どこまでも果てなく堕落の道を歩みたい二児の母のブログ

ああでもないこうでもないと考えたいろんなことをちょこちょこ記録します。

オリジナル・ラブのライブを観た感想 詳細編

オリジナル・ラブ『エターナル・リターン・ツアー』、札幌道新ホール公演。

今日はより詳しい感想を綴りたいと思います。いつもの倍くらいのボリュームになってしまいましたが、前後編には分けないでおきます。(昨日アップした「ざっくり編」はこちらです。↓)

butakosan.hatenablog.com

(セットリストはツアーが終わるまで書かないでほしいという田島貴男さんの希望に沿って、ライブで演奏された曲については、曲名も何の曲かが推測できるような情報も書いておりません。ですが、心配な方はご覧になるのを避けていただいた方がよろしいかと思います。

また、田島貴男さんがMCで話された内容についても、上のような理由で今はまだ記載しておりません。延期になった名古屋でのライブが終わってから改めて記事にしたいと思います。)

 

ライブ当日はくもり。気温は高くないのですが札幌にしては湿度の高い日でムシムシします。

会場に入ると、ステージとの距離が予想よりかなり近いことに驚き、思わず「うわっ近っっ!!」と大声を出してしまいました。それまではドキドキ・ワクワクする感じより緊張の方が強かったのですが、ステージとの近さを認識したこの瞬間から一気にドキドキが加速します。

道新ホールはこのようなつくりです。

私は中央のブロック、前から12列目の真ん中あたりでした。

 

開演までの30分弱の間に、Twitterで知り合った方たちにご挨拶にうかがいました。面識のない方ばかりでしたが、同じ思いで今日この会場にいっしょにいられることをとてもうれしく思いました。オリジナル・ラブが好きであるというひとつの共通点があることで初対面なのにスムーズに会話できているのがなんだか不思議でした。

 

自分の席に戻って開演を待ちます。もう随分長い間経験していなかったドキドキ感と緊張感を持て余し、付き添いで来ている夫にマシンガンのごとく話しかけまくります。

ぶた子「ねえ、この会場の人たちってライブの間ずっと立ちっぱなしかな?」

夫「いやそれはないんじゃない?前から3列目くらいまではずっと立ってるかもしれないけど、後ろの方で立つのはノリのいい人くらいじゃないの?」

ぶた子「私は立って踊りたい。でもどのタイミングで立ち上がればいいのかな?」

このような会話をしていると、

 

オリジナル・ラブ、『エターナル・リターン・ツアー』。間もなく開演です。」

 

アナウンスが流れ、やがて会場の照明が消されました。ホール全体が一瞬で闇に包まれ、真っ暗な中、期待に満ちたざわめきがそこここから聞こえます。

 

そして、

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イントロの一音目で会場の空気が変わりました。言葉で表現するのが難しいのですが、まだ暗闇のステージから放たれる、目には見えない圧倒的なパワーにホール全体が一瞬で染められてしまったかのようです。視界に入る人たちすべてがほぼ同時に立ち上がって、両手を挙げたり拍手したりしながら叫び声を上げる光景にぞわっと鳥肌が立ち、「田島あーーっ!!」という男性の絶叫が聞こえたときに身震いしながら思いました。

 

「ああ、私がここ数ヶ月ずっと聴いているオリジナル・ラブは、あのステージの上にいるんだなぁ。いつもみたいに動画で観ているんじゃなくて、本物が同じ空間で演奏しているんだ!」

 

そう実感するとふいに胸が締めつけられるような気持ちになり、涙がぶわぁっとこみ上げてきました。せっかくライブを楽しもうと思って来たのに泣くなんて勿体ない、田島貴男さんの登場シーンだけは何が何でも絶対に見逃せない、だってあそこに本物がいるんだよ、来る日も来る日もMVやライブ動画を見続けたその人がいるんだよ。そう思って、懸命に泣くのを堪えました。

 

そして、歌い出しの部分でステージにスポットライトが当たります。

ずっと忘れたくないから、目を開いてしっかり見つめて脳裏に焼き付けておこうと心に決めていた田島貴男さんの姿は、涙でにじんでよく見えませんでした。

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実は、そこまで好きだとは思ったことがなかった1曲目。演奏が終わったときには大好きな曲になっていました。もう、ただただかっこいいのです。楽しそうに、しかし圧倒的な歌唱力で全力でシャウトする田島貴男さん、同じく楽しそうに演奏するバンドメンバーの皆さん。それは2曲目以降も変わらず、ステージの上に楽しげな雰囲気が漂うことでそれが会場に伝わり、観客もさらに盛り上がるという良い循環が生まれていました。

 

曲の間に何度か愉快なMCを挟み、ライブは後半に突入します。

このあたりで私は気づきました。

今日のライブは、ミュージシャンたちが「楽器を演奏して歌を歌う」ということを超えている。非日常的な感じ、気分がどこまでも高揚する感じ、いつまでも続いてほしい感じ、そうだ、これはお祭りだ。田島貴男さんとバンドメンバーの皆さんが演奏し、それを観客が聴くだけという一方的なものではなく、観客も一体となって盛り上がるものなんだ。

 

ライブ本編が終わりました。全力のパフォーマンスにより髪はボッサボサ、シャツの裾はズボンからはみ出し気味になっている田島貴男さんとバンドメンバーの皆さんが一旦舞台袖に消えてゆきます。時計を見るとまだほんのすこしの時間しか経っていない気がするのにもう2時間が経過しており、「この幸せな時間がいつまでも終わらないでほしい。」という気持ちが一層強くなりました。

そして、アンコールが始まり、あっという間に最後の曲。

ラストの演出で、また涙が溢れました。

あれほど「余韻」という言葉がピッタリな終わり方はあるでしょうか。

もう涙を我慢することはやめました。会場の照明が点いて明るくなっていましたが、「終わっちゃった」と言いながら人目もはばからず泣きました。

 

早くも「たじロス」になって席から立ち上がれず呆然としていたものの、場内アナウンスに追い立てられるようにホールを後にします。

「また必ずライブに来よう。」

そう強く思いながら、地上へ続く階段を、ライブ中に飛び跳ねすぎてフラフラになっている脚で一段一段降りていきました。

 

ライブの前には今ひとつピンとこなかった、 

「これからライブに行く人がうらやましい。」

という言葉。

帰り道、やっとこの言葉の意味を心の底から理解しました。

私も今回のツアーのライブにまた行きたいです。今回演奏されたことで大好きになった曲たちを、もう一度ライブで聴きたいです。

 

私に多くの新しく素敵な経験をさせてくれた、オリジナル・ラブ『エターナル・リターン・ツアー』札幌公演、終了。

最高のライブでした。

 

 

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