オリジナル・ラブWake Up Challenge Tour札幌公演に行った話・その弐
前回からの続き。
(セットリストはツアーが終わるまで書かないでほしいという田島貴男さんの希望に沿って、ライブで演奏された曲については、曲名も何の曲かが推測できるような情報も書いておりません。ですが、心配な方はご覧になるのを避けていただいた方がよろしいかと思います。
また、田島貴男さんがMCで話された内容についても、上のような理由で今はまだ記載しておりません。最終公演である7月7日のライブが終わってから改めて記事にしたいと思います。)
ライブの最中、ギターのピックが夫の方に飛んできましたが、それが「勢い余って飛んできた」ものでも「観客席の不特定多数」に放り投げられたものでもなく「夫に向かって投げられた」と感じた…ということまで書きました。
このピックは、わりとアップテンポな曲の演奏中、田島さんがちょうど我々の目の前に来て観客を煽っているときに飛んできて、夫のこのあたり(下図参照)になかなかの勢いで当たって足元に落ちました。
それをくらった夫はぽかんとして動きがおかしくなっていたので、隣にいた私がすかさずしゃがんで拾い、ライブが終わるまで(というか終わってからもしばらくは)握りしめていたのですが。
終演後、ファン仲間さんたちに見せに行くと、もう20年以上オリジナル・ラブのライブに行っているファン歴の長い方にこう言われました。
「あんまりピックは投げないと思うんだけど、珍しいね。」
そのときは、
「会場では比較的若い、しかも男性客だったから投げてくれたのかな?あんまり投げないならラッキーだったなー★」(田島さんは男性客が多いとうれしそうに見えるのです。)
くらいに考えていたのですが。
ライブ会場を後にし、ホルモン焼きを食べながらテンション高くそのことを夫に伝えると夫も「ほんと、あれでさらに盛り上がったよね。」と答え、いやあ思い出に残るライブになったねえ、夏はやっぱりオリジナル・ラブだねえと言いながら平和にホルモン焼きを食べ続けようと思った矢先。彼の口から衝撃の事実が語られました。
「ピックが飛んできたときは立ってたけど、その前までは座ってくださいって言われて座ってたでしょ?
そのときに、ぶた子さん(=私)のテンションに合わせるために家でビールを2杯飲んできて酔っ払ってたのと、座る前に体を動かしていい感じにあったまってたのが座ったことで体温が下がったのと、そのとき演奏されてたのがあまり聴いたことない曲だったのと、ステージが明るくて目をつぶってしまったのとで、まあ、
一瞬うとうとしちゃったんだよね。」
Pardon?!
「ちょっっっと待ったアッーーー!!!!」
そんな失礼な輩いる!?
ってここにいたよ!!己の連れだよ!!目をつぶったら寝ちゃったって赤ちゃんか!!!
そりゃ確かに私もこないだピアノのコンサートに行った時にちょっぴりヨダレを出しながら一曲まるまる寝ちゃったよ!?音色が心地よければリラックスしてしまうものだし、田島さんの歌声が心地良いというのもわかるよ!?何せオリジナル・ラブ聴きながら寝てるからね!?
だけどさ、あなたが座ってたの前から3列目のほぼセンターよ!?
「…待って、まさかこのピック…、
『お前ちょっと寝てたの知ってるぞ!』『こっからは起きとけよ!』って、ピシッと投げられた!?」
ああああああああああ
いやでも、田島さんは最初から最後までずっと楽しそうな笑顔だったし、観客が座っている間もテンションが下がったりはしていなかったし、ピックが飛んできた時も怒っていたり不機嫌になっていたりする様子はまったく、本当に1ミクロンたりとも感じなかったし、きっと夫のありえない失態は気づかれていないはず!!
だけど、
放り投げたというよりは投げつけた感あったし!?(気のせい?)
スピードがめちゃくちゃ速かったし!?(これは本当!)
当たったところが絶妙だったし!?(顔面じゃないからね!)
すなわち、始球式のために練習を積んだ成果出まくりだったし!?(号泣!!)
(神様、来年こそは始球式で投げる田島さんを見たいです。雨は頼むからやめてね。)
ああああああああああ
「えーありえない!」とか「どうしよう」とか言い続ける私に向かって夫が言いました。
「すげえコントロールよかったね。ここに当たったからね。」
うるさいうるさい!!
ホルモン食べまくってお腹いっぱいだけど、田島さんへの申し訳なさで胸もいっぱいだわ。
依然として動揺している私は一緒にライブを見ていた方にメールを送り、これこれこのような理由でピックが飛んできたのかもしれないと話しました。すると返信が
「まさにWake up、目を覚ませ~、だったのね」と。
…。
…うまいっ。
もちろんこんな理由ではなく、たまたま飛んできたという可能性も十分にあります。上に書いた話はあくまでも仮説にすぎません。
しかしながら、夫の意識がほんの一瞬どこかへいってしまったのは事実です。
本当に申し訳ありません!!!
元はといえば、自身がオリジナル・ラブのファンというよりは、大ファンである妻の付き添いというスタンスで来ている夫を誘ってきちんと予習しなかった私の責任なのです。もう二度とこのような事態を起こさないための具体的な対策として、ヤツがどの曲を聴いても目がギンギラギンになるように、来年のライブの日までオリジナル・ラブのすべてのCDを聴き込むことを約束します。
もし同じことが繰り返された場合、この粗忽者はみじん切りにしてキーマカレーの具材にしますので、来年もどうか、どうかまた札幌にいらしていただけますよう、伏してお願い申し上げます…。
それにしても、田島さんがピックを投げる姿がね、これまたカッコよかったのだよ。