遠足の話
ひどい筋肉痛で日常生活に支障が出ていました。
原因は、幼稚園の親子遠足です。
親子遠足というけれど、広い公園の原っぱのようなところでみんなでハンカチ落としやフルーツバスケットとかして「アハハウフフ」と戯れる程度でしょ?
そう思っていたのが大きな間違いでした。
まるで修行。
しかし、子どもたちは自分の身長よりも大きな大玉を頑張って転がしています。明らかに乗り気でない大人。もう「俺、これを頂上まで運べたら彼女と結婚するんだ」と言いながら押していきたい気分です。(死亡フラグばっちり立ってます。)
死亡フラグをへし折って無事頂上まで登ることができても、せっかく運んできた大玉をゆきまる(娘・4歳)が坂の下に向かって転がします。そして、止めてくれる人(※必ず下に人を配置しないと転がしてはいけないのです。)の方に向かって私が駆け下ります。
この繰り返し。
しんどい。
山を降りてからは、子どもを抱っこして1mくらいあるボールの上に座らせ、ボヨンボヨンとさせます。右に倒したり左に倒したりしてあげます。子どもの体重、約18キロです。
これも繰り返し。
しんどい。
このように張り切りすぎてしまい、幼稚園まで帰るバスの中ではゆきまるもろとも熟睡、家に帰ってなんとか家事を終え、寝かしつけまでたどり着いたと思ったら子どもたちもろとも熟睡。翌日は朝から全身筋肉痛で何もしなくても腰が痛い…という酷い有様でした。
そういえばゆきまるをボールの上でボヨンボヨンさせているとき、あることに気づきました。
「幼稚園のママさんたちの中では自分は比較的若い方なんだけど、私より年上のママさんたちはこんなハードな内容をいったいどのようにこなしているのだろう…?」
そう思って周りをキョロキョロしていると、近くに干支が一緒(年齢がひとまわり上)のママさんとその息子さんがいました。ボールによりかかりながら座ったり、もたれかかったりして、ものすごく「アハハウフフ」して遊んでいました。ボールの上に子どもを座らせてボヨンボヨンさせ続けている母親は誰もいません。
己の力量をわかった上で遊ばないといけないのだと悟りました。
満身創痍ですが、子どもが楽しそうにしていたこと、また行こうねと言ってくれたことが救いです。
私と娘が遠足に行っている間、にくまる(息子・1歳)はおばあちゃんとお留守番をしていました。
ところでにくまるは最近クルマに興味を示すようになり、外に行けば「ブーブ」とすべてのクルマを指差し、家では暇さえあればミニカーを走らせて遊んでいます。暖房器具の上、テーブルの端、洗面台のふち、おねえちゃんのおなか…。
この前はこんなことをしていました。
乗って遊べるクルマを買ってやらなくてすまんな…。
ちょっとかわいそうな気が一瞬したのですが、これで安易に買い与えてはいけないと思い直しました。単なる箱をクルマに見立てて遊ぶこの想像力。これを奪うようなことをしてはいけないのです。といって乗って遊べるクルマを買ってあげないことを正当化しているわけではありません。にくまるは今日も箱に入って「ブッブー」と言っていました。引っ張って動かしてやるとキャッキャと喜びます。
このようにクルマ好きマンになっている息子に朗報が。
マイカーを持っていない我が家に、クルマがやってくることになったのです。
つづく。