どこまでも果てなく、堕落の道を歩みたい二児の母のブログ

好きな音楽や子育てのことなどをイラストつきで日々記録します。

サンドイッチの話

ゆきまる(娘・4歳)がサンドイッチを食べたいと言うので作ることにしました。

パンにバターを塗りながら、大学生の頃のことを思い出しました。

 

所属していたサークルが、他のサークルと野球の試合をすることになったときのこと。

当時好きだった先輩が何の気なしに「ぶた子、お弁当作ってきてよ」と言ったので、自炊はほとんどしていないにもかかわらず作ることにしました。

メニューはサンドイッチ。

早速母にメールして作り方を聞き、作業にとりかかりました。

そのときまで私は知らなかったのです。

サンドイッチは一瞬で食べられてしまうものなのに、作るのにかかる時間がかなり長いということを。

たとえばタマゴサンド。卵を茹でます。ゆで卵ができたら冷まします。冷ましたら殻をむき、切ってから潰します。それからマヨネーズで和えます。

それからツナサンド。シーチキンの缶詰を開けます。玉ねぎを細かくみじん切りにします。マヨネーズで和えます(塩コショウも)。

日常的に料理をする今なら同時進行でできる部分はそうするでしょう。ですが当時はそんなスキルなどありません。キッチンが狭いこと、約10人分作ったことに加え、そもそも張り切って種類を増やしすぎたのもあって(上の2種類に加えて、ハムサンドや牛肉の大和煮サンド、コンビーフサンドも作ったような気がします。)、作り始めてから既に2時間半以上経過していました。時刻は0時をすぎています。

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深夜に窮屈な台所で眠い目をこすりながらパンにバターを塗っていると、突然高校生の頃のある出来事が脳裏に蘇ってきました。

それは、母が作ってくれたサンドイッチを残してしまったときのことです。

おそらくちょっと痩せたいななどと漠然と思っていた思春期。お弁当箱を開けるとサンドイッチが入っていて、全部食べると多いなあと思って残してしまったのです。2切れか3切れ。それを申し訳なさそうに母に伝えるのならまだ可愛げがあるのですが、確か高校生の自分はこう言ったのです。「おかあさん、サンドイッチ多すぎるんだけど。あんなに入れなくていいって。」

なんであのとき残したんだろう。こんなに作るのに手間がかかるって知ってたら全部食べたのに。

全部食べられないとしても、もっとソフトな言い方で量を減らしてほしいって言えばよかったのに。

そもそもサンドイッチ残したくらいじゃ痩せないっつーの!!

母に申し訳なくて、食べてもらえなかったあのときのサンドイッチにも申し訳なくて、泣きながらパンにバターを塗り続けました。

 

翌日、野球の試合が終わってから。母に電話しました。

「サンドイッチ作ったよ。みんな美味しいって食べてくれた。

…おかあさん、高校のとき、サンドイッチ残してごめんなさい。

あんなに作るのが大変だと思わなかった。」

突然電話口で泣き出した娘に驚いて、それから母は笑いました。

「なんでそんなことで泣いてんの。

量が多いっていうのは言ってくれないとわからないからいいんだよ。

こういうときは、こんな風に言われるのが一番堪えます。どうして母は「あんたは言い方が悪かった」とか「お母さんがせっかく作ったのに」とか言わないのかが不思議でした。

 

 

…という、約10年前の出来事を思い出しながらサンドイッチを作りました。

具は3種類にしたのであっという間に作業終了です。

明日ゆきまるが残さず食べてくれるのが一番良いですが、もし彼女が何切れか残しても、「どうしてあんなにたくさん入れるの」と言ってきても、別に怒ったりはしないだろうなと思いました。

 

 

って、ここまで書いて気づいたのですが、

 

先輩達、お弁当代払いなさいよ。(払ってもらった記憶はありません。)