どこまでも果てなく堕落の道を歩みたい二児の母のブログ

ああでもないこうでもないと考えたいろんなことをちょこちょこ記録します。

ひとりソウルに行った話・その参

前回からのつづきです。

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1曲目の途中でギターのピックが飛んでいき、アワワワとなっている私。

ですが、田島貴男さんは動揺せず(すこしの間ギターの演奏は途切れましたが)、マイクスタンドにくっついているたくさんのギターピックから1枚をすかさず「ピッ」と取り外して演奏を続けたのです。

へえーーーあそこにスペアがあるんだね!!超便利!!

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↑ここ。7枚か8枚くらいくっついているのです。知りませんでした。

最前列じゃなかったらここまではっきり見えなかっただろうなあ。

 

その後は初めて聴くあんな曲あり、そんな曲を演ってくれるとはという想定外の曲あり、あの曲の大合唱あり、斬新な演出もインパクト大であっという間の2時間強でした。(すみません、これがネタバレしないギリギリのラインです…!!)

実は1曲目でギターピックが飛んでいった後にも、うまく音が出ない等のごくごく小さなアクシデント(とも呼べない程度のものですが)はありました。札幌は帯広の翌日で、今回のツアー2日目の会場です。しかも例の演出を披露するのは初の機会ということもあったので、まだまだ慣れていないというかライブが熟していない部分があったのかもしれません。しかし、田島貴男さんはそれらのアクシデントさえもショウの一部にしてしまっているように感じました。会場全体の雰囲気がアットホームで、田島貴男さんが前回のひとりソウルからさらに鍛錬を重ねてきたその成果を見守る会」的な趣があるのです。

一分の隙もなく完成されたものが良いのならMVを見ていればいいわけで、そうではなく生きた音楽が生み出される現場に立ち会うことそれ自体を楽しめるチャンス、ひとりソウルはそういう場なのだと解釈しました。

 

ライブが終わってから、無理やり連れて行った夫に感想を聞いてみました。

「あの曲の前にやる『♫ブンツクブンッツ!!』(注・ボイスパーカッションです)みたいなやつってその場で録音してるんだね。すごいな。」

「あれ録音して再生して、ギター弾いて歌って、途中でいろいろ切り替えてっていうのを全部ひとりでやってるんだよな、大変だねえ。」

おじさんがステージの横でずっと心配そうに見てた。中腰で身を乗り出す感じで。真面目な顔して。ついそっちも見ちゃった。」

「たじまん最初から最後まですげえ楽しそうだったし、なんか音がうまく鳴らなかったかギターがうまく弾けなかったかしたときに観客が『頑張れー!』とか言ってたんだけど、たじまんは嫌そうな顔しないで笑ってた。そういうところが好感持てた。」

そして、

「僕はああいうところ(ライブハウス)には縁のない一生を送るのかと思ってたけど、たまに行ってみるのも楽しくていいなと思った。」

 

これです。

田島貴男さんのことを好きな人があの場に来てひとりソウルショウを楽しむのは、言ってみれば特別ではないことです。しかしながら、我が夫は「妻が田島貴男好き」というだけの普通の人なのです。妻のテンションが異常に高いので、それに合わせるためにライブ前にビールを2缶飲んだ(=ビールを飲まなければテンションを上げられなかった)ような普通の人なのです。

そのような人に「ライブは楽しいものだ、また来てもいいかな」と思わせることができるのが本物だと思うのです。

ではそう思わせることができた理由、それは何かというのを考えてみたのですが、やっぱり田島貴男さん自身が終始楽しそうにしていることだと思います。

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右を向いては満面の笑み!(素早くうなずきつつ。)

左を向いては満面の笑み!(やっぱり素早くうなずきつつ。)

キメ顔はほとんどありませんでした。楽しくてしょうがないというのが伝わってきました。それが一番大切ですよね。音楽は音を楽しむと書くのですから。

 

あの姿を見せてもらうために、また来年もひとりソウルに足を運ぼうと思いました。もちろん、「また行ってもいいかな」と言っていた夫も無理やり連れて一緒に。

 

ひとりソウルショウ@札幌、素敵なライブでした。

 

 

番外編あります。

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