並々ならぬ思い入れがある曲の話・その壱
昨日はオリジナル・ラブファン、田島貴男ファンが待ちに待った田島dayでした!
まず、NHKのあさイチに弾き語りで出演されたのです。生放送です!そして夜22時からはBSのcovers fesに。こちらは収録で、会場となったNHKホールに観に行かれたTwitterの知り合いの方が収録後に感動と興奮のツイートを投稿されていたので楽しみに待っていました。
オリジナル・ラブを好きになってから田島貴男さんがテレビで歌っている姿を観るのは初めてです。そのため、興奮するというかハラハラするというか不思議な心境でした。「おおーこないだ至近距離で見た人がテレビに出てるわー!」という感じです。
あさイチもcoversも録画したものを観たのですが、いずれもとっても素敵でした!どちらか、あるいは両方の番組を観て田島貴男さんに興味を持つ人が出てきたらうれしいなあと思います。Twitterのタイムラインはたじまん仲間さんたちの歓喜のツイートで一日中賑やかでした。
このふたつの番組で田島貴男さんが歌われた曲や演奏については後日録画を再度じっくり見直してから書くことにして…
covers fesで一番印象的だった曲について書こうと思います。
それは、クレイジーケンバンドが番組の一番最後に演奏した『虹と雪のバラード』です。
私の通っていた小学校は、今から45年前に札幌オリンピックが開催された際、選手村でプレスセンター等として活躍した建物を再利用したものでした。
その縁で校章は札幌オリンピックのマークをもとに作られていたり、何かあるとすぐに『虹と雪のバラード』を歌わされたりしていましたし、毎年5月の最終日曜日に開催される運動会ではオリンピックを再現するかのような行進とダンスに全校生徒が取り組む「全体表現」が行われるのが伝統でした。
この「全体表現」、実際に札幌オリンピックの行進曲として作曲された『白銀の栄光』という曲に合わせてグランドを行進し、それが終わると今度は『虹と雪のバラード』を行進曲にアレンジした『虹と雪』(こちらもオリンピックの行進時に使われたそうです)に合わせてダンスを始めるという二部構成になっていたのですが、1・2年生は簡単な振り付け、3・4年生になるとやや高度な振り付け、5・6年生になるとかなり高度な振り付けといった具合にきっちり分けられていました。
真新しくてずっしり重いランドセルを背負って慣れない新生活に戸惑っていた1年生の頃、最上級生の6年生はおじさんおばさんほどではないにしても大人とあまり変わらないように見えていました。6年生のお兄さんお姉さんの踊るダンスはとっても複雑で難しそうで、体育座りをしながら憧れの眼差しで見つめていたものです。
このように1年生で入学した直後に行われる運動会から6年間連続でこれを踊らされる我が母校の卒業生は、『虹と雪のバラード』を聴くとビクッと反応してしまうという特異体質に仕上がっているのです。
卒業してから20年が経つのに未だに5・6年生が担当する部分の振り付けを体が…体が覚えているんです…!もう今すぐにでも踊れます。
今回ご紹介した、
『白銀の栄光』
白銀の栄光(This Glorious White World) - YouTube
『虹と雪』
行進曲「虹と雪」(March "Rainbow and Snow") - YouTube
『虹と雪のバラード』
虹と雪のバラード【トワ・エ・モワ】1971年 - YouTube
これらはいずれも大変素晴らしい名曲です。ぜひお聴きになってみてください。
ちなみに私は今『虹と雪』を聴いて泣きながらこの記事を書いています。
『虹と雪のバラード』の歌詞についての考察はこちら。
「はっきりいつでも君の話を憶えている」と言いたくなる話
今日、Twitterの知り合いの方(男性)がこんなお話をツイートされていました。
数年前の出来事。奥さんの作るカレーはいつもお肉が多いので何の気なしに「今日もお肉たっぷりだねと言った」
→実はその理由は、20年前にその方が来客の前で妻のカレー(その日はお肉が少なかった)を指して「ずいぶんプアなカレーだね」と言ったためだった
→妻がこの出来事を話すが、自分はまったく記憶にない…
これ、他人事とは思えませんでした。
全ての女性がそうとは言いませんが、男性の、特に恋人や配偶者の発言をずっと憶えている人は多いと思います。私はそうです。言った側はたぶん次の日には忘れているとかいうレベルのことなのに。
しかも自分の場合、記憶を補強するアイテムがあるのです。
日記帳です。
日記をつけ始めたのは小学校5年生のとき。祖母に勧められたことがきっかけでそこから10年以上続けていたものの、結婚するすこし前に一度やめてしまいました。ところが、上の子が生まれて2年が経過したある日。夫が突如3年日記というものを購入したのです。これが面白くて、たとえば今日日記を書くとすると、同じページの上の段には昨年の同じ日の日記が書かれているわけです。日記というのは通常一度書いたら読み返すことはあまりないものですが、この3年日記にすると読み返す頻度がグッと上がるのですね。
そのようなわけで、私も3年日記を購入しました。夜に夫と一緒に食卓で日記をつけることがあるのですが、とても興味深いのが、夫の記述はその日に起きたことの割合が高く、自分がどう感じたかはあまり書いていないのですが、私の方は起きたことも書いてあるものの、自分が何を考えたか・どう感じたかということに関する記述がものすごく多いのです。しかも、誰かの発言はかぎかっこをつけて忠実に再現するというこだわりぶり。
嬉しかったこと・感動したこと・悲しかったこと・ショックだったこと・腹が立ったこと等がすべて具体的な発言つきで記録されているデスノート日記帳、我ながら恐ろしい代物です。
ちなみに、冒頭の話はどのように収束したかというと。
自分の発言がきっかけで妻がカレーに入れるお肉を増やしたことを20年経って初めて認識した知り合いの方はこう言いました。
「それは大変申し訳ない事を!悲しい思いをさせてすまなかった!どうか許してください!」
この返答は100点満点だと思います。
過去の自分の発言に対して現在の自分がどう感じているか(=「大変申し訳無い事を!」)、何に対して済まないと思っているのか(=「悲しい思いをさせ」たこと)を述べた上で、「どうか許してください」と懇願しているのです。一切の過不足なし。
ここでたとえば
「そんな昔のことネチネチ言うなよ」
「憶えてないんだからどうしようもない」
「もう許してくれたっていいだろ」
なんて言う奴は顔洗って出直して来い人間です。
昔のことじゃなくて、その出来事が起きた日からもやもやは継続してるんだよ。
そっちが忘れてたってこっちは憶えてるんだよ。
大体、許すかどうかはこっちが決めるんだよ。
奥さんは「まあ私も忘れてたしもういいんだけどね」と言ったそうですが、その返答を引き出せたのは誠意ある謝罪があったからだと思います。やっと奥さんの抱えてきたもやもやが消えていったのです。きっと。
わだかまりを解消するのに遅すぎることはないのですね。
もし我が家で同じ出来事があったらどうだろうか…夫はそんな人ではありませんが、もし、万が一、さっきの出直して来い人間のようなことを言ってきたら…
即デスノートに記載します!
Twitterと産後のママの話
このブログを始めたのとほとんど同時期にTwitterを始めて、もう半年弱になりました。
いやーTwitter始めてよかった!!!
良かったことだらけです。本当に。
最近では、産後のママさんたちにもTwitterが良いのではないかという話もあるそうです。そのような記事を読んで自分の産後はどうだったか思い出してみました。
赤ちゃんを産んだその日から大体2か月めくらいまでは、まとまって眠れるのは1時間か2時間でそれ以外は昼夜問わず授乳するか寝かしつけを繰り返す毎日です。
昼間はまだ良いのです。外が明るいから。明るいと、マイナスのことはあまり考えないから。
でも夜はつらかったです。午前2時とか3時、外は真っ暗でよその家の明かりも消えています。そんな中、眠っている状態から目を覚まし泣く赤ちゃん。寒さをこらえて授乳し、ミルクを飲み終わっても子どもがなかなか眠ってくれずに泣き続けているとき。
この世界に自分ひとりだけしかいないような気持ちになりました。
今なら「そんなはずないって~」と笑えるのですが、産後はホルモンバランスが崩れて悲観的になっていたのです。
里帰り出産で夫とは離れ、実家も狭いので実家近くに部屋を借りていて、本当にひとりぼっちだったのですが、産後そこで過ごした2ヶ月間が精神的な面でよほどしんどかったのか(肉体的には、母が家事をしてくれるのでとても楽でした)、夫と生活している家に戻ってからしばらくして産後うつ直前まで追い込まれてしまいました。
親しい友だちはまだ結婚していなかったり子どもがいなかったりでこういった育児に関わるネガディブな話はできず、すでに子どもが乳児期を過ぎている人(母やいとこを含めた上の年代の女性たち)に話すと「つらいのは今だけだから」「必ずつらい時期は終わるから」「いつか振り返ったときにいい思い出になるから」と言われました。
私を励まそうとしてくれているのはわかったのですが、「それはわかってる。だけど私は“今”つらいのだ。先のことなんて話していないんだ。今現在つらいのをどうにかしたいんだ。」と内心泣きながら叫びたくなったのを思い出します。その人達が良かれと思ってかけてくれた言葉に感謝の気持ちを持てない自分にも嫌気がさしていました。
とにもかくにも、普通じゃなさすぎる状態だったのです。
もしあのとき、Twitterがあったら。
同じ時期に出産した人たちと
「あー赤ちゃん寝ないんだけどwww」
「泣きやまないねーなんでだよー私のが泣きたいよ~w」
「うちもうちもww夜勤続きで超ダルいww」
こんな風にツイートしたり返信をもらったりすることができていたら。
自分はひとりじゃないって思えたような気がします。
今もTwitterがなければ、日中は子どもと、あと幼稚園のママさん数人・スーパーの店員さん・クロネコヤマトさんしか会話する人がいません。
けれどTwitterをしていると、家にいながらにしていろいろな人たちとやりとりすることができます。自分の世界が広がっていくような感覚になるのです。
人が好きで会話も好きだけれどその機会をなかなか作れない現状にある人にこそTwitterをおすすめしたいです。
ひとりソウルに行った話・番外編
初めて観に行った田島貴男さんのひとりソウル@札幌が終わってもう一週間が経とうとしています。これが今年の私のライブ納めでした。去年の今頃は自分が誰かミュージシャンのライブに行くなんて、しかも同じ人を観るために年に3回も出掛けていくなんて想像だにしませんでした。今年になって突如、とてもエキサイティングな趣味ができてしまったのです。人生、いつ転機が訪れるかわからないものですね。
次に田島貴男さんのライブに行けるのは来年の3月中旬。11、12、1、2、3…5か月後です。
…5ヶ月後!?先すぎない!?
それまでオリジナル・ラブを聴きつつ、たじまん仲間さんと飲みに行ったり、ママ友さんにたじまんの良さを熱く語ったり、Twitterでたじまんを観に行った方の感想ツイートを読んだりして過ごそうと思います。あ、ここで唐突に宣伝ですが、来週のNHKあさイチに田島貴男さんがなななんと生出演します…!!!
特選!エンタ 田島貴男さん 魅惑のギター弾き語り|NHKあさイチ
ぜひ御覧ください!!!
そういえば、ひとりソウル後にファン仲間の方から聞かれました。
Q.最前列でたじまんと目合った?
A.目が合ったとは思いませんでした。
まず、最前列かつセンターというのは、こちらはかなり上を見上げなくてはいけませんし(3曲目くらいから首がちょっと痛くなりました。)、ステージ上の人からはかなり下を見てもらわないといけないポジションです。相互に、自然な首の角度では見づらい位置になります。
そして田島貴男さんは、
マイクに向かって歌っているときにはどこを見ているのかよくわからない表情(遠くを見る眼差し。ファンなら「あの表情ね」とわかると思います!)
→歌っていない時には前回の記事にも書いたように満面の笑みで素早くうなずく!
→また遠い目で歌う
→今度は反対側を向いてすばやく頷く!
(その間ずっとギター演奏中&足元では機械を操作中)
という、どこか一点に熱い視線を注いで歌うのとは違う感じなのですね。
目が合ったというのはほとんどがファンの主観、身も蓋もない言い方をすれば思い込みだと思っているのですが、ひとりソウルにおいてはその思い込みすらもできないくらい演奏に没頭されていました。ちなみに、隣にいた夫も「僕も目は合わなかった」と言っていました。よかった。夫ばかり目が合っていたらちょっとおもしろくないというのが本心です(笑)。
ほかに聞かれるのが、
Q.最前列ならではのエピソードは何かあるか?
A.良い点は、ステージで起きているいろいろな出来事を目撃できること。
たとえばこれ。
開演前に目の前の台の上に置かれたこの箱、「工具箱のような形に見えるけれど一体なんだろう?」と思って見ていたのですが、ライブの最中、演奏の合間に田島貴男さんがこの箱に近づいて何か取り出していました。それが何なのかはわからなかったのですが(ギターピック?)、箱からブツを取り出すときのうつむきつつも楽しそうな表情を間近で見られるのが良かったです。
あと、マイクには入らない声や音、例えばものすごく小さなミスをしたときの「うひひ」みたいな笑い声だとか、靴底が「キュッ」と鳴る音だとか、そういったものを聞けるのがスペシャル感満載でうれしかったです。
良くない点は、それらを全て見届けたいと集中しすぎるあまり、いつもよりセットリストやMCを憶えられないこと。
脳のメモリー容量はこんなもんじゃないはずなのですが…。
断片的に憶えているMCについては、ツアーが終わったらセットリストとともに記事にしたいと思います。
曲の終わりにギターをかき鳴らす田島貴男さん。
髪の毛ボッサボサ、脚は思いっきりガニ股、顔もぐおおおおお!!!っていう感じだけど、なりふり構わず荒々しく演奏される様子が最高です。必見!!
ひとりソウルに行った話・その参
前回からのつづきです。
1曲目の途中でギターのピックが飛んでいき、アワワワとなっている私。
ですが、田島貴男さんは動揺せず(すこしの間ギターの演奏は途切れましたが)、マイクスタンドにくっついているたくさんのギターピックから1枚をすかさず「ピッ」と取り外して演奏を続けたのです。
へえーーーあそこにスペアがあるんだね!!超便利!!
↑ここ。7枚か8枚くらいくっついているのです。知りませんでした。
最前列じゃなかったらここまではっきり見えなかっただろうなあ。
その後は初めて聴くあんな曲あり、そんな曲を演ってくれるとはという想定外の曲あり、あの曲の大合唱あり、斬新な演出もインパクト大であっという間の2時間強でした。(すみません、これがネタバレしないギリギリのラインです…!!)
実は1曲目でギターピックが飛んでいった後にも、うまく音が出ない等のごくごく小さなアクシデント(とも呼べない程度のものですが)はありました。札幌は帯広の翌日で、今回のツアー2日目の会場です。しかも例の演出を披露するのは初の機会ということもあったので、まだまだ慣れていないというかライブが熟していない部分があったのかもしれません。しかし、田島貴男さんはそれらのアクシデントさえもショウの一部にしてしまっているように感じました。会場全体の雰囲気がアットホームで、「田島貴男さんが前回のひとりソウルからさらに鍛錬を重ねてきたその成果を見守る会」的な趣があるのです。
一分の隙もなく完成されたものが良いのならMVを見ていればいいわけで、そうではなく生きた音楽が生み出される現場に立ち会うことそれ自体を楽しめるチャンス、ひとりソウルはそういう場なのだと解釈しました。
ライブが終わってから、無理やり連れて行った夫に感想を聞いてみました。
「あの曲の前にやる『♫ブンツクブンッツ!!』(注・ボイスパーカッションです)みたいなやつってその場で録音してるんだね。すごいな。」
「あれ録音して再生して、ギター弾いて歌って、途中でいろいろ切り替えてっていうのを全部ひとりでやってるんだよな、大変だねえ。」
「おじさんがステージの横でずっと心配そうに見てた。中腰で身を乗り出す感じで。真面目な顔して。ついそっちも見ちゃった。」
「たじまん最初から最後まですげえ楽しそうだったし、なんか音がうまく鳴らなかったかギターがうまく弾けなかったかしたときに観客が『頑張れー!』とか言ってたんだけど、たじまんは嫌そうな顔しないで笑ってた。そういうところが好感持てた。」
そして、
「僕はああいうところ(ライブハウス)には縁のない一生を送るのかと思ってたけど、たまに行ってみるのも楽しくていいなと思った。」
これです。
田島貴男さんのことを好きな人があの場に来てひとりソウルショウを楽しむのは、言ってみれば特別ではないことです。しかしながら、我が夫は「妻が田島貴男好き」というだけの普通の人なのです。妻のテンションが異常に高いので、それに合わせるためにライブ前にビールを2缶飲んだ(=ビールを飲まなければテンションを上げられなかった)ような普通の人なのです。
そのような人に「ライブは楽しいものだ、また来てもいいかな」と思わせることができるのが本物だと思うのです。
ではそう思わせることができた理由、それは何かというのを考えてみたのですが、やっぱり田島貴男さん自身が終始楽しそうにしていることだと思います。
右を向いては満面の笑み!(素早くうなずきつつ。)
左を向いては満面の笑み!(やっぱり素早くうなずきつつ。)
キメ顔はほとんどありませんでした。楽しくてしょうがないというのが伝わってきました。それが一番大切ですよね。音楽は音を楽しむと書くのですから。
あの姿を見せてもらうために、また来年もひとりソウルに足を運ぼうと思いました。もちろん、「また行ってもいいかな」と言っていた夫も無理やり連れて一緒に。
ひとりソウルショウ@札幌、素敵なライブでした。
番外編あります。
ひとりソウルに行った話・その弐
音楽の話、育児の話、友だちの話などいろいろ書きたいことがありすぎて方向性が定まらない(定めるつもりがないとも言う。)このブログですが、ひとりソウルの当日からアクセスがかなり多くてなんというかちょっとした責任を感じています…。
そういえば私自身、つい半年ちょっと前にオリジナル・ラブ(田島貴男さん)に唐突にハマったときにはファンの方のブログをものすごく真剣に読んだものでした。そのときに読ませてもらった複数のブログと比較すると、音楽的知識の乏しさ故にマニアック度数も低いし、「貴男さんLOVE♡」と言い続けられるような乙女度数も低いという中途半端な内容ですが、静かに情熱を燃やすタイプなんです。そんなわけで今日もひとりソウルの感想を書いてみます。
前回からのつづき。
butakosan.hatenablog.com田島貴男さん登場。
実はここで、今回が初の試みとなるスペシャルな演出が始まっていたのです。
書いたらネタバレになってしまうので具体的には書けないのですが、それを目の当たりにしたときの感想はというと、
(ポカーン)
一拍おいてから、
私「…ぶ、ブハハハ!!!」(大笑い)
どういうことかというと、冷静に考えるとものすごいことをやっているのに、絵面が濃厚すぎて笑わずに見ていることは不可能な状況です。
カツ丼を食べに行って、カウンター席でカツ丼が出来上がってくるのを今か今かとホクホクしながら待っている時。厨房の中をキョロキョロ見てみたり、そわそわしすぎておしぼりで手を何度も拭いたりなんかしちゃったりして。そうこうしている間にお店の大将が「へいカツ丼だよお待ち!!」と声をかけてくれてカウンターにカツ丼が置かれるのですが、うわあついに来たああと思ってそれに手を伸ばした次の瞬間、カツ丼、カツ丼、カツ丼、カツ丼…と隣に次々カツ丼が並べられていった挙句、大将が厨房からわざわざ出てきて隣に立ち「へいカツ丼だよお待ち!!」と言って湯気が立っているカツ丼を手渡してくれた、その大将を見上げているときのような心境。
笑うしかないです。濃すぎて。
でもカツ丼はとっても美味しいわけです。
そんな感じです。ここまでしか書けません…!
田島貴男さん「ひとりソウルショウへようこそお越しくださいました!ひとりソウルショウは、ひとりひとりの、この会場にいる皆さんひとりひとりの#$%&’(早口で聞き取りできず)」
目の前で田島貴男さんが笑っています。
あーすごいなあと、逆に冷静に思いました。半年前にハマってファンクラブに入って、毎日のように曲を聴いたり動画を観たりして、夏にはライブに1週間とあけずに2回観に行った、あの田島貴男さん本人が自分の目の前にいるんだなあって。白いパンツの素材の質感だってハッキリわかるような距離です。田島貴男さん、実在していたのか。
そうこうしている間に本編1曲目が始まりました。曲名は書けませんが、
「えーーこれから始まるんだ!!わあーーー♡♡♡」
と思ったとっても意外な曲。ちょうど最近気に入ってよくリピートしていたのです。まさかひとりソウルで聴けるなんて思わなかった。よかったあと思いながら聴いていると、
ピャッーーー!
ギターのピックが、向かって左方向に飛んでいきました。
私「!!!」
思わず息を飲みました。いったいどうなるの!?演奏は続けられるのでしょうか!
またまた続く。
ひとりソウルに行った話・その壱
昨日は楽しみにしていた、田島貴男さんのひとりソウルショウでした!!
夏のバンドツアーに続いて初めてのひとりソウルです。ひとりソウルショウはひとりひとりのソウルショウ!!
17時半開場、18時半開演。グッズ販売が16時半からなので、16時半すぎに着くように行きました。物販コーナーでは今回のツアーTシャツを私用と夫用の2枚購入し、さっそく着替えます。
ロッカーのある部屋ではTwitter仲間の方とも会えて、ライブ慣れしているその方からありがたいアドバイスを受けている内に番号順に呼ばれます。気温が10℃を下回る中、建物に沿って外に整列。
やっと会場に入れてもらうやいなや、スタスタスターと歩いて場所を確保しました。
ちっかーーー!!!!さすが最前列。
私「ねえねえ、ここめっちゃ近くない?何メートルくらいかな?」
夫「たじまんの顔までの距離3メートルだな。」
私「何ならにおいもわかりそうだ」(変態)
この興奮をみんなに伝えたいと思いTwitterで実況中継している間、ステージ上では男性が何かしていました。その男性が着ているのは「ELECTRIC SEXY」Tシャツです。私の後ろにTwitter仲間の方がいらっしゃったのですが「私達あの方のこと『おじさん』って呼んでるの」と教えてくれたので、以下「おじさん」と言います。
おじさんはギターを並べたり、チューニングをしたり、マイクの位置を直したり、コードをしかるべき位置に置いたりしていました。スタッフの方のようです。そしておじさんが舞台右奥にある、ここから田島貴男さんが登場するのだと思われるドアの方に行きます。
そのとき、
夫「あっ、ドアに人の影が。」
私「うっそ!たじまん!?たじまん現る!?」
夫「違うかな?背高そうだけど。TTかな?」
私「何TTって」
夫「Tajima TakaoだからTT」
私「誰もそんな呼び方してないんですけど」
ドアを凝視していると確かに人の影が映ります。その人が舞台に顔を出すと!
夫「あっ違う。メガネかけてる。」
違う方でした。この方もスタッフさんでしょうか。
それからおじさんが再びステージ上で準備をしている姿を眺めて待っていると、おじさんがまたドアに近づいて行き、ドアの横にある電話器のようなものを耳に当てました。
夫「あっおじさんが電話してる。きっとTTを呼び出してるんだな」
私「ふあああついにたじまんが!!」
そして、
そのドアから登場。田島貴男さんが。
わあああ
きゃあああ
ピーーー(指笛みたいな音)
私「キャアアアアアア!!!」
先週金曜日に『コウノドリ』というドラマを観たのですが、生まれたての赤ちゃんが映ったシーンで「わあ、かわいい!」とか「キャーかわいい!!」ではなくて「あらあ~~」とナチュラルにおばちゃんリアクションをしてしまった私です。そんな自分がまだ黄色い歓声を上げられるなんて思いもしませんでした。
笑顔の田島貴男さん。
ひとりソウルショウが始まりました。
長くなったので続きます。