形成外科 その壱
形成外科に行ってきました。
受診理由は、「擦り傷がケロイド化してしまったので目立たなくしたい」です。
この擦り傷ができたのは、実はちょうど1年前です。
その日は娘(ゆきまる・当時3歳で幼稚園の年少)の遠足の日で、家から徒歩20分の公園に現地集合でした。当時は横浜に住んでおり、5月下旬でも真夏のような暑さ。3歳児に炎天下を20分間歩かせると遠足が始まる前に疲れてしまうのは目に見えています。
そこで、自転車に乗っていくことにしました。といっても普通のママチャリではなく、坂の多かったその地域では主流だった電動アシスト付き自転車です。
のんきにお弁当を作っていたら集合時刻ギリギリになってしまいました。乗り慣れていない自転車に娘を乗せ、急いで集合場所へ向かいました。
かなりスピードが出る自転車なのでしばらく車道を走っていましたが、運転に自信がなく車とすれ違うのも追い越されるのも怖いため、歩道の幅が広くなったのを確認して一旦歩道に上がることにしました。ちょうど右に曲がるカーブのところに歩道へ上がるブロックが置いてあったので、そこから上がろうと加速してタイヤがブロックに接触した瞬間、
自転車が傾き、気づいたときには横倒しになっていました。
倒れながら、「あー斜めに上がろうとしたからだよ、これ絶対怪我するじゃん、遠足なのに怪我してゆきまるがかわいそう。って、ゆきまるには絶対に怪我をさせるわけにはいかない!」と思いました。咄嗟に左ひじと左ひざで全ての重さを支えようとしました。
そうして転倒したので、倒れたと気づいたときには左ひじと左ひざはひどく痛み、しかも自転車と道路に体を挟まれて身動きがとれなくなっていました。電動アシスト付き自転車の重さは35キロです。あわてて上体だけ動かして後ろに乗せていた娘が無事かどうか確認すると、奇跡的に無傷でした。
たまたま通りかかった親切なドライバーさんに自転車を起こしてもらうと、ひじとひざから流血したまま集合場所へ向かい、近くのドラッグストアでキズパワーパッドを買って貼りました。
1週間後、ひざの傷はだいぶよくなっていました。しかし、ひじの傷はほとんど変化がありません。
2週間後、ひざの傷は完治しました。しかし、ひじの傷は相変わらず変化がありません。
さすがに心配になって皮膚科を受診したところ、細菌感染を起こしているというのです。
お医者さん「MRSAですね。」
ぶた子「MRSA?!」
(MRSAが原因でお年寄りが亡くなったというニュースもあったし、私ももはやこれまでか…)
密かに死を覚悟しました。自転車で転倒したときの擦り傷が原因で死亡。無念すぎる。
いったい自分はどうなるのかと心配しながら、抗生物質の軟膏を塗って絆創膏を貼り続けること3週間。
お医者さん「もう大丈夫ですよ。ただ、皮膚がまだヤワなので気をつけてね。」
ぶた子「ありがとうございます。お世話になりました。」
傷は無事治ったと言われ、皮膚科通いは終了となりました。
ですが、
ひじの傷痕は、赤く盛り上がってつるつるしているのです。
そしてその部分が周りの皮膚と同じ色・同じ感触に戻ることはないまま10ヶ月が経ちました。なんと、現在もまだ全く変わらずそのままです。
母には「なんかナメクジがくっついてるみたいだね。」と言われ、
娘には「おかあさんかわいそう。」と心配され、
息子(にくまる・1歳)には「うわあーーー!!!」と興奮気味にカリカリ引っ掻かれ(おそらくはがそうとしているのだと思われます。)、
当初は「まあもはや腕に傷の1つや2つあろうと支障はあるまい。」と思っていたのですが、これを目にした人たちを驚かせてもいけないのでどうにかして綺麗にしてもらえないかと形成外科に赴いた次第です。
果たしてナメクジ退治の目途は立つのか?
(「形成外科 その弐」へつづく。)
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