どこまでも果てなく堕落の道を歩みたい二児の母のブログ

ああでもないこうでもないと考えたいろんなことをちょこちょこ記録します。

着たい服、似合う服

4歳から17歳までクラシックバレエを習っていました。

あくまで趣味の範囲内だったのでバレリーナ体型になるために減量する気なんてさらさらなく(食べることが何よりも好きなのです。生きるために食べるのではなく、食べるために生きています。)、バレエ教室では常に一二を争うおデブだったのですが、そんなバレエ歴でも私にいくつかの財産を残してくれました。

①背中がまっすぐ。

②がに股。

外反母趾

④ふくらはぎのたくましい筋肉。(カッチカチやぞ!!)

⑤肩の上のたくましい筋肉。(カッチ 以下略)

①と②という特徴が、身長約170センチで、昔よりは痩せたとはいえもともと骨格がしっかりしていてたくましい私に備わると、どうしてもふんぞり返って偉そうに歩いているオジサンのようになってしまいます。

でも、それはもういいんです。仕方がないのです。

③と④も、もういいんです。受け入れています。何ならふくらはぎのカッチカチ具合を確認してほしいがために、友人などに半ば強引に触らせてしまうこともあります。

唯一最近まで諦めきれなかったのが、⑤なのです。

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大学の頃、ふんわりした袖のカットソーが流行しました。

それを着ると二の腕が華奢に見えそうなデザインです。(実際、その頃愛読していた「CanCam」にもそのようなことが書いてあった気がします。)

当時は今より太っていたので、「これを着ると二の腕が細く見えるなんて!しかも女の子らしくてかわいい!!」と思い飛びつきました。

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ウキウキで試着室に入って着てはみたのですが。

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何処かで見たことのあるキャラクターのようにしか思えませんでした。

そこまでなら単にちょびっと切ない思い出で済むのですが、あろうことか女子大生だった私は、その、ドラゴ◯ボールのナッ◯にしか見えない服を買ってしまったのです(しかも結構高かった)。

今なら「うーん、ちょっと私の体型には合わないかなあ?服はかわいいんですけど…ごめんなさい。他のを見せてくださいね。」と笑って店員さんに返せるのですが、あの頃はまだ若かったんですね。それが言えませんでした。

そして致命的に似合わない◯ッパをタンスにしまい、大学で同じような服を可憐に着こなしている華奢系女子を見ては「私も…!」と思う→次の日着てみるけれどやっぱりどうしたってナ○パ、というループに陥っていました。

 

肩幅が広いと似合わない服があるのだなあと漠然と気づいたのがその頃なのですが、つい最近。骨格を含めた体型がよく似ている母がくれた大量の夏服のお下がりのうち、最初の一枚を着たときに、唯一似合うデザインに出会えました。

それは、肩のところに縫い目がないものです。

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これ、ちょっとびっくりするほど肩幅も二の腕も目立たないのです。

あーそうだったのか、これだったのか!やっと気づいた。母にも後でLINEして報告しないと。そう思って次の一枚を着ると…

肩のところに縫い目がない。

おお、やったあ。じゃあ次は…

肩のところに縫い目がない。

これもか、よかった。次はどんなのかな?

肩のところに縫い目がない。

 

 

お母さん、あなたはとっくに気がついていたのですね。

母の偉大さを思い知った瞬間でした。