にくまるを襲った悲劇 その壱
現在の家に引っ越して来てしばらく経ってはいたものの、まだ荷解きも終わっておらず、疲れも溜まっていたある晩の出来事です。
テレビを見ていてだいぶ眠くなってきた夜中の0時頃、寝室からにくまるの泣き声が聞こえました。にくまるは当時まだミルクを飲んでいたので、「ちょうどいいタイミングだ。今ミルクをあげたら飲み終わればすぐに寝るから、親もにくまると一緒に寝ることができる。」そう思い、眠気でぼうっとしている頭でミルクを作りました。
通常ミルクを作るときには、
①ティファールでお湯を沸騰させる。
②哺乳瓶に規定量の粉ミルクを入れる。
③作る予定のミルクの半分弱まで①の熱湯を入れ(200mlのミルクを作る場合、100ml弱の熱湯を入れる。)、哺乳瓶を振ってミルクを溶かす。
④透明なプラスチック製の青汁シェーカーに入れた湯冷ましを冷蔵庫で冷やしているので、それを注ぐ(200mlのミルクを作る場合、すでに熱湯が入っているところに湯冷ましを注いで200mlにする。)。
※湯冷まし=お湯を一度沸騰させて冷ましたものです。
⑤哺乳瓶を振って中身がよく混ざるようにして完成。
という流れで作っていました。こうすると、熱すぎず冷たすぎずちょうどよい温度になるのです。
その日もいつもと全く同じように、この手順でミルクを作って寝室のにくまるのところへ持っていきました。にくまるを抱き上げて哺乳瓶を口に入れるとゴクゴクと勢い良く飲み始めたのですが。
なんだかお酒の匂いがしない?
そこで思い出しました。
夕飯のときに料理酒を切らしていたので、そのような時のために買っておいたカップ酒を開けたこと。料理には大さじ3程度しか使わないので、残りを捨てないでとっておいたこと。とっておくために、
青汁シェーカーに入れて冷蔵庫にしまったこと。
これらが0.1秒くらいで頭の中を駆け巡りました。
「どうしよう、にくまるに日本酒飲ませちゃった!!!」
既にグビグビと美味しそうに何口か飲んでしまっているにくまるの口から哺乳瓶を引っこ抜き、状況を飲み込めていない夫にパニックになりながら説明しました。
そして、救急車を呼ぶ前にこちらに電話をしました。
公益財団法人 日本中毒情報センター
http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf
こちらの、大阪中毒110番(24時間対応)というところです。
センターの方に、
●今のにくまるの様子(意識はあるか、吐いたりしていないか、顔色はどうか等)
●にくまるの年齢、体重
●飲んでしまったお酒の種類、アルコール度数
●飲んでしまった量
これらの情報を伝えると、電話の向こうでセンターの方が何やら計算しています。そして、
「お子さんの年齢と体重、摂取したと思われるアルコールの量を考えると、救急車を呼ばれた方がいいと思います。」
そう言われたので即座に119番にかけました。
そこから救急車が到着するまでの15分間が果てしなく長い時間のように思われました。普段であればミルクを途中で奪われでもしたら怒って大声で泣きわめき暴れるにくまるが、腕の中で赤い顔をして静かにしていました。
長くなったので続きます。
オリジナル・ラブのライブ@札幌まで
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