どこまでも果てなく堕落の道を歩みたい二児の母のブログ

ああでもないこうでもないと考えたいろんなことをちょこちょこ記録します。

国際結婚についての話

昨日の夜、スペースシャワーTVでたまたまKinKi KidsのMV特集をやっていました。

まだ始まったばかりだったので、もしや大好きなあの曲もやるかなと思ってドキドキしていたら…

きたああーーー!!!

あーーシンデレラ・クリスマス、最高です。

この頃の堂本剛くんの物憂げな笑顔に母性本能をくすぐられます。YoutubeでMVを観られないのが残念…。

前奏を聴くと瞬時にこの曲がリリースされた中学生の時の自分に戻ってしまいました。

シンデレラ・クリスマス』という曲名もいいんです。乙女心を刺激されるのです。

この曲を聴きながら、いつかイケメンの王子様が迎えに来てくれるのを待っている、そんな時代がありました。どうも、元・シンデレラになりたかった乙女です。

まさか、約10年後には

「欲しいものは自分からグイグイ手に入れに行く。」

という方向にシフトチェンジするなんて当時は思いもしなかったろうな…。

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今日はそんな風にして手に入れた夫の話をします。

 

我が家は国際結婚です。

夫は韓国系です。

出会った時には日本の名前ではなかったので、ああ外国の人なんだなと思っていました。けれど、だからどうということはなく、その後付き合うことになったときもそのこと自体はあまり気にはしていませんでした。

というのは、彼は韓国語を全く話すことが出来ず、日本語しか話せなかったのです。また、ワールドカップやオリンピックでは韓国ではなく日本を応援するというのです。通っていた学校も、地元の公立の学校と、そこを卒業してからは普通の私立の学校でした。

なんだ、日本人と同じじゃないかと思ったのですね。

 

しかし付き合い始めて間もないある日。

忘れもしないお台場のレストランで、彼があるものを見せてくれました。

外国人登録証明書

手にしたカードにはそう書かれていました。

 

そうか、この人は「外国人」なんだ。

いや、国籍が韓国っていうだけでもうほとんど日本人じゃないの?

でも「ほとんど日本人」って言われるのは、この人にとっては嫌なことだったりするのだろうか?

 

生まれて初めて、そんなことを考えました。

国籍という単語はもちろん耳にしたことがあります。けれど、自分の国籍について考えたことなんてただの一度もありませんでした。意識したことすらありません。日本人の父と日本人の母の元に生まれ、父方の祖父母も、母方の祖父母も、皆日本人だったからです。

 

日本人の定義とは一体何なのでしょうか。

昔は「日本国籍を持っている人」だと思っていました。

確かにそういう分類の仕方もあると思います。

しかし、帰化は決められた要件を満たせば認められるものです。帰化申請が通って日本国籍を取得したけれど、生活様式や習慣は日本国籍取得前の国のもので、話す言葉も日本語ではなくもっぱらその国の言葉だとしたら?

私は、それは形式的には日本人だけれど、実質的には外国人のままだと考えます。

 

日本人の定義とは。

今なら、たとえ日本国籍を取得していなくても、「日本語を話し、さらに、日本語で思考する人(=頭の中で独り言を言うときにも日本語で話している人)。」は実質的に日本人だと言えるのではないかと考えます。

 

けれど、そういった人に

「あなたはもう実質的に日本人ですね」

と言ってよいのかというとそれは別の問題で。

言われたくない人もいると思うのです。

 

そんな心境も、自分にはなかなか想像がつかなくて。

 彼が「僕は外国人だから」と言うたびになんともいえない心境になったりして。

 

そうこうしているうちに月日は流れ、ひょっとして自分たちは結婚するかもしれない、そんな流れになりました。

私は頭を抱えました。

母は交際当初から彼のことを知っていましたが、父は娘に恋人がいることを知らなかったのです。なぜ父に言えなかったのか。それは、父が韓国に対して悪いイメージを持っていたこと、そして、外国人と結婚するなんて言い出したら縁を切るかもしれない、かつてそう語っていたことが原因でした。

 

 

つづきます。