酔っぱらい類型別の要件事実
前回、タチの悪い酔い方をする人の話をしました。
今日は私がこれまでに出会った酔っぱらいたちを類型化してみようと思います。
1.とにかく楽しくて幸せになっちゃう♡「ユートピア型」危険度★、不快度★★
お酒を飲むとテンションが上がりご機嫌になるタイプ。最も害がないタイプではあるが、何が愉しいのかずっとエヘラエヘラしており、そのテンションの高さが鬱陶しさにつながりやすい。
2.周りのみんなを攻撃します。「バイオレンス型」危険度★★★、不快度★★★
突然頭を叩いてきたり、マラカスで殴ってきたりするとにかく粗暴なタイプ(実話)。シラフの時は大人しい人であることも少なくない。鬱積した感情を爆発させる機会を伺っている最もタチが悪いタイプ。
3.オジサン鼻の下伸びきってますよ~。「スケベおやじ型」危険度★★、不快度★★★
普段社会生活を営む上で抑圧している欲望をお酒の力を借りて剥き出しにしてくるタイプ。露骨なボディタッチと下ネタが多い。猿なの?スマホで道順検索してあげるからしかるべきお店に行って発散せよ。
4.俺の伝説を聴いてくれ!「昔はやんちゃしてた型」危険度★、不快度★★
誰からも何も聞かれていないのにも関わらず「いやあオレも若い頃は悪い仲間と随分無茶やったよ~」という「だから何?」としか言えないような話を繰り返すタイプ。武勇伝と自慢話はセット。大抵話盛ってる。お家でノートに書いといて自叙伝でも自費出版すれば?
5.俺の愚痴だって聴いてくれ~。「ネガティブ後ろ向き型」危険度★★、不快度★★★
仕事の愚痴、家庭の愚痴、社会への愚痴、そして人生に対する愚痴を撒き散らすタイプ。程度をわきまえてください。カウンセラーさんに話してくれる?これが同じように鬱憤を溜め込んでいる2と組み合わさるととても怖い。
6.お前はこれだからだめなんだ。「上から目線でお説教型」危険度★、不快度★★★
俺の若い頃は◯◯だったんだが~と大抵セットで繰り出してくる、「どっから物言ってんの?」と言いたくなる上から目線のお説教タイプ。そのお説教聞かされて大喜びする人見たことある?帰ってペットのお魚にでもに聞いてもらったらいいと思うよ。
7.ハンカチ洗って返してくださいね。「涙腺決壊型」危険度★、不快度★
感情が昂ぶってつらいことを思い出してしまうのか、涙もろくなるタイプ。1と同じくらい害がないので日頃の行い次第では優しくされることも多いけれど、毎度のことになると「(ハァ~)またかよ…」とうんざりされてしまうので注意。
前回書いた酔っぱらい男については2と3のようにも見えますが、実は1だったのではないかと思うのです。
中年なので3の要素もなくもないでしょうけれど。
かつてまだ学生の頃に、「バイオレンス型」の見本のような酔い方の人による被害に遭ったことがあります。
加害者(綿井・仮名)は普段は目立たず、人と目を合わせないようなタイプでした。しかし、飲み会で酔った途端に豹変したのです。
綿井と私はかなり遠くの席に座っていたのですが、綿井が突然席を立ってこちらへ向かってきました。そして、頭をバシンと叩いてきたのです。確か「おいバーカ!」とか何とか言いながら。突然の出来事で何が起きたのか把握できていない私。一緒に飲んでいたメンバーもポカンとしています。明らかに普段とは違う綿井の様子に、みんなちょっと怯んでしまっているような空気も漂っています。それと、楽しく飲んでいるのだからその空気を壊したくないという空気。
そんなとき、ひとりの同級生が言いました。
「おい、やめろってー綿井。」
彼の名前は今井くん(仮名)。
パーマをかけた後の仕上がりがダビデ像のようだったのでひそかに「ダビデ」と呼んでいたのですが、彼だけが綿井を止めてくれたのです。綿井の暴挙を真剣に止めようという気持ちと、飲み会の空気を壊さないでおこうという気持ち、それらが絶妙なさじ加減で。
綿井はダビデに注意されてアッサリと自分の席に戻っていきました。
ダビデ…
惚れてまうやろ!!
酔っぱらいの類型について語りすぎて長くなったので続きます。