どこまでも果てなく堕落の道を歩みたい二児の母のブログ

ああでもないこうでもないと考えたいろんなことをちょこちょこ記録します。

「はっきりいつでも君の話を憶えている」と言いたくなる話

今日、Twitterの知り合いの方(男性)がこんなお話をツイートされていました。

数年前の出来事。奥さんの作るカレーはいつもお肉が多いので何の気なしに「今日もお肉たっぷりだねと言った」

→実はその理由は、20年前にその方が来客の前で妻のカレー(その日はお肉が少なかった)を指して「ずいぶんプアなカレーだね」と言ったためだった

→妻がこの出来事を話すが、自分はまったく記憶にない…

 

これ、他人事とは思えませんでした。

全ての女性がそうとは言いませんが、男性の、特に恋人や配偶者の発言をずっと憶えている人は多いと思います。私はそうです。言った側はたぶん次の日には忘れているとかいうレベルのことなのに。

しかも自分の場合、記憶を補強するアイテムがあるのです。

日記帳です。

 

日記をつけ始めたのは小学校5年生のとき。祖母に勧められたことがきっかけでそこから10年以上続けていたものの、結婚するすこし前に一度やめてしまいました。ところが、上の子が生まれて2年が経過したある日。夫が突如3年日記というものを購入したのです。これが面白くて、たとえば今日日記を書くとすると、同じページの上の段には昨年の同じ日の日記が書かれているわけです。日記というのは通常一度書いたら読み返すことはあまりないものですが、この3年日記にすると読み返す頻度がグッと上がるのですね。

そのようなわけで、私も3年日記を購入しました。夜に夫と一緒に食卓で日記をつけることがあるのですが、とても興味深いのが、夫の記述はその日に起きたことの割合が高く、自分がどう感じたかはあまり書いていないのですが、私の方は起きたことも書いてあるものの、自分が何を考えたか・どう感じたかということに関する記述がものすごく多いのです。しかも、誰かの発言はかぎかっこをつけて忠実に再現するというこだわりぶり。

 

嬉しかったこと・感動したこと・悲しかったこと・ショックだったこと・腹が立ったこと等がすべて具体的な発言つきで記録されているデスノート日記帳、我ながら恐ろしい代物です。

 

ちなみに、冒頭の話はどのように収束したかというと。

自分の発言がきっかけで妻がカレーに入れるお肉を増やしたことを20年経って初めて認識した知り合いの方はこう言いました。

「それは大変申し訳ない事を!悲しい思いをさせてすまなかった!どうか許してください!」

 

この返答は100点満点だと思います。

過去の自分の発言に対して現在の自分がどう感じているか(=「大変申し訳無い事を!」)、何に対して済まないと思っているのか(=「悲しい思いをさせ」たこと)を述べた上で、「どうか許してください」と懇願しているのです。一切の過不足なし。

ここでたとえば

「そんな昔のことネチネチ言うなよ」

「憶えてないんだからどうしようもない」

「もう許してくれたっていいだろ」

なんて言う奴は顔洗って出直して来い人間です。

昔のことじゃなくて、その出来事が起きた日からもやもやは継続してるんだよ。

そっちが忘れてたってこっちは憶えてるんだよ。

大体、許すかどうかはこっちが決めるんだよ。

奥さんは「まあ私も忘れてたしもういいんだけどね」と言ったそうですが、その返答を引き出せたのは誠意ある謝罪があったからだと思います。やっと奥さんの抱えてきたもやもやが消えていったのです。きっと。

 

わだかまりを解消するのに遅すぎることはないのですね。

もし我が家で同じ出来事があったらどうだろうか…夫はそんな人ではありませんが、もし、万が一、さっきの出直して来い人間のようなことを言ってきたら…

 

デスノートに記載します!

 

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