思い込みについて
先日、夫が誕生日を迎えました。
ここ数年は毎年「やべーもう3X歳だ、やべーな!」と言い続けては私に「やばいと思うなら何かしなさい。」と言われてしまう夫ですが、ちょうどすこし前に、
ぶた子「岡村ちゃんが35は中年だって歌ってるんだけど!!35って中年なの?」
夫「35は中年だろ。」
ぶた子「それでは自分が中年だという自覚は?」
夫「お、おふっ……!!」
という会話が交わされていたので、より感慨深い誕生日になったことと思います。
ゆきまる(娘・4歳)が「おとうさんにお誕生日のお手紙書く!」と言って机に向かって何やら一生懸命作業していたのですが、得意げに見せてくれたポストカードにはこう書かれていました。
「おどうさんえ
おとうさん
おたんじょうび
おめれとう
よるはやくか
えてきてあしの
うらこょこょして
ね」
(色を変えているところも含めて原文ママ。)
話は脱線しますが、「原文ママ」を見るたびに、「『原文(はらふみ)パパ』もいると思ってた。」と誰かが話していたのを思い出します。
そして、思い込みつながりで、小学校からの付き合いでものすごく勉強の不得手なヨシキ(仮名)という友だちがつい最近、
「領収証に上様って書くべ?あれさ、俺ずっと上っていう名前のなんまら(=とても)金持ちの人がいると最近まで思ってたんだよな。いろんな人と飲み会行ったら、上様その場に一度たりとも来てねえのに支払いのときだけすげえ頻繁に名前出てくるから、『うわ、今日も上様に支払いさせんのかよ!来てねえのに!』『えーこの人も上様に払わせんの?上様って人、どんだけ金持ちでどんだけいろんな人とつながってんだよ!!そもそもみんなに様付けで呼ばれてるしすげえな!!』ってマジで思ってたよ。」
と真顔で話してくれたのを思い出します。ヨシキは真面目で気のいい優しい人間だし、発想が自由で面白いので大好きな友だちです。
話が脱線しました。
ゆきまるの手紙を読んだとき、思わず(ゆきまるにバレないように)吹き出してしまいました。
「こょこょ」というのは「こちょこちょ」と書きたかっただけで一種の書き間違いなのですが、彼女の中では「おとうさん」が「おどうさん」、「おめでとう」が「おめれとう」になっているのだということを初めて知ったのです。これらは会話の中では気づくことがなく、文字になったときに初めて気づきました。
そういえばゆきまるが以前、「幼稚園にいくまえの準備の表をつくる。」と言って自分で何を準備したらよいのかいくつか項目を考えて書いていたことがあるのですが、ある欄に「ゆくおしょう」と書いてあり、それが「リュックをしょう」であることに気づいたときには感動すら覚えました。
ゆきまるにかかれば、『ラヴァーマン』もこうなります。
(「田島貴男さんのらぶまのコンサートの絵」)
本当は「♪ラヴァーマン 胸に矢が刺さっている男」です。
そういえば私もかつて子どもだったころ、母が耳掃除をしてくれたときに「耳垢がこびりついてる」と言ったのを聞いて、「こびり」という名前のものが耳の中にくっついているのだと思っていたそうです。
子どもの思い込みは面白いですね。