自分史上◯◯な話
テレビでは、日々新しいCMが次々と流れています。
そんな中でひとつ、とても印象に残っているCMがあるのです。
高校生の頃に目にしたサントリー烏龍茶のCM。
こ・れ!!!
このCMが大好きでした!!!
女の子はかわいいし、隣に乗っている男性はお面こそ変だけど鼻と口が下品ではない=目元がよければイケメン!!だし、夜景が綺麗な川をモーターボートで疾走するという非日常感がロマンチックすぎてたまらなく素敵だし、
そしてそして、
男性がお面を取るのですが、一瞬、ほんの一瞬目元が見えるのです。
うっわーめっちゃタイプーーーー(白目)。
自分が薄い顔立ち故、ぱっちり二重の目の大きな人が好みなのですが、どストライクですね。参りました。降参でーす。
そんな風に思いながら、このCMが流れるのを毎日楽しみにしていました。
キャッチコピーも最高。
「自分史上、最高カレシ。」
昨日の朝起きると左目が充血していました。あれ、こすったかな?と思って気に留めずにいたのですが、目やにが出る。拭きます。しばらくするとまた出てくる。あれ、なんだか様子がおかしいぞ。もう一度鏡を見に行きます。わあああさっきより赤くなってるー!?
というわけで眼科に行くと、さっそく隔離されました。他の患者さんに伝染るかもしれないからです。
診察室に入るといろいろな検査を受けたのですが、
「はい、下向いててください、まぶたひっくり返しますねー(抑揚なし)」
というのが最も恐ろしかったです。
あの恐れながら、まぶたってひっくり返しちゃだめなところですよね!?
昔、目の下に付いている眼球を動かすための筋肉の調子が悪くなったときに、白目から注射針を突き刺して注射したことがあるのですが(もちろん麻酔はします)、あれの次に嫌でした。というかこの目に注射というのは人生の中で最も恐怖に震えた瞬間かもしれません。二度とやりたくない。
まぶたの裏を診てもらった結果、原因はわからないけれど結膜炎だと診断されました。
目薬をもらって家に帰り、気力で子どもたちを寝かしつけます。それから夫が帰ってきたり家事をしたりいろいろしてさあ寝る前に歯を磨こうと洗面所で数時間ぶりに顔を見ると、
「自分史上、最強ブサイク。」
衝撃的でした。
左目が右目の半分くらいしかないのです。
しかも、普段は両目がふたえまぶたなのですが、左目が腫れているせいでひとえまぶたになり、それが原因で左右の眉毛の傾斜が違ってしまっているのです。
何この顔。
福笑い?
まだお正月じゃないんだけど?
次第に悲しい気持ちになってきました。
もう元の顔には戻れないんじゃなかろうか。
結膜炎が治ってもひとえまぶたのままだったり、ひょっとして眉毛の傾斜も左右違うままだったりするんじゃなかろうか。この左眉どうにかならぬ?ゲレンデだったら確実に上級者コースにカテゴライズされる急角度だよ?
ああ神様仏様、私がたまに「はあ、鼻があと5mm高かったらもっとあれだったのになあ」とか呟いたからでしょうか?「目がなー、もうちょっと大きかったらあれだったのになあ」と呟いたからでしょうか?
贅沢な悩みでした。福笑いに比べたら、高くない鼻でも大きくない目でもずっと良いです。明日朝起きたらすこしはマシになるようにしてください。
そして今日。
朝は昨夜とあまり変わっていなかったのですが、時間が経つにつれて症状は治まってきました。いつもより腫れぼったいけれどふたえまぶたにも戻りました。
よかった。神様仏様ありがとう。心から安堵しました。
今日からはもう、顔についてもっとこうだったらいいとか呟きません。だってこんなにいい顔して…
うーん…
すっぴんだとえっらい目ぇ小さいな。