あなたのことはそれほど 第7話
娘(ゆきまる・4歳)とたまにする遊び。交互にイラストを描いて、相手が何を描いたのか当てるというものです。
ゆきまる「おかあさん先にかいてー!」
ちょっと簡単だったかな。
ぶた子「次ゆきまるだよ。」
超難問。
学生時代や仕事をしている頃、連ドラはほとんど観ませんでした。同じ曜日の同じ時間に拘束されることが、自由を奪われているようでどうも苦手なのです。
「ごめーん、今日は◯◯(ドラマの名前)だから飲みに行けないわー!」
という理由で友だちと遊べなくなることに抵抗があったんですね。
ですが子どもが生まれ、基本的に夜は家にいなくてはならなくなった現在、たまに連ドラを観るようになりました。
今観ているのは毎週火曜22時から放送されている『あなたのことはそれほど』。同タイトルの漫画が原作の、W不倫のドラマです。
あらすじ
美都(波瑠)は、飲み会の帰りに偶然小学校6年から中学卒業までずっと片思いしていた相手である有島(鈴木伸之)に再会し、お互い既婚者であることを隠したままその夜のうちに不倫関係になる。
有島との再会に舞い上がる美都をよそに、妻の異変に気付いた夫・涼太(東出昌大)。美都の見ていない隙にスマホを盗み見るようになってしまう。
美都が不倫していることに確信を持った涼太は結婚記念日の夜に「浮気をしていても変わらず君を愛する」と誓い、その日から夫婦関係にひずみが生じ始める。
一方、子供が生まれたばかりの有島。里帰り出産から戻った妻・麗華(仲里依紗)を何食わぬ顔で迎えるが、洞察力の鋭い麗華は夫の様子に違和感を覚え、有島は少しずつ追いつめられていく。
2組の夫婦関係の変化は、美都と有島の関係性にも影響を及ぼしていきーーー?
(下記サイトより一部引用。)
題材が題材なので、世間では「けしからん」と言っている人もいるみたいですね。うちでは夫と「有島それはないでしょー。」「涼ちゃんの笑顔の不自然さすごい!」などと言って笑いながら観ています。フィクションですからね。
でも、本当に不快になる人がたくさんいるのなら、有島や美都みたいな人が世間には結構いるということなのかな?
「登場人物の誰にも共感できない」と言われているようですが、私はそんなこともないんじゃないかなと思っています。確かに誰かひとりに全面的に感情移入するのは難しいけれど、断片的にであれば「あーわかるわかる」と思ってしまう場面がありました。
自分に関して言えば、それが一番多いのは主人公・美都です。私も、好きだった人のことは、話した内容やその時の服装などかなり鮮明に覚えているタイプなので。でもさすがに全員は覚えていません。大関・横綱クラスの人たちだけです。歴代徳川将軍より多いので、小結以下は忘れてしまっています。(ちなみに、歴代徳川将軍より多いのは歴代彼氏の数ではなく、歴代片想いの相手の数です。ここ重要です。)
だから美都が有島に「もしあのとき◯◯だったら?」という仮定の話をしたくなる心情はわかります。私も、横綱クラスの人たちと昔話をしたらちょっと思うかもしれません。「もしあの時にこの人と付き合っていたら今頃どうなっていたのかな」と。
けれど、それは数多あった選択肢の中から現在につながるものを選んだ時に排除してしまったその他の選択肢に思いを巡らせているだけなんですよね。だから、今目の前にいる人間とどうこうしたいわけではないのだーーということを、きちんと自分で認識していることが大事じゃないかなと思います。
誰しも、「もしあの時に◯◯したらどうなっていたかなぁ」と考えることはあると思うんです。些細なことかもしれないし、重大な岐路に立ったときのことかもしれない。けれどいずれにせよ、やり直すことはできないですからね。絶対に。
昨日の放送で印象的だった場面はこちらです。
美都に別れ話をする有島。美都は尋ねます。「もう一度再会したところからやり直せるとしたら?」。そこで有島が答えたセリフ。
「コーヒー飲んでポテト食って、少し話してそのまま帰る。で、忘れる。で、半年後ぐらいにふと思い出して、なんか惜しいことしたな、って思う。」
半年後ぐらいにふと思い出すというのが妙にリアルだなと感じました。なんか惜しいことしたなと思うのもクズといえばクズかもしれませんが、まあ本心なのでしょう。思うくらいはよしとしよう。
有島、そうしとけばよかったのにね。
それならちょっとロマンがあるし、お互いいい思い出になったと思うよ。
最後に、妻の不倫を知りながら笑顔で接する夫・涼太の素敵な表情を。
さすがにこのイラストはひどい。
東出昌大さん、ごめんなさい。
オリジナル・ラブのライブ@札幌まで
あと 32 日!
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