どこまでも果てなく堕落の道を歩みたい二児の母のブログ

ああでもないこうでもないと考えたいろんなことをちょこちょこ記録します。

ベランダ音楽会(その2)

(昨日の続き。→)

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昨日の記事で『Bird』は『ボラーレ!』収録と書きましたが、5枚目のアルバム『RAINBOW RACE』の最後の曲だとファン仲間さんから教えていただきました。

このアルバムも持っているのに何故思い出せなかったのかというと…CDに傷をつけてしまって再生できない曲があるのです……それがこの曲だったのですね。悲しや。

ヤマを張ったテストで「ここは出ないだろ!!」と思っていた問題がどストレートに出題された時のような気持ちです。悲しや。

 

さて、ベランダ音楽会、Vol.2が本日13時半から配信されたようです。

私は仕事だったので見られなかったのですが、なんと、今回はORIGINAL LOVE オフィシャルYouTubeチャンネルで5月5日の13時半まで視聴できるとのこと!!!ありがたや。

 

帰宅後すぐに再生してみます。

おおっ、画面がちゃんとした大きさ&ちゃんとした向きになっている。そして音声も昨日に比べると格段に良くなっている。素晴らしい!!

田島さんは白い半袖Tシャツにジーンズ姿でソファーに座っています。昨日に引き続き味わい深い手書きフリップも横に置かれています。

 

「えーベランダ音楽祭ボリューム2、リベンジ!ですね。えーどうでしょうか、昨日よりは“シャーシャー”いってないんじゃないか、昨日かなり“シャー”といってましたね、すいませんでした、いろいろと。

まああの、全部“シャー”というのがなくなるわけではないんですが、結構抑えられたかなと、改善されたかなと思っております。

えー東京、まあ僕の住んでる街は、えー朝雨だったけどちょっとあがりかけてきたのかな。あのー皆さんの窓辺、ベランダ、どうでしょうか。えー空を見上げながら、ビールでも飲みながら、まあゆるく、聴いていただけたらと思います。」

 

1曲目『春のラブバラッド』

出たー春の切ない名曲。

今年は、せっかく良い季節なのに大変だった記憶が強く残る春になってしまいそうだから、尚更この曲が沁みるのです。

 

「どもありがとーう!

ね、えーと…(ギターを持ちかえる)のんびりやりますよ、ね。

えーずっとマスクしてんのも…何だしね。えーと、こう…まあ息抜きですね、息抜き。

えーまあ、あのー自宅仕事なんで息抜きだらけだみたいなところあるのかもしれないみたいなとこあるのかもしれないけど、でも(??)いけないみたいなね。まあそういう状態なのかもしれない。

んーと、今日はね雨なんで。えーあのーまあ僕の曲あんまり雨の曲はそんななかったんだけど、もっと雨の曲を書こうと、えー今日思いました。ね。だから雨の曲多めに書いていく、書いていきます。

太陽の曲は結構多いんだけど、晴れた日とか。

えーと、『アンブレラズ』という曲をやります。聴いてください。」

 

2曲目『アンブレラズ』

ギターのような形だけど膝の上に置いて演奏する楽器、なんだったかなあ。去年のライブの時に田島さん本人がMCで言及していた気がするんだけど…。

この楽器の音色が曲のちょっと不思議な雰囲気にぴったりでした。じめじめした雨ではなく、あたたかくて優しい雨のイメージ。

 

「ありがっとーう!(裏声)っふっふっふっふ…なんか、力みますね。あのこの配信ライブってのは、けっこう、緊張するんすね。

じゃああと1曲、あと1曲、ね、やりまーす。」

 

3曲目『bless You!』

これもやっぱりいい曲なんだよなあ。

ラストのところではいつだって手拍子せずにはいられない曲。

♪手を洗おう!うがいしよう!

この替え歌は何回聴いても笑う。

 

「どもありがとーーう!!また!!」

 

ベランダ音楽会Vol.2、素晴らしかったです!Vol.1からのクオリティの上がり具合がすごかった。

Vol.3も楽しみにお待ち申し上げています。

ベランダ音楽会

昨日3日の13時45分から、ORIGINAL LOVEの公式YouTubeチャンネルで生配信ライブがありました。その名も『ベランダ音楽会』

生配信ライブを見るのは人生初でどうしたらいいかわからずちょっとアワアワしましたが、時間になると画面に田島貴男さんの手書きのフリップが映りました。

 

ベランダ(窓辺)で聴いて下さい。

 

というメッセージの右側には、花瓶に生けられたお花のイラスト(こちらも手描き。味のあるタッチ)。花瓶をよく見ると…コロナビールの空き瓶じゃないか。こういうの好き。

 

配信開始時刻から数分遅れて田島さんが画面に登場。ライブが始まりました。我が家の受信環境では音声がところどころ不鮮明でMCがあまり聞き取れなかったのが悔やまれます。

1曲目は『ラヴァーマン』

あーやっぱりすごくいい。

イントロからワクワクする、だけどほんのり切なさも感じる名曲です。

「胸に矢が刺さっている」って何度聴いてもいいなあ。

ちなみに「きみが好きさ」っていうところもストレートで素朴で大好きなんだけど、こんな風に告白されたことは残念ながら我が人生において一度もない。

 

2曲目は『希望のバネ』

ここまでは画面が90度横に倒れたような形で配信されていたけれど、この曲が始まって少ししたら直りました。

何度も聴いた曲ながら、歌詞が今の状況にピッタリでウルっときてしまったなぁ。2回くらいちょっと間違えて田島さんが笑っていたところがあった気がするんだけど気のせい…?と思っていたら、曲が終わったときに

 

「ありがとーう!

やっぱり練習しないでやると間違えますね」

 

とご本人も言っていました。こういうのも生配信の醍醐味です。

 

「昨日はねずっと一日中ベランダでビール飲んで過ごしたんですけど」

 

という発言から、イラストのコロナビールはその時に飲まれたものなのだろうかと想像していました。

 

そして3曲目、最後の曲は…

え、この曲知らない、何の曲?!動揺する私。

オリジナルアルバムはすべて持っているはずなのに知らない曲って?もしかしてシングルのカップリング?

一部聞き取れた歌詞から検索したところ、『Bird』という曲で、収録されているのはベストアルバムの『ボラーレ!』。あーなるほど、持ってないやつだ。だけどとてもいい曲でした。(追記・『RAINBOW RACE』にも収録されている旨をファン仲間さんからご指摘いただきました。

 

合計3曲の演奏が無事終わり、

 

「どもありがとーう!また会いましょう!ベランダ音楽会でした!」

 

という言葉で第1回ベランダ音楽会は締めくくられました。

そして第2回がさっそく本日13時半から配信されるようですが、生憎仕事で見られない…(泣)。

今日一日だけでもいいので、生で見られなかった人も見られるようにしてもらえるととってもうれしいです!!!

 

あーー、生配信ライブ、よかったなぁ…。

 

(翌日さっそくVol.2が配信されました。)

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イキリーとギャングと私(その2・完)

(前回からの続き。↓)

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前回Case1から6まで紹介したコードネームですが。

Case3の「イケメンとの誉れ高い同級生男子」・ダビデは後日、ゴリアテに向かって石を投げつけようと狙いを定めるダビデ像ミケランジェロ作)さながらに、クラスの飲み会の席で私に絡んできた酒乱の同級生・綿井(仮名)を止めてくれました。

そして女子の中でダビデ株は爆上がりしました。当然の結果です。 (詳細はこちら↓)

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そしてすこし前のこと、Case1のイキリ眼鏡と私の間にちょっとしたトラブルが起きたのですが、Case6の「昔相当ヤンチャしていたイケてる先輩」・ギャングに相談したところ、とても誠実な対応をしてくれた上に助けてくれるという出来事がありました。

そして仲間内でギャング株は爆上がりしました。こちらも当然の結果です。

 

酒乱の同級生・綿井(仮名)もイキリ眼鏡も飲み会の席で粗相してしまうという特徴があったのですが、綿井(仮名)については上の過去記事『酔っ払い類型別の要件事実』)で考察した通り、2(「バイオレンス型」危険度★★★、不快度★★★)の酔い方をする男でした。

ではイキリ眼鏡は上の過去記事でいうところのどの類型に該当するのか考察してみると、

 

3(「スケベおやじ型」危険度★★、不快度★★★)

4(「昔はやんちゃしてた型」危険度★、不快度★★)

6(「上から目線でお説教型」危険度★、不快度★★★)

 

をミックスさせた酔い方をする人だとわかったのです。バイオレンス型並みの物理的攻撃こそしてこないけれど不快度は高いやつ。

 

そしてもうひとつ気づいたのが、ダビデやギャングはどれにも該当しないということです。お酒が入ってもおかしなことをやらかさない。

特にギャングは「若い頃ヤンチャしていた」度合いにおいては私がこれまでに出会った人たちの中で間違いなくトップクラスなのですが、4(「昔はやんちゃしてた型」危険度★、不快度★★)タイプではないのです。全然違う。

いわゆる昔話は、聞かれていないのに自分から話したりしない。

中途半端な人ほど聞かれてもいないのに「俺若い頃悪くってさー」という感じで自らペラペラ話す。そして大抵話を盛っちゃってるか、そもそも全然悪くもなんともないということでしょうか。虚偽の申告、泣ける。

 

 

それにしても、ダビデ・イキリ眼鏡・ギャングというコードネームを考えた時点ではこんなこと予想していなかったのに。

名は体を表すっていうのかな?

 

かっこいいコードネームを付けられる人はやっぱりいい男だし、イケてないコードネームを付けられる人はやっぱりお粗末なことをしちゃうんだなあ。

イキリーとギャングと私

他人のあだ名を考えるのが好きです。

あだ名というか、コードネーム。

 

一番最初に考えたのは中学2年生の時でした。

同じクラスに好きな男の子がいて、

仲間内でその男の子の話をしたい→でも本名で呼んでいると誰かに聞かれたときに困るよね→そうだ、聞かれても大丈夫な呼び方をしよう!

という流れで一生懸命考えたコードネームは『王子』

 

安直。

 

このような経緯で考え始めたコードネームでしたが、徐々に「友達に近況を話すときに便利だから」と目的が変容してきました。

 

~コードネームがない場合

私「ねえ聞いてよーこないだ山本さんがさー」

友「山本さんって誰だっけ?」

私「ほら、若い頃あんまりヤンチャしなかったからいいトシしてまだイキってるオジサン」

友「そんな奴何人もいるじゃん」

私「えーとね、私にマウントとってくる人。いちいち言うこと否定してくるマン」

友「あーはいはい、いたねー!その山本さんがどうしたの?」

 

~コードネームがある場合

私「こないだイキリ眼鏡がさー」

友「うんうん」

 

話が早い!!

 

というわけで実例を紹介します。

 

Case1 おしゃべりなおばさんみたいな年上男性

私「山本さん(※眼鏡かけてる)なんか悪ぶってくるし常に上から目線なんだけど。」

友「ぶたちゃんに対してマウント取りすぎじゃね?」

私「そう思う?そもそもイキりすぎだよね」

 

命名 イキリ眼鏡

 

Case2 感じのいい年下ボーイ

先輩「坂本(※眼鏡かけてる)はヤンチャになりたいんだよ」

私「えっ意外。坂本くんのどういう言動からそう思います?」

先輩「まずは車だよねぇ。〇〇っていう車。」

私「(画像検索)うわあこりゃーヤンチャだあ」

 

命名 ヤンチャ眼鏡

  

Case3 イケメンとの誉れ高い同級生男子

友「今井くん(仮名)って優しいし話し方ソフトだし、それでいて男らしいとこあるしいいよね♡」

私「いちいちイケメンだよね。あのパーマもダビデ像チックでかっこいいし」

 

命名 ダビデ

 

Case4 最近見かけない某俳優さん

漫画が原作の某タイムスリップ系医療ドラマを観ながら

夫「この俳優なんか干されてたよね」

私「たしか未成年への淫行か何かして問題になった気がする」

 

命名 干されスケベ

 

Case5 大阪在住の親友が最近親しくなった男性

私「でその人だれに似てるの?」

友「エグザイルのランディーやな」

私「待ってそれメンディーじゃない?ランディーって。ランディー・バース(阪神かよ」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9

 

命名 バース

 

Case6 若い頃相当ヤンチャしてたイケてる先輩

先輩「俺は元ヤンではないよ~」

私「じゃあどういう不良活動をしていたんですか?」

先輩「うーん。ティーギャングカラーギャング?まあそんな感じかなあ…」

私「(落ち着いたジェントルマンと思っていたが、まさかの…)」

 

命名 ギャング

 

 

一例ですがこのようなコードネームを考えました。

ちょっと気に入らない人だったり、身近な人だったり、よく話題になる人だったり。対象は様々だけれど、共通しているのは

 

気やすくその人の名前を呼び捨てにするのは失礼だ

 

という礼儀であり愛です。

決して面白がって呼んでいるわけではありません。コードネームとはいうものの、つまるところニックネームです。ニックネーム=愛称、すなわちそこに必須なのは愛です。イキリ眼鏡に対しても愛を持って………うーん…………愛を持って接しています。自分なりに。

 

最近ではイキリーって略しちゃってるけどね。

 

でも嫌いではないんだよ。

 

だから仲良くしようよ。イキリー。 

 

 

続く。

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映画『マディソン郡の橋』(ネタバレあり)

クリント・イーストウッドのぺったり貼りついた前髪がいやに心に残ってしまってつらい。

 

先日はこれを観ました。

マディソン郡の橋』(1995)

 

クリント・イーストウッドの肉体がすごかった。

撮影時に65歳とは思えない肉体だった。

 

肉体の話はさておき。

主人公である田舎の主婦・フランチェスカの気持ちにはところどころ共感できた。

毎日代わり映えのしない生活で、家族のために尽くしていることに対して感謝もされない状態が当たり前になっているところに現れた、自分の知らなかった世界を見てきた男・ロバート。出会った瞬間からお互いに好意を持ったのがわかる。

夫や子どもたちは何度言ってもドアの閉め方が乱暴なのに(そしてフランチェスカはそのことを不快に思っている)、ロバートは最初から静かに閉めてくれる。夫はフランチェスカが食事の準備をしていてもまったく手伝おうとしないのに(意地悪でそうしているのではなく、手伝わないのが当たり前になっている)、ロバートは当たり前のように手伝ってくれる。そうそうそう、こういうところで好感を持っちゃうんだよねー。

 

夫は善人だけれど容貌もパッとしない退屈な男(ただ、善人なだけではなく「妻には家にいてほしいから」と教師の仕事を辞めることを求めてしまうようなある意味古臭い考え方の持ち主であり、なおかつそれを配偶者にも押し付けてしまうタイプであることが明らかになる)。一方のロバートは根無し草のような生き方をしているように見え、家庭を持つのに適しているとはとても思われないんだけれど、自分の信念を貫けるワイルドで誠実で魅力的な男。

 

家族不在の数日間共に過ごしたその男が、自分と一緒に行こうと言う。

魅力的な男性・ロバートに女性として強く惹かれているフランチェスカはどちらを選ぶか。

 

 

 

この映画を観て改めて感じたのは、人生は選択の連続で、何かを選ぶことはすなわち何かをあきらめることなんだということ。

そして結婚というのは、「したいこと」(=家族も住む町も捨ててロバートについて行くこと)と「(実際に)できること」(=田舎に残って今の家族とともに暮らし続けること)との間で悩み、たとえどちらかを選択したことで心が乱れても、そんな自分の気持ちになんとか折り合いをつけていくことが求められる営みなんだなぁと思った。

「したかったこと」(教師を続けること)と「実際にしてきたこと」(夫の希望で辞めてしまったこと)との間の決して埋められない溝について、自分の中で納得して受け入れることも大切なんだろう。もっとも、これは結婚生活に限らず人生全般に関してそうだと思うけれど。

 

 

最初のシーンでは身なりにも気をつかっていない疲れた田舎の主婦でしかなかったフランチェスカが、ロバートと出会ったことで女性としての自分を取り戻してどんどん綺麗になっていくのがものすごくリアルで良かった。

 

ひとつ思うのは、

もし子どもたちがいなかったら、あるいは既に自立していたなら、フランチェスカはどうしていただろう?

 

 

そして何度思い返してもロバートが雨の中で立ち尽くしているシーンは哀れだったな…。一緒に観ていた夫は「イーストウッドはこの哀れな男を演じたかったんだよ!!」と力説していたんだけど、お主はイーストウッドの何を知っているんだ。

MajiでKoiする5秒前(その2・完)

 
歌詞についての話に戻ると。
二番になるとなんだか小悪魔的になってくる「私」。
二人でプリクラを撮りたがることを「子供じみた趣味だと」「からかう」っていうところから「彼」のモテ男っぽさを感じるんだけど(モテる男はからかうのが絶妙に上手いものである。)、「私」は「さりげなく腕をからめて」歩いたり「そっと耳元で」「“大好きよ”と」ささやいたり、形勢逆転してきてるじゃん。

え、ちょっと待って、この時のヒロスエさんって黒髪ショートのティーンエイジャーだよね?ピュアな感じどうした?

そもそもだよ、そもそも初デートに「裾から」「おへそ」がのぞくような服着てく?
しかもそれはちょっと…みたいな「しかめ顔」したお母さんのこと無視して出かける?

何が言いたいかというと、
この「私」はとんがった女なんですよ。

黒髪の清純派はおへそが出る服なんて持ってないし、万一持ってても初デートで着ないし、お母さんが不快感を露わにしたら着替えるんですよ。元黒髪清純派で箱入り娘(現・ただの田舎の主婦)の私が言うので間違いないです。知らんけど。

それなのにこの曲を違和感なく聴けるのは何故かというと。
その後のヒロスエさん本人のなかなかパンクな生き様を知った上で聴いているからなのではと思うのです。
竹内まりやさんはヒロスエさんのとんがりっぷりを見抜いてたとしか思えないんです。


でもね、ラスト。
なんなら自分から「あなた」の唇を奪いにいけそうですらあるのにそういう肉食が過ぎる展開にはせず、「あなた」が「MajiでKissをくれた」(「キスしてくれた」ではなく「Kiss」を「くれた」とする言語センスよ…)結果、「MajiでKonya眠れない」ときた。
 

ちょいと小悪魔的にも思われたのに最後はやっぱりピュアで可愛い女の子で締めくくる竹内まりやさん、MajiでSonkeiしちゃうんだよね。
 

MajiでKoiする5秒前

“ゴメン!”と笑いかけて 走り寄るまなざしに

MajiでKoiしちゃいそうな 約束の5秒前
 

この歌詞は何度聴いても秀逸。


女優やアイドルにほぼ関心がない(というか女性一般について関心が薄い)四十男の夫。そんな夫がティーンエイジャーの頃に唯一好きだったのが
 
広末涼子

 

広末涼子といえば


MajiでKoiする5秒前』。
 


私が中学1年のときにリリースされたこの曲を、ふざけた曲名だからという理由でなんとなく聴かずに今日まで生きて参りました。しかし夫婦で懐メロ特集を見ていると割と高頻度で登場するため、つい先日初めて通しで聴いてみたところ、
 


なんだなんだなんだ

 

めちゃくちゃ良い曲じゃん。

 


というわけで、ヘビロテしているレッチリ(こちらも最近初めて聴いてみた)に加えて『MajiでKoiする5秒前』もリピートして聴いている今日この頃。
そして冒頭で引用した歌詞について、聴くたびに素晴らしいなあと感嘆する今日この頃。
 

何が素晴らしいって、この2行にドラマがあるんですよ。
 
「私」が「約束の5分前」に着いている一方で「彼」はギリギリに来るわけです。
「ずっと前から彼のこと好き」で、「やっと来た」「チャンスを逃せない」私だもん、そりゃ遅刻できないよね。だけど準備に思いのほか時間がかかってしまった。きっといつもより早起きしていたと思う。余裕を持って支度できるように早めに目覚ましをセットしていたかもしれないし、楽しみな気持ちと緊張とで目覚ましより早く目が覚めてしまったかもしれない。もちろんメイクは妥協できない、なのにそんなときに限ってアイラインが左右対称に引けなかったりする。服だってその日までにどれがいいかなってたくさん悩んだ、だけど実際に着てみたらなんだかしっくりこない。そんなことをしていたら時間が足りなくなり、急ぐ「私」。待ち合わせ場所に「すべり込」んだのは約束の「5分前」になってしまった。(「5分前」なのに「すべり込んだ」という表現を用いているところから、この「私」が普段は時間に余裕を持って行動するきちんとした女の子だということが推測されます。)

 

で、「彼」は惚れられている側なので、殊更早めに着いているとかはないんだよね。

 

そして「彼」が登場。
「ずっと前から彼のこと好きだった」のに、この登場シーンで「MajiでKoiしちゃいそう」な「私」。
初めて一対一で会う日。「私」の方へ走ってきてくれる。そして遅れたわけでもないのに待たせたことに対して「ゴメン!」と爽やかに謝る。(早めに来てはいないけれど遅刻するわけでもない。このことから、「差をつけ」ないといけない「ライバル」がいるほどモテているけどそこで驕らず、時間を守るという人として大切なことができているしっかりした男の子だということが推測されます)。
自分の方が遅く着いたことに対する言い訳は一切なし。
そして「ゴメン!」と言いながら「笑いかけて」くれていると。
あーMajiでHore直すよこれは。
 


曲がここにさしかかると毎回、田舎の主婦は昔好きだった男を思い出します。
待ち合わせのときは大抵自分の方が先に着いていて。男はいつも小走りで「ゴメン!」と言ってその場に現れ、私は「遅い―!」と怒った顔を作ってはみるものの、会えたことがものすごく嬉しいのでその気持ちが隠せないという。
まあその男は毎回大幅に遅刻していたのですが。この「彼」とは違って。ぐぬぬ
 

 

男の申し訳なさそうな顔と自分の嬉しそうな顔までもがリアルに思い出されるこのフレーズをサビに採用した竹内まりやさんのセンスに感服。
 
 
 
そして夫がきっかけで聴き始めた曲なのに夫以外の男を思い出していることについて懺悔。

 


続き。→https://butakosan.hatenablog.com/entry/2020/04/29/224957