どこまでも果てなく堕落の道を歩みたい二児の母のブログ

ああでもないこうでもないと考えたいろんなことをちょこちょこ記録します。

『bless You!』全曲感想。(解説じゃなくて感想)・その3(完結)

なんだかんだで1ヶ月近く経ってしまいました。

この間に第一子の卒園関連行事が続き、卒園式、そして入学準備(継続中)に忙殺されています。プラス、第二子に関しては入園準備(こちらも継続中)が…さらに気まぐれにお仕事探しも始めたりなんかして。その合間をぬって田島貴男さんの弾き語りライブ@札幌に行ってきたりと、ここ10年くらいで最も忙しい3月となりました。

弾き語りツアーは31日の東京国際フォーラムで終了となるため、セットリストを含んだ感想はそれが無事に終わってからアップすることにして、今回は絶賛発売中のニューアルバム『bless You!』の感想を引き続き書きたいと思います。

butakosan.hatenablog.com

長くなりすぎてなかなか完結しないので、簡潔に。(駄洒落の無駄遣い)

6.疑問符

仮タイトルは『どうしていつも』だったような。

 

去年秋のひとりソウルショウで初めて聴きましたが、そのときは今回のCDのバージョンよりもさらにさみしい曲に聴こえました。もちろん歌詞は知らなかったし、ファルセットで歌われるので普通の曲よりもさらに何と歌われているかがわかりにくいのですが、断片的に聴き取れる語句がまたことごとく切ないという。

今回バンドサウンドになりましたが、やっぱり切ない曲だなあ…。

歌詞中に

“初夏の町”

“今年最初の蝉”

という言葉が出てきますが、なぜかいつも私には初秋の曲に聴こえてしまうのです。夏から秋に移り変わっていくときのさみしい感じを思い出します。

 

7.空気-抵抗

「空気抵抗」と続けて読むのか、「空気」「抵抗」と分けて読むのか(この場合イントネーションは「分子」・「健康」と同じ)が気になる。

 

初めて聴いたときは意外な展開に驚きました。りんごジュースだと思って飲んだら烏龍茶だったような感じ。初めて曲を聴くときには開始3~5秒くらいで大体どのような曲なのか無意識ながらもなんとなく予測して聴くのですが、この曲はその予測が見事に覆されました。どういう風に展開されていくのか全然わからなくて戸惑ったのを憶えています。

ジャン、ジャン、ジャラーララッ

“盾付いて行け”(デレレレッ!デッデレッ!デレレレッ!デッ!デッ!)

というところのまぁ~かっこいいこと。文字だと1ミクロンたりとも伝わらないと思いますが本当にかっこいい。このあたりはゴジラが海中から姿を現し、のっしのっしと歩いてくる情景が心に浮かびます。

二度目のサビで

“歯向かって行け”

の後で(デレレレッ!)を期待したら突然渡辺香津美さんのギターソロ&田島さんのマイケル・ジャクソン並みの「フォー!」が続くのもいいですね。期待を裏切られたけど期待以上の展開になるのは大好きですよ。その勢いのまま突如終わるのも秀逸。

 

ちなみに、「空気」と「抵抗」の間に入るのは半角ハイフンなのか全角ハイフンなのかも気になる(半角に一票)。

 

8.bless You!

『Love!Love!&Love!』収録の『Darlin'』と『Body Fresher』を足して割らないでめちゃくちゃ研ぎ澄ませたような印象の曲。

 

イントロから本格的なジャズの香りですよ。

そしてハモンドオルガンの音色がねー最高ですねーー。名曲の予感しかしませんでした。そして、果たしてその通りでした。夏のバンドツアーで絶対に聴きたい。

歌詞も素晴らしいです。愛に溢れています。

「死」について触れている点や“みんな踊ろう”という歌詞が『Darlin'』を、最後の“手を鳴らそう みんな踊ろう”のあたりのハモンドオルガンのメロディーが『Body Fresher』を彷彿とさせます。しかしながらこの2曲はまだ荒削りな部分もあるのに対し(CD収録時についての話です)、『bless You!』は洗練されていますね。夏のバンドツアーで絶対に聴きたい(二回目)。

 

9.いつも手をふり

このような親でありたいと強く思いました。

 

ちょっとこの曲については感想を書きづらいですね。歌詞を見ながら書こうとすると泣いてしまうので。

これは田島さんが亡くなったお母さんのことを歌った曲ですが、1行目から情景が想像できるんですよ。

終始泣ける歌詞ですが、

“ずっと胸の中 雨が降り出しそう”

“ずっと胸の中 太陽が照らしている”

というところで、それまでなんとか涙をこらえていても涙腺決壊です。

お母さんが亡くなったことによる強い喪失感と、亡くなったけれど心の中にお母さんはいつまでも生きていること、そのことで心が暖かくなったり心強くもなったりすることが見事に描写されているように思います。

 

10.逆行

実は、一番これまでのオリジナル・ラブとつながっているような印象を受けた曲。

 

ロックですね。『ビッグクランチ』の最後を飾った『R&R』を思い出しました。

歌詞も反骨心を感じさせてとても良いです。私の中の田島さんのイメージにぴったりです。

ところで「ゴトーの木」ってなんだろう。

ワルプルギスの夜」(『ブロンコ』)と同じくらい頭の中が「???」となりました。

誰か「ゴトーの木」が一体何なのか教えてください。

 

以上、絶賛発売中の最新アルバム『bless You!』の全曲感想でした。

夏のバンドツアーではどれを聴けるかな?

長岡亮介さん・PUMPEEさん・渡辺香津美さんがゲストに来てくれないかなと思いましたが、流石に豪華すぎて失神してしまいそうですね。