プレイボーイの話
前回の記事に書いた飲み会。
もうひとり参加者がいました。
私の友人知人たちの中では最もプレイボーイな男・C太郎です。
学生時代は「まあ軽くてつかみどころのない男だわー」という印象で、でも女性関係が乱れているわけでもなかったのですが、卒業後からエンジンがかかったようで。
数年前に会ったとき。「最近どうよー?彼女いるの?」と尋ねると、彼女が2人・セフレが1人いる、とのことでした。しかも、後者は既婚女性で、かつ1歳に満たない子どももいるというのです。
なにをやってるんだC太郎。
それから約1年後。「最近どうよー?去年付き合ってた人たちとはまだ続いてるの?」と尋ねると、全員と別れて、新たな彼女が2人・セフレが2人いる、とのことでした。
だからその彼女が2人とかセフレが2人とかって何なの!?
そして先日。
私「最近どうよー?去年付き合ってた人たちとはまだ続いてるの?」
C太郎「1人しかいないよ。他は全員切った。」
私「え、なんで?」(という質問はおかしいといえばおかしいのですが、彼の場合複数同時進行が当たり前という印象なのでつい聞いてしまいたくなります。)
C太郎「彼女のうちのひとりにバレて、切れって言われてさ。あーでも1人くらい残しときゃよかったなー!」
私「…。」
友達なので、「うっわサイッテー!!」と苦笑いしながら聞いていますし、年に一度近況を聞くのが『C太郎定点観測』みたいな感じで恋愛市場から引退した退屈な専業主婦にとってはもはや娯楽の一つとなりつつあるのですが、もし自分の女友達の彼氏がこんな感じだったらものすごく憤りますよね。女の敵!
私自身は昔から洒落にならないくらい無駄に真面目で一途で、それが重すぎるという側面もあったのですが、同時に複数人と付き合うというのは自分の価値観ではありえないことでした。だって、きっと二股なり三股なりかけられた側は悲しいと思うんですよ、単純に。自分が好きな人・自分を好きになってくれた人にそういう悲しい思いはさせたくないです。というか、そういう仕打ちをできる時点で好きじゃないんじゃないかと思うし、それならば付き合わなければいいんじゃないかという結論になってしまうのです。
でもC太郎は違うんですね。
バレても反省せずに、「まさかあんなことでバレるなんてなあ~」「あー1人くらい残しときゃよかった」と思うんです。
今まで10年以上もの間、別に気にならなかったのに、今回初めてものすごーく気になりました。
なぜC太郎はこういうことをするのだろう。
すべての行動には理由があると思っているのですが、彼がこういう恋愛パターンを繰り返すのは何故なのだろう。
という問いの立て方をしている自分の深層心理には、「ひとりの人としか交際しない・関係を持たない自分=正常、正しい立場」で「そうではないC太郎=異常、間違った立場」という意識があるのだろうか。でもそれが正常・異常かというのはいつ誰が決めたのだろう。
C太郎と会って以来、そんなことを暇なときにぐるぐると考えています。
そういえば、C太郎のことを「女の敵!」と罵りましたが、彼の行動力だけは尊敬しています。
C太郎には「出会いがない」という言い訳は通用しないようです。
好きだった人に会った話
「男って◯◯よね」
「女って△△だよな」
というように一括りにしてしまう言い方がすこし苦手です。
たとえば、恋愛について
「男は『名前をつけて保存』、女は『上書き保存』」
という風に表現しているのをよく聞きますが、自分は思いっきり『名前をつけて保存』派です。
心の中に本棚があって、好きだった人たちの名前が書かれた本がずらっと並んでいて、「じゃあこれを読もうかな」とその中の一冊に手を伸ばし頁を開けば、その人を好きだったときの記憶が鮮やかに蘇ってくる、そんな感じです。思い出は大抵美しく脚色されているので、すべて自分が主人公の、どんな小説よりもドキドキする物語。みんな実際よりイケメンに補正されているのもポイントです。
そんな歴代好きだったメンズ達の中のひとりに会ったときの話。
A男・B介・私。
学生時代に仲が良かったメンバーで飲みました。
よくこの3人で車を借りてドライブしたり、やっすい居酒屋に飲みに行ったり、誰かの家で朝まで飲んだくれたりしていました。A男もB介も彼女がいなくて私も彼氏がいなかったのですが、「このふたりにずっと彼女ができませんように。そしたら3人でずっと一緒にいられるから」、そう思うくらいふたりのことが好きでした。
しかし物事そううまくはいかないもので、A男が好きだった女の子(X美)がB介に告白→A男とB介険悪に→B介、X美と付き合い始める→A男とB介絶縁…という流れに。さらには、私がA男を好きになって、振られる。…という出来事がありました。
内輪でグッチャグチャな、まあよくあるといえばよくある青春を繰り広げたわけです。
そうはいっても、A男に失恋した後も、元々が友達なので普通に会ったり飲んだりしています。先日もあえて昔よく行ったやっすい居酒屋に行きました。そこで上に書いた出来事について話す流れに。
私「あのさー、普通あの3人でいたらA男とB介が私を取り合うみたいな展開にならぬ?どう考えたってX美より私じゃん?」(大した自信である。もちろんジョークです。)
B介「いやそれは…」
A男「うーん…」
私「なにそれ。言い淀んでるんじゃないよ。ねえふたりともなんで私を取り合わなかったの?参考までに教えてよ!」
B介「ぶた子とは、世界が違うと思ってたんだよ。
派手で怖くて、KAT-TUNの赤西くんが好きで、読モやってる◯◯くんが好きとか言ってたでしょう。だからぶた子と付き合うのはそういう感じの人だと思って。もうぶた子は姉御、みたいな」
私「ああ…そうだったね。ケバくて怖くてごめんね。」
A男「ぶた子は隙がなかったんだよな。」
私「隙」
A男「かっこ悪いところやダメなところは他人に見せまいっていう感じあったでしょ」
私「そうだねえ、今思えば。あーもう超かわいくなーい!」
A男「ぶた子は結婚して子どももできた今の方が余裕があっていいと思うよ。」
私「そう…」(かわいげない女子ですみませんでしたと思ってテンションがすこし下がる。)
B介「うん、わかる。でもさ、ぶた子がああいう感じだったから友達として仲良くできたんだよね」
A男とB介の話を総合すると、
「同じようなグループではない(と認識している)女子は基本的に恋愛対象ではない」
「隙がない女子は恋愛対象として認識しにくい」
ということでした。
B介は事ある毎に「ぶた子は怖かった」と言うので、そんなに怖かったかなあと思って当時のプリクラを探して見てみたのですが、
うん、こりゃ怖えーわ。ヒョウ柄アイテム4つくらい同時に装備してたし。
当時は、自分は一体何と戦っているのだというくらいいつも構えて生きていたような気がします。幼少期に反抗期がなかったので、遅れてきた反抗期っていうやつでした。本当に。自我が芽生えてきたので、せっかく生まれたそれを壊されないための鎧を着ていたのかな。
今はいろいろどうでもよくなったのです。肩の力が抜けたのです。だから、見た目もマイルドになったのだと思います。もう戦う必要がないから。
ただ、いろいろどうでもよくなったのも、肩の力が抜けたのも、見た目がマイルドになったのも、すべて今の夫と交際し始めてから徐々に起きた変化なのですね。
彼氏ができてから、あるいは結婚してからの方が一般的にモテる要素を備えていてもしょうがないんじゃないの!?
でも、結構人生ってそういうところあるのかもしれません。
とりあえずわかったのは、親しみやすい外見で隙がある方がモテる。可愛げがある方がいいということですね。昔好きだった人に言われたので、ちょっと重みがありました。
いつか我が娘に教えたいです。
だけど、モテることと異性を見る目があることとは関連性がないのも真実なんだよなあ…。
ああ、男と女って難しい。
『接吻』の歌詞についての話
オリジナル・ラブの代表曲として有名で(オリジナル・ラブを知らなくてもこの曲は聴いたことがある、という人も多いです)、今もライブではかなりの頻度で歌われる名曲『接吻 -kiss-』について。
初めて聴いたのはたしか大学生の頃でした。
「は、はわわーーー熱いラブソングだなあ~(照)」
と思ったものです。
♫長く甘い口づけを交わす って!
きゃああって両手で顔を隠しちゃう感じ。でも指の隙間から覗いちゃってる感じ。ピュアな小娘だったもので。
そんな自分にはなかなか衝撃的だった歌詞。メロディーも甘くてどこか気だるげで、ああ大人の世界だなあと思いました。
同じ頃に中島美嘉さんによるカバーを聴き、それから10年以上経った今年の春にオリジナル・ラブにハマって、随分久しぶりに聴いてみたのですが。
30歳を過ぎてから初めて歌詞をちゃんと読んでみると、当初描いていたイメージとはかなり異なる印象を受けました。
小娘だった頃は熱烈な愛情を表現した情熱的なラブソングだと思っていたのですが、今はむしろ情熱的に誰かを求める瞬間の美しさを描いた肉欲の歌だと感じています。
特に2番のサビに入る前の、
♫焼けるような戯れの後に 永遠に独りでいることを知る
この部分、秀逸です。
「賢者タイム」をこんなにも詩的に表現できるのかと。
(「賢者タイム」をご存知無い方は検索お願いします。)
ものすごく荒々しく求めてきたのに、いろんなことが済むやいなや起き上がってベッドサイドに腰掛け、こちらに背中を向けながら無言でタバコをふかす男性の姿や、両手を頭の後ろで組んで横になりながら天井をぼうっと見上げる男性の姿が想像できてしまうのです。(そういうタイプの男性には出会ったことがないのにもかかわらず、です。)
こういうのは小娘だった自分にはわからなかっただろうなあ。
買い物に出かける車の中でこの曲が流れたので、夫に尋ねてみました。
私「ねえ、最近ずっと考えてるんだけどさ、この曲の中の『あなた』と自分とはどういう関係性なんだろう?あなたとは刹那的な関係なのだろうか?」
夫「うーん。
そこまでではないかもしれないけど、永く続くことはないと思ってるような関係なのかもしれないね」
なるほど。
ずっと愛し続けたい相手への情熱を表現した曲という風に捉えることもできるけれど、むしろその瞬間「あなた」を求める感情の猛烈な昂ぶりを表現した曲と考えたらしっくりくるような気がしました。
(ずっと愛し続けたい相手に向けた曲といえば『朝日のあたる道』がそうだと思います。)
真相はわかりませんが。
すこし前に読んだAV男優さんのコラムに「セックスの本質は孤独の克服だ」と書かれていました。孤独を克服するために、2人が肉体を通して深くつながる行為だと。
でも、やっぱりそれが終わると「永遠に独りでいることを知る」んですね。
うーん。深い。
こんな大人の歌を往来で突如大声で歌い出す2歳児はまずいかもしれません。
岡村ちゃんデビュー31周年
昨日は岡村ちゃんのデビュー31周年の日だったそうです。
フォローしている方の半分がベイベさんであるTwitterのタイムラインは岡村ちゃんへのお祝いメッセージで溢れていました。(ベイベ=岡村ちゃんのファンのことです)
31年かあ…長い。長いなあ。
岡村ちゃんのデビューは1986年。
私の弟が同じ月にオギャーと生まれました。そのとき、姉である私はまだ2歳にもなっていなくて。そんな幼児が成長して思春期を迎え、岡村ちゃんのソングばりにいろいろな恋をしては破れ、最終的にひとりの男性と結婚してふたりの子どもの母になっているくらい長ーい期間です、31年って。
岡村ちゃん、ずっと元気で活躍してください。
でも岡村ちゃんは今年52歳なんですよね。
50代の人が身近にいないので、たまに町内会の集まりや夫の仕事の会合に同伴するときに50代前半の人がいると、
「町内会のたじまん」
と思って眺めているのですが、皆さん大抵おじさんおじさんしていて(一般人なので当たり前ですね。)、さらにはもうおじさんというよりはおじいちゃん寄りなんじゃないかという感じの方もいたりなんかして、毎度そろそろ倒れるんじゃないかと思うくらい激しいパフォーマンスをする田島貴男さんや、80年代と変わらずキレッキレのデンスをする岡村ちゃんは常人離れしているのだなあとしみじみ実感してしまいます。
そういえば、10月のひとりソウルショウの後は「たじまんナイト」と称して飲み会を開催したのですが、参加者が
・たじまんファン仲間さん(夏のオリジナル・ラブのライブで初めてお会いした方)
・札幌ベイベさん
・札幌ベイベさんの旦那さん(以下「ベイベ夫さん」といいます)
そして私の4人でした。札幌ベイベさん&ベイベ夫さんとは初対面。実におもしろいメンバーです。異業種交流会みたいな。
ライブハウスから飲み会の会場まで4人連れ立って歩いて行ったのですが、「若い頃オリジナル・ラヴを聴いていた」というベイベ夫さんが興奮気味に言いました。
「田島さんって昔はクールでかっこいいイメージだったんですよ。でも今日はものすごく面白くて驚きました。
で、あの5人出てくるあれ、すごいと思います。田島さんひとりでまずどれかのパートをやって撮影して、出来具合を確認して、気に入らなかったら納得行くまでやって、そして次に別のパートに取り掛かって。それを5人分って、ものすごーく手間のかかる作業ですよね。それを田島さんがひとりで一生懸命真っ剣にやったんだなあと思うと……ぐっときました。」(ざっくりまとめるとこんな感じ)
あっ!そこ?そこ気づいてくださった?
ベイベ夫さん…なんていい人なんや。
この後のたじまんナイトが盛り上がったのは言うまでもありません。
ベイベ夫さんは3月のたじまん弾き語りに行く気満々らしいです。素晴らしい。
そして私はというと、同じくたじまん弾き語りに行くのはもちろんなのですが(ファンクラブにてチケット予約&支払済)、たじまんナイトでお話させてもらった札幌ベイベさんの影響もあって、
来年5月に岡村ちゃんと念願の初DATEの約束をしてしまいました。
(岡村ちゃんとDATEの約束=岡村ちゃんのライブに行く、という意味です。)
たじまんのライブに行く人がひとり増え、岡村ちゃんとDATEする人もひとり増え、実り多いたじまんナイトとなったことに密かに満足しております。
3月のたじまん弾き語り、5月の岡村ちゃんとの初DATE、これらを楽しみに厳しい冬を乗り越えようと思います。(只今の気温、氷点下4度。)
キモいと言いまくっていた詳細はこちら。↓
ひとりソウルを振り返って・その弐
前回からの続き。
『フレンズ』について熱く語りすぎました。
セットリストはブログやTwitterにアップされている方がいらっしゃるのでここでは書かないこととしまして(というか全然覚えきれませんでした)、『フレンズ』のほかに印象的だった曲を挙げると、
『million secrets of jazz』
→まさかこの曲が聴けるとは!!ものすごくかっこよかったです!
特に♫生きてゆけるのは~、の部分のギターが最高でした。
これと『フレンズ』はもう一度観たい。求ム映像化。
『Tender Love』
→たじまんと木暮さん(たじまんの高校時代からのお友達であるギタリスト)が踊りまくるMVがかわいい名曲ですが、ふたりのダンスがなくてもやっぱり名曲なんだと再確認しました。メロディーがじんわり胸にしみてきました。
『Body Fresher』
→ひとりソウルといえばやっぱりこの曲!と思っていたので聴けてうれしかったです。しかしカッコよくまとめずに、おどけながら顔をペチッと叩くパフォーマンスが入ってきて、つい大笑いしてしまいました。
『IN THE MOOD』(カバー)
→MCで
「ギターのインスト曲なんですけども、えー、新しい可能性を感じていただければと思います(笑)」
と、ちょっと照れくさそうにされているのが良かったです。
ギター一本でこんな豊かな音を出せるものかと思いました。
演奏中の表情(ドヤ顔と楽しくてたまらない顔をミックスした感じ。)がこれまた素晴らしかったです。
今回のひとりソウルではアンコールで新曲が披露されたのですが、それと前後して
「曲は作ってます。結構できているんで、えー、忘れた頃に(アルバムを)スッと出そうと思います(笑)。」
と言われていて、そういえばデビューから何年かは毎年アルバムを出していたはず…しかも同じような曲を収録したものではなく都度カラーががらりと変わり、なおかつクオリティが維持されていたということがものすごく異常な気がしてなりませんでした。
ライブの最終盤、ダブルアンコールは『夜をぶっとばせ』。
いつも観客皆を巻き込んだ大合唱になるのですが、ライブのときは1番と2番の間の「♫ララララ~ララ~ラ~ラ」のところがオリジナルより長めなのですね。なので2番に入る直前に「転調します!」と教えてくれることがあります。それが今回は「転調!」だったような気が。ちょっと気さくな感じがたまらないです。
そういえば何の曲か忘れてしまったのですが、観客が手拍子していたらそのテンポに引っ張られそうになってギターが弾きづらかったのか「待て、焦るな!」「早まるな!」とか言われて笑いました。(もちろん厳しい口調ではなくて笑いながらです。)
途中でサングラスをかけたときも、
お客さん「TAKA~!」
たじまん「今日はTAKAじゃない(笑)」
といったやりとりがあって和みました。
※去年のひとりソウルに「田島貴男さんの親友である三代目ひとりソウルブラザースのTAKA」がシークレットゲストで出演したのですが(もちろん田島貴男さん本人による一発芸仮装です)、TAKAがサングラスをかけていたことを踏まえてのお客さんのツッコミです。でも本当にTAKAじゃなかったという。
ひとりソウル@札幌は、ライブハウスならではの距離が近い感じがすごくよかったです。今回はたまたま最前列のセンターで観ることができましたが、そこまで前でなくても十分ステージを近くに感じられて楽しめるのではないだろうかと思いました。
え、じゃあ今度は番号が後ろの方になってもいいのかって?
それとこれとは別の話ってやつですよ。
来年のひとりソウルもできるだけ前の方で観たいなあ!
どこまでも果てなく欲深い自分。
ひとりソウルを振り返って・その壱
昨日は田島貴男さんのひとりソウルツアー最終日&岡村ちゃんのレッドツアー最終日でした。
前者は渋谷、後者は名古屋での公演だったので観に行けなかったのですが、Twitterのタイムラインはたじまんファンの方とベイベ(=岡村ちゃんのファン)の方の興奮と感動のツイートで溢れかえっていました。ああいいなあ。
ひとりソウルが全公演無事に終了したので、札幌公演を振り返ってみたいと思います。
10月15日(日)。もう1か月以上も前のことなのですね。
オープニングは、ステージ後ろのスクリーンに動画が映し出されるところから始まりました。レコードが回転しています。「プチプチ」という音。これは、数か月前からアナログレコード関連のツイートが一気に増えたことと関係しているのだろうと思わざるをえません。
回転しているレコードに針を落とすと、ステージ奥から田島貴男さん登場。そしてスクリーンにドッペルゲンガー田島(というネーミングらしいです)が映し出されました。ひとりずつ現れるのです。一番左にエアドラム田島、次に一番右・エアベース田島、そのふたりの間にコーラス田島A、コーラス田島B、コーラス田島C。そして目の前にリードボーカル&ギターのリアル田島。
なんじゃこら。
最前列かつたじまんの正面ということで、もう目に入るもの全てを記憶しておこうと思っていたのですが、情報量が多すぎます。濃すぎる。濃すぎて処理しきれない。ちょ、ちょっと待って落ち着こう。私は誰を見たらいいのかな?目の前のたじまんかな?後ろの人たちかな?って後ろもたじまんじゃーん!しかも5人もいるしーーーー!!!よく見るとドッペルゲンガー達の表情がまたいいんです。眉根を寄せて演奏(※エア)に没頭している。で結局どこ見たらいいのかな?
というような感じで、あたふたしているあいだに「ひとりソウルショウのテーマ」が終了。ドッペルゲンガーたちとタイミングを合わせてお辞儀をするリアルたじまん。グッときました。ドッペルゲンガー一旦去る。
そして本編へ。
1曲目は、まさかの『フレンズ』。(2ndアルバム『結晶』より)
いやーーー素晴らしかったですね。元々けっこう好きな曲だったのですが大好きになりました。(夏のツアーで1曲目だった『Hum a Tune』も大好きになったとか言っていたような…)
作詞は木原龍太郎さん。『フレンズ』という曲名なのに、友達同士なのか恋人同士なのか歌詞を読めば読むほどわかりません。そんな不思議でロマンチックな歌詞です。作曲が田島貴男さんなのですが、歌い出しから切なく甘いメロディーです。サビも最高すぎて何も言えない。はあ。
そんな名曲なのですが、特に
♫瞬間に口づけたら 月も見てみぬふりさ hey hey hey
というところのメロディーの美しさとロマンチックな歌詞との調和、ため息が出るほど素晴らしくて20世紀を代表する曲に挙げたいですし、私の葬式で流してほしいです。なんで見てみぬふりなの?ただならぬ関係なの?(と、ファン仲間の方と議論してしまったくらい好きな曲になりました。)
これを生で聴くことができてちょっと涙ぐみました。
オリジナルは若々しくて甘い歌声なのですが、今の田島さんが歌うとこうなるんだなあってしみじみしてしまいました。
その後1曲か2曲演奏してからの最初のMCはこんな感じでした。
「北海道涼しいと思ってきましたけどね、全然涼しくない。あっつい。」
そりゃ最初から全力で演奏していたら暑いだろうなあと思いました。顔に吹き出した汗をタオルで「チョンチョン」ではなく「グオオっ」と拭う姿が男らしくてワイルドで素敵でした。ちなみにこのMC、夏のバンドツアーのときと同じだった気がします(笑)。
あと印象に残っているのは、『希望のバネ』を歌う前に「希望の、というのがちょっと歌いにくくなってしまって」と言われていたことです。ちょうど選挙の前だったので。時事ネタですね。
…『フレンズ』について熱く語りすぎて長くなりました。次回へ続く。
2歳になったにくまるの話
前回結婚式の話を書いた続きで、結婚についての話を書こうと思っていました。
ちょうど昨日は『いい夫婦の日』でしたし。
ですが、我が家のにくまる(息子)が2歳の誕生日を迎えたので、その話を書いておこうと思います。
ゆきまる(娘・4歳)と比較すると言葉が遅かったにくまる。
1歳半健診の時点で話すことができたのは、
「ぶーぶ」「これ」
の僅か2語のみ。
ゆきまるは10語弱は話せていたので、それと比べるとまあ少ないかなあとは思っていました。
ちなみに私は1歳半健診の時点で三語文を話せました。
保健師さん「どれくらいお話しますか?」
母「三語文を話します」
保健師さん「お母さんさすがに今の時期に三語文は…気のせいでは?」
私「(隣の部屋から大きな声で)お母さーん、このおもちゃで遊ぼう。」
保健師さん「…話してますね。」
というやり取りがあったそうです。
天才ですね。
冗談です。
ちなみに1歳半で三語文を話していた子どもが成長してどうなったかというと、めちゃめちゃおしゃべりな大人になっただけでした。
あっ、にくまるのこと。
たしかにゆきまると比べるとなかなかしゃべらないけれど、独自の言語は話していたのでまあそのうちしゃべるだろうと呑気に構えていたところ、ある日突然「お父さん。」「おばあちゃん。」と言い始めました。「とー」とか「とーたん」とかはなく突然「お父さん」。それと「救急車」「タクシー」。でもなかなか「お母さん」とは言いません。「たーたー」もしくは「たーたん」。完全に手抜きです。手を抜いても許してくれるとわかっているのです。こいつめこいつめ。
それが、つい一週間前くらいにやーっと言ってくれました。
「お母さん!」
ええ、さすがにちょっとうれしかったですね!
そして同じタイミングで、
「おねえちゃん!」
これには、いつもにくまるをいじめがちなゆきまるも顔をほころばせていました。
このようにして突如しゃべりだしたにくまる。
本来のお調子者な性格と相まって、いらんところでいらんことを言うようになってしまいました。
私「寝る前に調子に乗って騒がないでって言ってるでしょ?昨日も同じことでお母さん怒ったよ。」
ゆきまる「(ふてくされた顔)」
私「もうすぐ5歳なんだから、毎日同じこと
にくまる「ごしゃ~~い」
私&ゆきまる「…!!」(笑いを必死にこらえる)
ゆきまる「…ブプっ」
私「笑うんじゃない。」(自分が笑いそうなのでゆきまるを注意してごまかす)
私「にくまる、今お姉ちゃんに真面目な話してるんだから静かにしてなさい。
ゆきまる、お母さんのお話聞いてね。同じことで注意されないように
にくまる「おっぱ~~い」
私&ゆきまる「ブハッっ!!」
私「にくまる!まったくお前は…」
このような調子です。
ついに、ついに彼に「おっぱい」ブームが訪れてしまったのです。
さっきなんて、きかんしゃトーマスのテーマソング(♫たくさんならんだ~蒸気機関車~)を替え歌して、♫おっぱいおっぱいぱいぱいぱ~い、と狂気に満ちた歌を歌っていました。
まったくもう…
2歳になったばかりにしてはけっこうセンスあるな…。
将来はシンガーソングライター(+ダンサー!?)かな!(親バカ)