『bless You!』全曲感想。(解説じゃなくて感想)
以下の記事の続きです。
前回「1曲終わるごとに、頭の中で観客の拍手と歓声が聴こえる」 アルバムだと感じた、と書きましたが、その理由について触れていきたいと思います。…が、せっかくなので全ての曲の感想を書くことにしました。解説じゃないですよ。個人の感想です。音楽的知識とか専門用語とかためになる説明とかまっっったくないので、本当にゼロですので、あしからずご了承くださいネッ!
それではさっそく1曲めから。
1.アクロバットたちよ
去年の夏のバンドツアーで初めて聴いたときの感想はこんな感じでした。
(抜粋)
「最初はスローなテンポで静かに始まるので、てっきりバラードなのかと思ったのですが…その後、雰囲気がガラッと変わります。そして最後にはめちゃめちゃ激しい感じになります。あーーー伝わって、この感じ!いやもう伝わらなくてもいいか。ニューアルバム出たら聴いてください。カッコいいから。」
こちらの曲、ライブで披露されたときよりもさらにカッコよく仕上がってまいりました。なんだかひとつの物語のような曲ですね。
昨夏の時点では歌詞はまだできあがっていないということで、確か
“ヒューマン ヒューマン 誠実な人よ”
と歌われていました。ここ、変わりましたね。ヒューマンだと「人間」、一方ヒューマン・ネイチャーだと「人間性」、つまり人間の本質や性質という意味になりますが、歌詞中の「誠実」「裏切り」「孤独」「自由」という単語と対応しているのでしょうか。(以前は「ヒューマン」の繰り返しだったというのが私の聴き間違えでないことを前提として)繰り返しを避けた深い理由がひょっとするとあるのかもしれません。
2.ゼロセット
イントロから爽快感がものすごいですね!スニーカーの紐をきつく結んで走り出したくなります。運動不足なので、颯爽と駆け抜けている脳内イメージの自分に肉体が追いついていかない現象が間違いなく起こると思うのですが、足がもつれても走り続けたくなる、そんな曲です。むしろ「足がもつれたっていいじゃねえか!」と言ってくれているように聴こえるのです。
キーが高くて突き抜けるような爽やかさが印象的なサビの部分、去年の夏のライブで初披露されたときやそれ以降何度か聴いたときにも
“青空にぶつかーらー…(以下不明)”
だと思っていました。歌詞カードを見たら全然違いました。とても素敵な歌詞です…。
曲中に複数回出てくる「人生」というワードについても夏のライブで言及されていました。
「(昔はすぐ人生とか言いたがる奴は説教くせえなと思って嫌だったけど)50代になって自分も歌詞にその言葉を使うようになった」という趣旨の話だったと思うのですが、私にとってはまだちょっと恥ずかしい言葉ですね…。人生を語るのは自分には早い気がするのです。あと20年経って50代になったら恥ずかしがらずに歌えるようになるかしら。
この曲にはペトロールズの長岡亮介さんがギターで参加しています。
(ペトロールズのライブに行ったときの記事はこちらです。↓)
すごいね。
さすが長岡さん。
浮いていないんだけど存在感と迫力がすごい。疾走感爆上げです。
「あー久しぶりに走ったもんで足もいてえし息は苦しいし脇腹いてえしもう走るのやめよっかなー」と思ったところで長岡さんのギターソロを聴いてまた自然とピッチを上げてしまうような。
アウトロのギターもいいです。ひいひい言いながら走る私の横を長岡さんも走っています。長岡さんが並走っていうか伴走してくれてる。追い抜かすか抜かさないかくらいのペースで伴走しながらドリンクを渡してくれてる。そんなギターです。(もはや暴走が止められない謎の妄想)
そして
「♪ゼロにリセーエーエーッ!」
曲が終わる瞬間、自分がゴールテープを切る映像がスローモーションでまぶたの裏に浮かぶのは私だけですか?
まだ2曲めですが、長くなったのでまた次回へ続きます。