

全員四捨五入したら40っていうかひとり今年で四捨五入したら50になる人いるでしょ?何が悲しくておじさんに「新千歳空港には何時に着いていたいですか?」って私から聞いてあげないといけないの?おじさんが買い物にどれくらい時間使いたいのかなんて知る由もないよ?

何時に空港に着いていたいのかくらい聞かれなくても教えなさい。

そもそも帰りの飛行機の時間も直前まで全然連絡してきてなかったよね?それも私から聞いてあげないといけないの?

往路復路の飛行機の時間くらい聞かれなくても教えなさい。

 

 

さて、このようなモヤモヤをメンバーに言っているかというと、言っていません。必死に堪えています。でも、モヤモヤしていることはバレてしまっていると思います。なぜなら、

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喜怒哀楽がすべて顔に出てしまうタイプの人間なのです。

 

ハイテンションのまま後編へ続きます。

夏の旅行の話

金曜日から、学生時代の友人たち5名が毎年恒例の夏の旅行のために札幌へ来ていました。

彼らは大学院時代の仲間です。年齢も現在就いている仕事もバラバラで住んでいるのも札幌・東京・神戸とかなり離れています。それぞれ結婚もして、子どものいるメンバーもいます。

それでも、年に一度、必ず夏に集まって旅行することにしているのです。

 

卒業した翌年から始まったこの旅も今年で8回目を数えました。これまでに行ったところは、伊豆・飛騨高山・浜松・姫路大阪・箱根・熱海・神戸。それぞれが住む地域の中間地点を目的地にするか、誰かが住んでいる場所に集まるかというパターンが多いです。幹事は負担にならないよう公平に、一年交代のローテーション制。

今回は私が幹事だったのでみんなに札幌に来てもらうことにしました。金曜夜に前日入りしていた女性メンバーと前夜祭を開催し、土曜日は全員揃って小樽観光の後、ビール園でジンギスカンを食べてカラオケにて二次会。日曜日は札幌観光をして札幌駅で解散というスケジュールにしました。

3日間のどの瞬間を切り取ってもとてつもなく楽しかったのですが、特に印象的だったのは2日目のカラオケです。まだみんな院生だったときに歌っていた曲を次々歌って馬鹿騒ぎしました。奥さんを連れてきたメンバーにはかつての持ち歌であるミスチルの『HANABI』を歌ってもらって(これが懐メロの多いみんなの持ち歌の中では最新曲で、また笑ってしまうほどひどいクオリティなのです。)みんなでお腹がよじれるほど笑い、私も当時の十八番だった「あやや」を久しぶりに繰り出したりしてとても楽しかったです。30過ぎて『Yeah!めっちゃホリディ』を振りつきで歌っても大笑いしてくれるのはこのメンバーだけだと思います!

 

みんなを札幌駅で見送り、帰宅してから第1回目のときの写真を見てみました。全員あまりにも若くて懐かしい気分にさせられます。その後7年の間にうちの娘や息子が加わったりという微妙な変化があったのですが、去年からは最年長メンバーが奥さんを連れて参加してくれるようになってさらに楽しくなりました。

その奥さんが昨日の二次会の後で話してくれました。

「あんなにも心底楽しそうな夫は知り合ってから一度も見たことがない。」

 

確かに、特殊な集まりだと思います。

仕事で知り合った人との飲み会では、今後仕事を続ける上で支障が出ない程度にというストッパーがかかってしまいますが、この集団ではそういったストッパーは必要ありません。むしろそんなものは外してしまえという雰囲気です。もちろん、外さないメンバーは誰ひとりとしていないのですが。学生時代の友人というのはこういったところが良いですね。

それに加えて、年齢がバラバラなのも良い効果があると思います。通常学生時代の仲間となると年齢は同じか違ってもせいぜい2歳3歳であることが多いと思いますが、旅行メンバーは一番下が私と同い年(30代前半)、一番上が一回り年上の40代半ばと幅広いのです。けれどあくまでも同級生という関係なので、年上メンバーがしっかりしている風を装う必要も、年下メンバーが年上メンバーをおだてたりする必要もありません。小学校~大学時代までの仲間とは違う異年齢間の交流が、お互いまったく無理せずにできるのです。

 

トップクラスにお堅い職業に就いているメンバーが言いました。

「このメンバーには本当に救われています。この旅行があるから頑張れる。」

彼も、そしてほかのメンバーも毎日ストレスフルな仕事をこなしています。それが年に一度のこの旅行のときだけは、腹を割って話して、思い出話をして笑って、羽根を伸ばして羽目を外せる。なかなか得難い貴重なメンバーと貴重なチャンスだと毎年しみじみ思います。

 

旅から帰った当日なのに、すでに来年の旅行が楽しみです。

40歳50歳60歳になっても『Yeah!めっちゃホリディ』歌うぞー!

 

 

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この週末は娘を巻き込んで楽しみました。観光地は顔ハメ看板が多くてうれしいです。