どこまでも果てなく堕落の道を歩みたい二児の母のブログ

ああでもないこうでもないと考えたいろんなことをちょこちょこ記録します。

公園で怒ってしまった話

我が家のにくまる(息子・1歳)はとにかく人見知りを全くしないタイプで、誰かれ構わず満面の笑みでバイバイするような子どもです。そして好奇心が旺盛なので、何か気になったものがあれば、親の私が一瞬目を離した隙にものすごい勢いで近づいていきます。

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そのようなわけで、ゆきまる(娘・4歳)が小さかった頃と比べて手を焼いているのですが。

 

今日も公園に行きました。

にくまるは最近アンパンマンの顔を覚えたのですが、ちょうどアンパンマンの顔がついた子供用の車に乗ってきている男児がいました。

一度目。私がゆきまるに呼ばれてそちらを向いている間に、にくまるがそのアンパンマンの車にまたがろうとしていました。腰を下ろすすこし前に気づいたので、

「にくまる!他のお友達のだから座らないでこっちにおいで!」

(注・その車の持ち主である男児ともその母親とも特に友だちではなく、以前も公園にいたなあという程度の認識しかないのですが、乳幼児業界ではよその子どものことを「お友達」と表現するのです。これに慣れるのに半年かかりました…。)

そう声をかけてにくまるを捕獲し、遠くに連れていきました。

その様子を持ち主である男児が見ていました。

 

しばらくたった後。

にくまるが再度その車に近づいていきました。

今度はちょうど見ているときだったので、車まで1メートル以上離れている地点でにくまるを捕獲することができたのですが、持ち主の男児がにくまるを指差しながら突然大声で怒鳴り始めました。

「こいつがオレの車ほしがってとろうとしてる!

お前!ぶん殴るぞ!!」

 

…なんだって?

ぶん殴るぞ?

 

ついカッとなりましたが、努めて冷静に言いました。

「取ろうとしてないでしょ?

乱暴なこと言うのはやめて。」

 

大多数の母親たちはこういう反応はしないんだろうなとは思ったのですが。

先程まで怒鳴っていた男児は私に注意されたことが予想外だったのか、こう言いました。

 

「あ、はい。」

 

その瞬間、あることに気づきました。

それは、この男児に注意した時点で私は「自分よりも圧倒的に小さい子どもに対して乱暴な言葉遣いをする男児本人」に対して腹を立てていた、ということです。

けれど、ここで素直に返事ができるということは、根っから悪い子どもではないのでしょう。

この年齢の子どもは接する機会が多い情報をどんどんインプットし、アウトプットしていきます。そして、それらが適切であればそのまま見守り、不適切であれば修正するのが大人の役割だと個人的には思っています。今回のような場面で「ぶん殴るぞ」という言葉が咄嗟に出るということは、たとえばそのような言葉遣いのキャラクターが出てくるアニメなどを見る頻度が高いのか、もしかしたら男児が普段から父親にそう言われているのか理由はわからないのですが、いずれにせよ親から「そんな言葉遣いはいけない」と修正されていないのだろう、ということに思い至ったのです。

それなら子どもの責任ではない。親の責任だ。腹を立てるべき対象は親だったのだ。

私が男児に注意しているすぐ近くで、男児の母親は自分の子どもに対しても私に対しても何も言葉を発することなくただ立っていました。

 

という話を実母にしたところ、

実母「その子ども、ぶた子にクソババアと言う元気はなかったんだね」

ぶた子「余程怖かったんじゃないのw」

実母「ハハハ。怖いよ」「強そうだし」

 

「強そうだし」?

 

この↓ようなテンション&表情のつもりでいたのですが、

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現実はもしかするとこうだったのかもしれません。(右側です。)

 

男児よ、おばさんが怖い顔をしていたのなら、その点については謝るよ。

 

よその子どもへの対応というのは難しいです。

オリジナル・ラブの各アルバムから選ぶ一番好きな曲 その八

先日オリジナル・ラブのライブに行ってみて驚いたことのひとつに、観客のほとんどが自分よりも上の年代の方たちだったということがあります。

これは勝手な推理なのですが、ちょうど私の年齢より下から「オリジナル・ラブ空白世代」ともいえる年代になっているようです。というのは、四歳上で現在30代半ばの私の夫は、特に音楽好きではないものの『接吻』『朝日のあたる道』『プライマル』の有名どころ3曲を知っているのですが、私と同い年の友達になるとそれらを知っている人の割合がガクッと減るのです(オリジナル・ラブ自体、知っている人があまりいないのです…)。『プライマル』がヒットしたときにもまだ歌番組を観ていなかった年代なんですね。(上にきょうだいがいればその影響で観ていたかもしれません。)

なので、私の新しい目標のひとつとして、自分の周りおよびこのブログを読んでくださっている「オリジナル・ラブ空白世代」の方にオリジナル・ラブの良さをお伝えする、ということを掲げたいと思います!!

 

さて、ライブの前に「オリジナル・ラブの各アルバムから1曲ずつ好きな曲を選ぶ」というテーマで記事を書いていましたが(直近の記事はこちらです。↓)、

butakosan.hatenablog.com

今日は9thアルバム、『ビッグクランチ』から選びたいと思います。

ビッグクランチ / DISCOGRAPHY / ORIGINAL LOVE OFFICIAL WEB SITE

 

アルバムのタイトルになっている「ビッグクランチ」というのは、「予測される宇宙の終焉の一形態」だそうです。

“宇宙はビッグバンによって膨張を開始したとされているが、宇宙全体に含まれる質量(エネルギー)がある値よりも大きい場合には、自身の持つ重力によっていずれ膨張から収縮に転じ、宇宙にある全ての物質と時空は無次元の特異点に収束すると考えられる。”wikipediaより)ビッグクランチ - Wikipedia

文系なので何を言っているのか全然わからないのですが…。

ビッグクランチという言葉を聞くと何故か大きなクランキーチョコを連想してしまうようになってしまいました。しかし、そのような甘ったる~いアルバムではありません。

詳しい解説は他の方が様々に考察されているブログにおまかせするとして、初めて聴いてみたときの感想を書きますと、ただただ「…なんだこれ…。」というものでした。1曲1曲がヘビーで、とてもインパクトのある曲ばかり。主婦の自分は音楽を聴くための時間を確保してじっくり耳を傾けるというよりは家事をしながら聴くことが圧倒的に多いのですが、そのようなシチュエーションで気軽に聴くタイプのアルバムではないなと感じたのです。『BODY FRESHER』で洗濯物を干すことはできるけど、『セックスサファリ問題OK』では干せない。

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今ではだいぶ聴き慣れてきましたし、カッコいいアルバムだと思うのですが、「オリジナル・ラブを知らない友人にアルバムを1枚貸すならどれにするか?」と仮定した場合には選ぶのをものすごーく躊躇してしまう、そんなアルバムです。

 

このようにインパクト大の『ビッグクランチ』から選ぶ1曲は『ダブルバーガー』

オリジナル・ラブ-ダブルバーガー(Audio) - YouTube

歌詞を引用するのがはばかられるくらい卑猥な歌です。

でも好きです。口ずさんだりはできませんが。(このアルバム、そういう曲がいくつか入っているんですよね…そこがいいといえばいいのですが。)

ジャケットはこちら。

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ちゃぶ台返しのようにぐわっとひっくり返した瞬間を撮影したものだとどこかで読んだ記憶があるのですが、そのページを探せなかったので出典不明です。

 

 

続きます。

 

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形成外科 その参

またまた日があいてしまいましたが、こちらの話の続きです。

butakosan.hatenablog.com

 

27歳頃にはすでにできていたこめかみのシミ。美白効果のある軟膏を塗っていたものの変化がなかった旨をお医者さんに伝え、何か効果的な方法がないか聞いてみると、皮膚の表層にあるシミの原因となっている色素にレーザーを照射し、焼いて取ってしまう治療法がよいとのことです。さっそくお願いして、レーザーする日を決めました。

 

レーザー当日。1時間前に病院に着きました。皮膚の表層を焼くと書きましたが、これは健康な皮膚を人為的に火傷させるということです。そのため、痛み止めの湿布をするのですが、その効果が出るのに1時間かかるということでした。

1時間ほど病院の周りをぶらぶらして時間をつぶした後、いよいよレーザー照射です。

シャワーキャップのようなものを渡され、髪の毛はすべて入れてくださいと言われます。手術室に誘導され、開けられたドアから中を覗き込むと…

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予想していた以上にオペ感がものすごいです。

ここで初めて怯えはじめる私。

部屋が広い割に物が極端に少ないことがまた恐怖を増幅させ、ドアのところでもじもじしていると無慈悲にも「そちらに上がって院長をお待ちください。」と指示されます。

硬くて平らな診察台に上がって気をつけの体勢で待っていると、しばらくしてからお医者さんが入ってきました。

「あっ緊張してるー?大丈夫だからね。怖くないからねー。」

相変わらず優しい口調。

「最初ちょっと大きな音がするけど怖くないからね。レーザーも輪ゴムでぴんっと弾いたくらいの痛みだと思うから大丈夫だよ。全然怖くないからね。

や、優しい…。イケメンすぎて泣ける。

レーザーの光がとても強いということでゴーグルをつけられます。

「はい、それじゃレーザーするからねー。」

ピシッ!(目をつぶった上にゴーグルをしていても、とても眩しいのがわかります。)

あでっ!!

ピシッ!

いだっ!!

繰り返されること7回。なるほど、たしかに輪ゴムで弾かれたような感じです。

かすかに皮膚の焦げる臭いがしました。

 

レーザーを照射した部分に軟膏を塗り、絆創膏で覆ってもらってその日は終了。

当日から次回受診するまでの2週間は、軟膏を塗って絆創膏で覆うということを朝晩2回行います。洗顔はレーザーした日の翌朝から可能、ただしこするのはNGとのこと。その晩から言われたことをきちんと実践し続けました。

 

レーザーから数日後。シミの部分が薄茶色に変色してきました。これが病院で言われていたかさぶたなのでしょうけれど、一般的なかさぶたと違って盛り上がってぼこぼこしているような感じはありません。ただ色が変わっているだけです。

レーザーから7日後。かさぶたの端の部分がめくれてきました。

そして、レーザーから8日後。

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例えて言うと、スーパーで売っている焼き海苔の中で最も安いものをもっともっと薄くしたような質感です。はがれた後の皮膚は薄いピンク色になっていました。次回受診する日まで、その部分に軟膏を塗って絆創膏で覆うのは続けます。

 

レーザーから2週間後。また病院へ赴きました。

果たして経過は順調なのかどうか。診察室前の椅子で、緊張しながら名前が呼ばれるのを待ちました。

 

 

続く。

次回、「形成外科」シリーズ、完結します。

 

通訳の話

ブログには何度も登場していますが、我が家には4歳の娘(ゆきまる)と1歳の息子(にくまる)がいます。
1歳といっても2歳よりの1歳なので、早い子だともういろいろな単語を話し始めているのですが、にくまるは独自の言語を操るのが好きなようです。

 

彼の話す意味のある言葉といえば次の2つです。
●「こうぇ!」=これ。
気になるものがあるとき(昨日までなかった新しい物が家にあるなど)、誰かに物を渡したいとき、何か気持ちを伝えたいときはすべて指をさしながら「こうぇ!」で済ませようとしてきます。

●「きしゃぽっぽっぽー」=汽車ポッポッポー。
新幹線もミニカーも木の車も小さくて四角いものはだいたい「きしゃぽっぽっぽっぽー」です。

そして最近覚えた言葉は

●「たべたい」。完全に、食いしん坊な母の影響です。

 

そんなにくまるが、食事の時にいつもとは違うリズムで声を発していました。
「てってってって、てっててー」
「でっでっでっで、でっででー」
何このリズムはと思い、「にくまる、そのリズムなに?」と聞いてみると、
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ゆきまるが教えてくれました。
そうかなあ?
確かに、にくまるの食器にはトーマスの絵が描いてあります。
食事が済んだ後、録画していたトーマスのアニメを見せてみると…、

きかんしゃトーマスのテーマ2 / Engine Roll Call (Japanese) - YouTube

「たくさんならんだ じょうききかんしゃ」というところのメロディーに合わせて声を出していました。

「てってってって、てっててー」…。

それは歌だったのか、にくまる。

まだ話すことのできない子どもが歌を歌うはずがないという先入観を持っていたので驚きました。

 

そういえば私も昔、2歳差の弟の操る謎の言語を通訳していたそうです。
弟の得意の言葉は「ブッパー」。意味は「ヘリコプター」です。
母はなぜブッパーなのかわからないと言いますが、私はなんとなくわかります。飛んでいるときのプロペラがとてもブッパー感があるんです。
もうひとつは「ぶっちー」。これは意味がふたつあります。

まずひとつは消防車のこと。由来は全然わかりません。
そしてもうひとつは「ぽろり」のこと。当時NHK教育テレビおかあさんといっしょ』内で放送されていた『にこにこぷん』に出てくる、ネズミのキャラクターのことです。
当時の弟は文章を話すことができないため文脈から1の意味なのか2の意味なのか推測することができなかったのですが、私は弟がどちらの意味でその言葉を発しているのかわかっていて母に同時通訳していたそうです。

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よく「お母さんは赤ちゃんの言いたいことがわかるのよね。」などと言われます。

でも、自分に関して言えばまったくわかりません。
むしろ、年齢の近い姉・ゆきまるのほうが彼の言いたいことをわかっているようです。
年齢の近いきょうだいは喧嘩も多くなりがちですが、言葉にできない思いをあれほどまでに理解してくれる存在というのはこれから先簡単には出会うことのできないものなので、喧嘩をしつつも強い信頼関係を築いていってほしいなあと思う今日このごろです。

 

 

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着たい服、似合う服

4歳から17歳までクラシックバレエを習っていました。

あくまで趣味の範囲内だったのでバレリーナ体型になるために減量する気なんてさらさらなく(食べることが何よりも好きなのです。生きるために食べるのではなく、食べるために生きています。)、バレエ教室では常に一二を争うおデブだったのですが、そんなバレエ歴でも私にいくつかの財産を残してくれました。

①背中がまっすぐ。

②がに股。

外反母趾

④ふくらはぎのたくましい筋肉。(カッチカチやぞ!!)

⑤肩の上のたくましい筋肉。(カッチ 以下略)

①と②という特徴が、身長約170センチで、昔よりは痩せたとはいえもともと骨格がしっかりしていてたくましい私に備わると、どうしてもふんぞり返って偉そうに歩いているオジサンのようになってしまいます。

でも、それはもういいんです。仕方がないのです。

③と④も、もういいんです。受け入れています。何ならふくらはぎのカッチカチ具合を確認してほしいがために、友人などに半ば強引に触らせてしまうこともあります。

唯一最近まで諦めきれなかったのが、⑤なのです。

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大学の頃、ふんわりした袖のカットソーが流行しました。

それを着ると二の腕が華奢に見えそうなデザインです。(実際、その頃愛読していた「CanCam」にもそのようなことが書いてあった気がします。)

当時は今より太っていたので、「これを着ると二の腕が細く見えるなんて!しかも女の子らしくてかわいい!!」と思い飛びつきました。

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ウキウキで試着室に入って着てはみたのですが。

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何処かで見たことのあるキャラクターのようにしか思えませんでした。

そこまでなら単にちょびっと切ない思い出で済むのですが、あろうことか女子大生だった私は、その、ドラゴ◯ボールのナッ◯にしか見えない服を買ってしまったのです(しかも結構高かった)。

今なら「うーん、ちょっと私の体型には合わないかなあ?服はかわいいんですけど…ごめんなさい。他のを見せてくださいね。」と笑って店員さんに返せるのですが、あの頃はまだ若かったんですね。それが言えませんでした。

そして致命的に似合わない◯ッパをタンスにしまい、大学で同じような服を可憐に着こなしている華奢系女子を見ては「私も…!」と思う→次の日着てみるけれどやっぱりどうしたってナ○パ、というループに陥っていました。

 

肩幅が広いと似合わない服があるのだなあと漠然と気づいたのがその頃なのですが、つい最近。骨格を含めた体型がよく似ている母がくれた大量の夏服のお下がりのうち、最初の一枚を着たときに、唯一似合うデザインに出会えました。

それは、肩のところに縫い目がないものです。

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これ、ちょっとびっくりするほど肩幅も二の腕も目立たないのです。

あーそうだったのか、これだったのか!やっと気づいた。母にも後でLINEして報告しないと。そう思って次の一枚を着ると…

肩のところに縫い目がない。

おお、やったあ。じゃあ次は…

肩のところに縫い目がない。

これもか、よかった。次はどんなのかな?

肩のところに縫い目がない。

 

 

お母さん、あなたはとっくに気がついていたのですね。

母の偉大さを思い知った瞬間でした。

夏休み前の懇談会

今日は娘(ゆきまる・4歳)の幼稚園の懇談会でした。

 

クラスごとに集まり、担任の先生から1学期の子どもたちの様子を聞いた後で、保護者が順にひとことずつ話をします。内容は、自分の子どもが最近家でどのような様子かということがメインなのですが、これがいつも何を言うべきか非常に悩むところです。

例えばゆきまるは最近漢字にハマっているのですが、それを正直に話すと「ひらがなも書けない子の方が多いのに、ゆきまるちゃんは漢字を書けるって自慢している」。(してません。お手本を見て真似して書く遊びです。)

ハサミの使い方が上手になり、几帳面に紙をチョキチョキ切っていくのですが、それも正直に話すと「おとなしく工作なんてしない男の子もたくさんいるのに、ゆきまるちゃんは手先が器用だと自慢している」。(してません。綺麗に切りますが時間もすごくかかります。)

こんな風に、話したことについてうがった見方をされてしまうのが嫌なのです。

そんなこと言う人いるの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。確かに、ゆきまるに関していえば、実際にこのように言われたことは今のところありません。いえ、正確に言うと私は把握していません。

しかし、自分自身はこれまでに陰で似たようなことを言われるという経験をしてきたのです。いわれなき非難を浴びせられるのはいくつになっても辛く悲しいことです。このような理由から女業界の恐ろしさは十分わかっているので、言われる対象が自分なら気にしなければいい話だけれど娘が巻き込まれかねないので念には念…ということで、いつも全力で無難な話題を探します。

 

今日は、自分の順番が来るまでにこんな話を考えてみました。

「最近私が熱狂的にハマっている歌手の方のコンサートがあったんですが、その方が体調を崩してコンサートが中止になったんですよ。あっ田島貴男さんっていうんですけどね。(※ここで何人かのママさんの目が輝いたりしないかなあ。そんなママさんがいたら即LINE聞くんだけどなあ。)

それでその話を娘にしましたら、急いで窓のところに走っていって田島貴男さんの咳が止まりますように!病気が治りますように!神様お守りください!』って、両手をこう合わせて真剣な表情でお祈りしてるんですね。(※くうっ、な、何度思い出しても泣ける…!!)

幼稚園でない場所で自発的にお祈りをしたこと、かつ、自分と利害関係のない人のためにお祈りをしたことにびっくりしまして、こういったなかなか家では教えるのが難しいことを、2学期もぜひ幼稚園の先生やお友達から学んできてもらいたいなと思っています。みなさん今後ともよろしくお願いいたします。」

ーーぃよし!自慢と曲解される要素ゼロ!うまくまとまってるし全然おかしなところなーし!

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…と、話す前は思ったのですが。

実際に話してみると、ゆきまるが田島貴男さんのために真剣にお祈りをしたところで先生からもママさんたちからも大笑いされてしまいました。そこ、笑うところじゃなくて心を打たれるところ!!母は心を打たれたんだけどな…どうやら親バカだったようです。

 

間もなく幼稚園も夏休みに入ります。さて、毎日どうやって過ごしたらよいものか。

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オリジナル・ラブのライブを観て感じたこと

オリジナル・ラブ『エターナル・リターン・ツアー』では札幌公演と東京公演を観に行きましたが、いろいろと思うところがありました。

今日はライブレポというよりは、私が感じたことを書こうと思います。

(セットリストはツアーが終わるまで書かないでほしいという田島貴男さんの希望に沿って、ライブで演奏された曲については、曲名も何の曲かが推測できるような情報も書いておりません。ですが、心配な方はご覧になるのを避けていただいた方がよろしいかと思います。

また、田島貴男さんがMCで話された内容についても、上のような理由で今はまだ記載しておりません。延期になった名古屋でのライブが終わってから改めて記事にしたいと思います。)

 

札幌公演で、田島貴男さんが「札幌どうしたー!?元気ないぞ!!」と観客を煽る場面がありました。

そして観客席に耳を向けてみんなの声を聞くような動きをしたのですが、不思議とその姿に若い頃の田島貴男さんの姿が重なりました。

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YouTubeで何度も観ている『フェアウェル フェアウェル』のライブ動画で同じような動きをしていたのです。

 

東京公演でも同じようなことがありました。

ステージ中央のマイクの前に立って笑顔になった姿に、ニコニコ動画で何度も観ている91年の渋谷公会堂ライブでの姿が重なりました。

動画で観てきた若い頃のクールでかっこつけている田島貴男さんと、私がハマった面白くて親しみやすいたじまんが、自分の中でつながった瞬間でした。

 

そのとき、突然思いました。

 

そうか、私は昔のオリジナル・ラブを知らないから昔の田島貴男さんと今の田島貴男さんが「つながった」という感覚だったのか。

でも今日ここに来ているお客さんたちはほとんどがオリジナル・ラブと一緒に歳を重ねてきた人たちで、そういう人たちの中では田島貴男さんはきちんと連続した存在なんだろうな。

 


ライブ開始と同時に通路にはみ出し、自由な振り付けで踊り狂っている中年男性。田島貴男さんが何か話す毎にとても大きな声で笑っていました。きっと、昔からずっと応援してきたのでしょう。

そう思うと、その男性にも、かつてその方が「お兄さん」と呼ばれていた頃の姿が重なるような気がしました。

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以前、「田島貴男歴はぶた子ちゃんの歳に近いくらい長いですよ。」と教えてくれた年上の知人。(こちらの記事に出てきた知人です。↓)

butakosan.hatenablog.com

このようなことも言ってくれました。

「昔からのファンはもちろん、新しい若いファンが彼を支持してくれているというのは嬉しいし、なんか安心するみたいな感じです。まあ、私が言うのもなんですが。」

昔からのファンの方に「にわかファンが」「新参者が」などと思われず、このように思ってもらえるというのは、新しいファンとしてはとてもうれしいことです。しかしそこで単純に喜ぶだけでなく、昔からのファンの方たちのおかげで今の田島貴男さんがあるのだということをきちんと意識しておきたいと思いました。

田島貴男さんが若くてとんがっていた頃からずーっと好きでライブに足を運び続けている人もいるでしょう。

若い頃に聴いていて、一度離れたけれどまた戻ってきたという人もいるでしょう。

いずれにせよ、自分が好きになるより前の時期にたくさんのファンがオリジナル・ラブを支えてきたから田島貴男さんは音楽活動を継続することができたわけで、だからこそ自分が今こうしてライブを観に来て素晴らしい時間を過ごすことができているわけです。

このような考えがまとまったとき、ライブはちょうど最後の曲にさしかかっていました。

オリジナル・ラブに対してはもちろん、オリジナル・ラブを好きでいる、好きだった、すべてのファンに対してありがとうという気持ちで聴くあの曲は、今までで一番泣けました。


最後の曲を聴きながら、シンガー・ソングライターと呼ばれる人たちが「曲を作り、それを歌う」のはいったい誰のためなのか考えました。
最初は「自分は曲を作るのが好きだ。歌うのも好きだ。俺の歌をだれかに聞いてほしい。」という思いがスタートかもしれません。本人の自己実現、お客さんに「聴いてもらう」という面がほとんどでしょう。
それが、その歌声や作る曲に惹かれる人が現れてきたときに、本人の自己実現という面のみならず、「聴かせてほしい」と思う人のために歌うという側面も出てくるのだと思います。
東京公演で最後の曲を歌う田島貴男さんは、会場にいた数え切れないほどたくさんの人の気持ちや期待や思い出などいろいろなものを背負い、そのたくさんの人たちのために何か目には見えない大きな存在に向かって、しいて言えば音楽の神様のような存在に向かって歌ってくれているように見えました。

 

札幌ではひたすら熱く楽しいお祭りのように思われたオリジナル・ラブのライブ。

東京ではそれだけではなく、何かより神聖なもののように感じられたのでした。

 

 

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